弓が倒れる射法 (投稿56件)[1〜56]


1:愚直さん
本当に純粋な興味から質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

高校生の全国レベルの大会で、九州地方の人の射を見ていると残身(残心)で弓が前に倒れる人を見かけます(もちろん九州全部ではありませんが、その率が高いように思われます)。上押しの結果なのでしょうが、中には弓と床面がほぼ平行の人もいました。

学生になり、実際に九州の人と引くようになって、やはりその人も意図的に弓を倒していると教えてくれました。

私はいろいろな射法があったほうが面白いとおもっているので、それはそれで地方色として認められるべきだと考えています。ただ、私が見慣れた残身で弓が垂直に立つ射法とはかけ離れているので、弓を前に倒す射法がどのようにして生まれてきたかに興味があります。
実際にその方法で引いている人を含めて、そのルーツについて情報をお持ちの方に教えていただきたいと思いました。
(ちなみに先述の福岡出身の友人もなぜ自分の出身校が弓を前に倒す射法なのかは知らないそうです。)

拙文失礼いたしました。

2:名無しさん
確かに中てる高校は弓が倒れますね。しかも弓返りをわざとさせないで…。まぁただ中る射をする選手はあまり弓は倒れるようには見えないですね。あくまで中てる人が弓が倒すのが多いかと。

3:ノブリスさん
私は中国地方の高校生ですが、弓返りはしますが弓が倒れますね。
私の場合ですと、上押しが残心まで残っていて弓返りし終わった後に弓を握る癖が無意識に行われているので、弓が倒れてしまうのだと自己分析しております。
「弓の上を倒すことで矢勢が良くなる」というお話を聞いたことがありますが、定かではありません。

4:クマ助さん
私の周りではあまり倒す人はいません。

あれをやると見栄えよくないでしょう。

現に高段者の先生方も同じことしてます?

日弓連の会長がやれというのならやりますが・・・

私的にはやらないほうが綺麗だと思います。

5:pureさん
巻わらとかどうしてるんですか?
一張りぶん距離をとってるから巻わらには当たらないとしても、矢に当たると思うんですけど。
ちなみにうちの道場なら、ちょっと倒れただけで開口部上の壁に直撃します。

6:yumintyusugiさん [url]
私は福岡の方で引いているものですが、確かに弓が倒れる方をみます。

ただ、道場によっては上のほうの壁に末弭があたりすごい音が響きます。 

これは周りで引いている方にも迷惑でありますし、道場を痛めつけることにもなりますので、できればやめてほしいものです。

7:愚直さん
返信してくださった皆様どうもありがとうございます。
弓を倒す射法、あまり評判は良くないみたいですね(汗)
狭いところでは特に大変ですよね。
なるほど、矢勢がでるという説もあるんですか。

仮に(あくまで仮に)戦国時代からあの射法があったとすると、馬上であんなことしたら本弭が馬体に当たってしまいますよね。もし籠城で矢狭間から矢を射出す時も使用不可。
打ち切り射法だと考えても、弓返りさせるよりも矢番えに時間がかかる・・・

と考えると、あまり実戦向きではなさそうですね。ということはある程度現在の的前の形式が定まってきてから成立したものと考えられると思うんです。
でも、現在では意外と西日本の広範囲(どうやら中国地方にも)広まっているところを見ると、誰かが普及させたんでしょうか。

そのルーツを知ってどうするんだ?と聞かれてしまうとなんとも答えようがないのですが、純粋に面白いテーマだと思いませんか?
まだまだ他にもいろいろ知っている方がいらっしゃったら情報を寄せてください。

8:kurichaさん
思うにね・・・学生だけじゃないでしょうか? 集団でやってるの・・・(多分本人はカッコいいと思ってやってる)

ちょいと変わった美意識を持ったナルシストさんが多い気がします。(あ・またキツイ言葉で言っちゃった (笑   )

9:ぽんさん
確かに九州では弓を倒す高校が多いと思います。
個人的な見解では、弓手重視で最後まできちんと押し切る・・・
ということを体現させるための射法ではないかと考えています。
矢勢が出る・的中が良いというのも最後まで確実に押し切った証拠なのかも知れません。

ただ私も弓を倒すのは好きではありません。寧ろ嫌いなほうです。
実際何も知らずに倒すだけ・・・といった選手も見かけますが、
やはり残身での弓は垂直近くなることが正しいのではないかと。
下が強いから上を押すのであって弓が元の形に
戻るのであれば最終的には真っ直ぐ立つのが筋だと思います。

10:エキスパンダーさん
結論から言って、弓を倒すのは理にかなってないと考えます。確かに上押しは大切ですが、床と平行になる程の上押しは果たして???です。単なるカッコつけ、或は、同じ学校の部員がやってるからなんとな〜く、でしょう。弓倒しが身についた高校生は、大学に進んでもまず通用しませんね。進学後、1〜2年で消えます。
また、関連したことですが、高校三年間で手っ取り早く結果を残させるなら、打ち切りが有利かと考えます。正しい手の内を習得する労力を違うことに使えるからです。打ち切りなら、くそ握りでも十分高的中が期待できます。ただ、弓倒しと同じで大学では通用しません。そんな選手は高校で使い捨てです。実際、都学の1部リーグ校の選手で、弓倒し、打ち切りをする選手は今まで見たことありませんね。
よって、九州の高校生(弓倒し、打ち切りの選手)は高校でさようならです。
以上、キツイ言い方ですが、私はそう思います。

11:愚直さん
皆さんのご意見、大変参考になります。
ありがとうございます。

確かに自分で弓を前に倒す射法(何か名前がほしいところ。弓倒し射法?)を
やりたいかと言われれば、ちょっと遠慮したいかなぁ(笑)

エキスパンダーさんの説は説得力ありますね。
私は弓倒しする高校が西日本・九州地方に多いことから何か流派的な要素があるのかと
こう考えていましたが、高校3年間の短期間に的中を確保させるための射だと考えると納得がいくような気がします。
(なぜ弓倒しが九州に多いのかという謎は残ったままですが)

12:pureさん
>>11 愚直さん
エキスパンダーさんは打ち切りを例に出しているだけで、その弓倒し射法が的中を出すためだとは仰ってませんよ。

上級生が教えてるんですかね。
それとも先輩の真似してるだけなのか。
いずれにせよ、見た目かっこ悪いですし、審査も受からないでしょうよ。

13:稲さん
九州・中国地方は日置が多いようなので、日置の上押と歩兵時代の弓返るさせない射の流れだと思ったりもしますが…

14:福岡出身。。。さん
九州南部のインターハイ常連校がやってるのを見ていろんな高校に広まっていったのではと思います。

あの弓倒し射方は角見は全く効いてないでしょう。
正しい意味での打ち切り→弓返りしようとするのを止める、というよりも弓返りできない手の内だと思います。
肩線がねじれていて、弓手肩を前気味で固め、後ろからみると左腕〜両肩〜右上腕が斜め方向に一直線、そのまま受けるだけ。。
で弓の衝撃を強引な上押しのみで逃がしてるような感じかと。
残心で弓の下は体の前側に出てますし、狙いも後ろについてることでしょう

高校生活の短期間のうちに同じ射を繰り返すことが可能になるという観点では、結果を残し易いのかもしれませんが…将来性のある射手が生まれにくい指導方針はどうなんでしょうか

15:ノブリスさん
確かにカッコいいからやっているのかもしれませんね…

私の地域に倒す射法の人が以前いて、そのお方は大会で外すのは年間で1、2本ぐらいで常に皆中していて、皆はそのお方を尊敬していたからだと思います。
私は先輩からご指導を戴いて弓を倒す射法になりました。
しかし的中率に支障ないかと…
私の先輩方はもちろん私達自身的中率70〜80%はしてましたから。

とはいえ、よく色々なところにぶつかるので私もあまり好きではありません。

16:ノブリスさん
少し補足ですが…狙いは先輩方も私達も後ろから確認するに、普通の狙いですが多少矢は後ろに飛ぶ傾向があります。

角見の問題ですが、色々批判を受ける覚悟で言いますが参考までに言います。私の弓道部は角見は気にしないでやっています。

角見を意識するのではなく親指を意識しろと言われます。なので、親指に意識がいくあまり弓が倒れ、弓の下の部分が体の前に出るのだと思います。

17:聖鳥さん
弓を倒すのは、"筋力さえあれば"理に適ってはいるのかな、と思います。離れの後弓を前に思いっきり押し倒してしまえば、離れの反動で弓手が押し戻されて矢が散るリスクを減らせますからね。

ちなみに、弓を倒す射法や打ち切り射法で高い的中を維持されている方は、大学(王座上位クラス)でも結構いらっしゃいますよ。何も"使い捨て""高校しか通用しない"なんてことはないと思いますが…。当然大学進学後も弓の修練は続きますし、強豪校では監督さんかついていることも多いでしょうから、正しい指導の下で指導を受けるがために、そういう選手が消えていくのではなく、段々弓倒し射法や打ち切り射法自体が減っていく(そういう選手も段々弓返り射法に切り替えていく)がために消えていっているように見えるのでは?と思ったりします。

ただ、何も知らずに格好つけでやろうとしても、長続きするかどうかは…。

確かに、西日本に多い気がします。個人的には、変に形に走った射よりかは、力強い印象があって割と好きです…まぁ、私はやりませんけどね(^^;)

18:kurichaさん
 そりゃないですよ。
 矢を押し出す方向と完全にずれてるし、
離れの瞬間に「手の内を締める」という事をちゃんと理解していれば、あそこまで手首が折れ曲がる事はありえない・・・と、解るはず。

19:愚直さん
>>12 pureさん
確かにそうですね。
簡潔に書こうとするあまり誤解を招く文章になってしまいました。すみません。
私の脳内では、弓を倒す射法も弓返りしない場合が多いので(このへんことは福岡出身。。。さんが書かれていますね)、
広い意味で「打ち切り」かなと勝手に理解しました。そうだとするとエキスパンダーさんの説を援用できるのではと考えてあのように書いた次第です。
現行で審査には受かるのが難しい射であることは事実でしょうね。

聖鳥さんの書き込みが気になってyoutubeの学生弓道の映像を見ると確かに弓が倒れる人がいますね(上位者かどうかは別として)。
ただ、弓返りしてから倒していたりとかなりバリエーションがある様子。

それにしても技術論になると熱くなってしまいますね(汗)
私はその発祥をしりたいだけなんですが、
高校生に対する指導とか、大学生になってからとか、だいぶ話がふくらみました。
ま、ここが掲示板の面白いところですね。

>>15ノブリスさん
引き続きご覧になっていらっしゃいましたら、参考までにそのお方の大体の年齢を教えていただければ幸いです。どの時代からその射法あるのか一つの指標になるかも知れません。

最後になりましたが、書き込んでくださる方本当にありがとうございます!!

20:名無しさん
うちの場合は大学からスポーツ推薦としてとる場合、成績とあと中てる射をする高校(強いて言えば福岡のY高校や熊本のS高校)はとらないのが基本になってます。高校の特に中てる射をしていた場合、各大学の射により一回は射が崩れます。そこでの練習の仕方次第では今まで以上によい選手なったりする場合が当然ありますが実際のところ中てる射をしていて崩れたら元のレベルまで戻すのさえ難しいですからね。

福岡に住んでいても弓が倒れるのは普通とは思わないですけどね。強引すぎる射をしている学校を後輩達が嫌っていますが。

21:ノブリスさん
その方は現在大学3年生ですね。
大学は関東の強豪校に在学中で、入部したての頃に新人賞や皆中賞を総嘗めにしています。
現在でもその活躍の勢いは止まりません。

100射会では…
この先を言うと個人を特定できてしまうのでここまでにします。

22:福岡出身。。。さん
>愚直さん

私が高校生だった20年ほど前では、所属している福岡県中部で見かけることはなかったのですが、県大会では南部ブロックから進出してきた高校でちらほら見かけるな〜という感じでした。

最近はY高校が結果を残すようになった影響か、割合が増えてきている気も。。。

>ノブリスさん

狙いの件では失礼しました。
ちなみに、親指を意識するとありますが、真っ直ぐ伸ばしつつ開いていくイメージだと手首は残心では固定されて、
弓が極端に倒れることはないと思うのですが、斜め下に押し込むような意識だったりします?
(個人的には弓が極端に倒れる要因は何なんだろうと知りたい所もありまして…)

単純に打ち終わったあとに前に意識的に倒しているだけの方もいるかもしれませんが。。

23:福岡出身。。。さん
日置流での打切り射法に関して誤解をしている方が多いようですので…
戦場等で早く矢を番えることができるように、弓が回ることのないよう人差し指を外竹側に当てて弓を止めているのです。

通常の手の内で弓が返らないのは技術的な問題(握りすぎ、弓の回転軸がぶれる)があるからです。
ただし、弓返りさせようとするあまり、緩めて回している人が多いですから、
それをするぐらいなら、弓の軸がぶれていようが、握っていようがダイレクトに弓に捻りの力を伝えた方が的中率も良いでしょうし正しい射術の習得過程だと思います。

打ち切り状態になっている方と正しく弓が返る方に射法としての違いみたいに言うのは間違っているとは思いませんか?
(むしろ正しくない手の内で弓を回している方を弓返し射法と悪癖に分類した方が良いのと思います。)

弓が返るのは矢が押手の上を通過してしばらく後ですから、弓返り自体は的中には弓返りする・しないは関係ないことになりますし…

24:聖鳥さん
>kurichaさん

弓倒し射法で高的中を出し続ける方の射を見たことはおありでしょうか…?

25:kurichaさん
はたして「弓倒し射法」である事で高的中を出されているのでしょうか?

26:斬新さん
数カ月前 福岡県内にて大きな大会が開催されました。
某大学に素晴らしい射をする女性がいる。と知人が言ってるのを聞き拝見したところ残心約一秒後にワザワサ弓を的方向に倒していました。
なんとメンバー五人全員が弓を前に倒しているのです。
的中、射共に素晴らしいのに最後がアレでは・・・
見学していた大半の方が笑っていましたが。
大学内で流行?伝統?かもしれないが 「もったいない」の一言でした。

27:へきるさん
他人を批判する以上はその人より強くないとただの負け犬の遠吠えになっちゃいますよ。武道だろうとスポーツだろうと的があって的心の延長に足踏みしてるんですから中ることは基本です。体配や射品ましてや礼儀なんてものより大切ですよね?

どちらも本来出来て当たり前のことでしょうが…なんでそんなに批判するのかわからないです、名指しするのも馬鹿らしい…

28:ラグーンさん
27の人は弓道をやっていない人ですね。
話にならない

29:ノブリスさん
福岡出身さん >そのとおりです。
我が校では押しを斜め45度下に親指を意識します。
弓が倒れる方は恐らく意識し過ぎるあまり手首が曲がった形になるのではないでしょうか?

30:ノブリスさん
あっ
私自身の意見まだ言ってませんでしたね。

弓を倒す射法は的中とは関係ない、ただの流行と思います。
「俺はあの的に向かって矢を放った」みたいな余韻に浸るためと思いますし、射ったと同時に倒れるのは気合いと同時に放している?からだと思います。

私の学校のように技術の一つにしているところも多いのかもしれませんね。

31:聖鳥さん
>kurichaさん

弓倒し射法で日本一になる方も少なからずいるということを考えれば、弓倒し射法が理に適っていないとは言い切れないのではないでしょうか?私は何名か知っています…。

32:エキスパンダーさん
弓倒し射法で日本一になった方は随分遠回りをなされたのでしょう。もっと楽に日本一になれたのに。と、私は思います。

33:ノブリスさん
ここは弓を倒す射法を批判、他の意見に対して反対する場ではありませんので、内容と違うことは慎んでほしいです…

お願いします…

34:kurichaさん
「弓倒し射法で日本一になる」・・・本当に「弓倒し」のせいで日本一になったのでしょうか?

「法」とまで言うからには、万人向けのものとして確立されていなくてはならないと思うのです。

 厳しい言い方かもしれませんが、あくまでも「そういう人もいる」というレベルでの話ですよね。

35:愚直さん
ノブリスさんのおっしゃる通り、私の意図としては誰かを批判したり、
特定の射法を否定したりするつもりでこの掲示板に書き込んだわけではないので、
どうぞ皆さん落ち着いてください。
ルーツを考えるという本来の趣旨から外れているように思います。

技術論に関して「正しい」とか「正しくない」とかいう議論は
不毛な議論に終始する場合が多いので、どうしてもやりたい方は別のトピックを立ててくださいませんか?ご協力お願いします。
僕はまだ技術を語れるほど中りませんのでこれから精進していきたいと考えています。

あ、pureさん、福岡出身さん、ご協力ありがとうございます。
関東圏にいると九州のことについて知りたくてもおのずと限界がありますから、生で見ている人の証言は参考になります。
少なくとも20年前には九州南部に存在していたわけですね。。。ふむ。
高校弓道の強豪校に鍵があるのかもしれませんね。なにか関連史料があればいいんですけど。
古い「弓道」誌でも調べてみようかなぁ・・・

36:愚直さん
あ、先述の記事「pureさん、福岡出身さん」
ではなく、「ノブリスさん、福岡出身さん」です。お詫びして訂正します。

37:聖鳥さん
確かに…申し訳ありませんでした。

弓倒し射法のルーツですが、歴史的なものというよりは手っ取り早く的中を得るための手段として始まった…という気がします。

福岡県民。さんもおっしゃっていますが、弓返りという現象は矢が発射された後の現象です。つまり、矢が弦から離れる間さえ正しく力をかけていれば、弓返りさせようが打ち切ろうが弓を倒そうが関係ないということになります。

で、一番まずいのが離れの衝撃で手の内を緩めてしまうことです。手の内が緩めば上押しが途切れますから、弓の下が先に復元してきます。これは矢が発射される前に起きる現象ですから、矢は上に発射され、離れる方向も安定しません。そこで、弓を倒す所まで押しを意識することで、上押しが途切れることを防ごう…と。

…と、こんな感じで弓倒し射法が生まれたのではないかと推測しています。違ってたらごめんなさい。

38:聖鳥さん
失礼しました、福岡出身。。。さんですね。

たまに早起きしたら、まだ寝ぼけてるみたいです…。

39:黒紫さん
見た目や審査等の勝手な主観は抜きにして、自分の知る限りの範囲で書きます。

記憶だと確か、かつての戦場弓では上ハズ(弓の上先端)に取り外し可能な刃物があり、遠距離戦から近距離戦になった際の緊急策としての機能があったそうです。
なので、その名残で今でも「人に弓の先端を向けてはいけない」と言われます(昔だったら傷物ですから・・)

しかし、逆に戦場では矢を飛ばした後に上ハズを的に向けるのは当たり前の護衛策で、伝統残る九州地区では伝承され続けているのだと思います(各流派で、射位に入ったときに上ハズを的に向けるのは「勝負!」の意味だそうです。)


道具面で言えば、握りが比較的下にある弓は重心の問題で弓の握り上が重さで前に出てしまう事はよくあります。そんな弓を残身で倒さない様に手首に力をかける方が、「残身を作っている」と考えます。
(重心や角見の話を「科学的に」考えると、弓は残身時に下ハズが左膝を向く程度の傾きであれば全く問題ありません。むしろ、地面と垂直の方が・・・)

下手な格好付けでなければ、弓倒しは古来の伝統の一つです。
「審査」「格好悪い」等という浅知恵の身勝手で主観的は誹謗中傷に負けず、今後も残していってくれる高校生がいる事は素晴らしいことです。(意味を理解してくれていない事は少し残念ですが・・)

40:通りすがりさん
>黒紫さん

>(重心や角見の話を「科学的に」考えると、弓は残身時に下ハズが左膝を向く程度の傾きであれば全く問題ありません。むしろ、地面と垂直の方が・・・)

これは一般的にも問題ないレベルだと思います。某流派は地面に垂直にこだわってたりして、これはちょっと疑問に感じてます。。。
ここで言われているのは地面と平行に近い程度まで倒れることだと思います。

41:黒紫さん
 通りすがりさん


申し訳ありません。話の流れがどうしても「弓が傾くのは・・」という風に感じてしまった為、書きました。

弓が地面と垂直までに傾くのは、上記の戦時の影響だと思います。

ご意見有難うございます。

42:打根さん
日置流印西派の体配には射位への入場時に「的突き」と言われる弓を的方向に振り向ける動作があります。
これは、その敵をこれから射るという気合いを示す動作であると聞いたことがあります。
しかし、残心でウラハズ(漢字が出ませんでした。)を的方向に向けるという教えはありません。

ウラハズにつける刃物とは打根のことだろうと思いますが、打根は戦場で射手が矢を射尽くした時に弓の弦を切り、槍に代用して戦うためのものと聞いた記憶があります(すみません、曖昧な記憶ですが…)

弓を残心で倒すという動作が戦場の弓の名残であるとおっしゃっていますが、そのような教えを残す流派があるということでしょうか?(高校の射法に戦場弓の名残があるとすれば、その元となった古流流派があるはずですが。)

どのような根拠でおっしゃっているのか教えて頂けるとありがたいです。

43:西川口二丁目さん
何で誰も

「ただの射癖」

ってはっきり言わないの?

>>地面と平行に近い程度まで倒れる

なんにしても無駄な動作。
武射系の離れ後の弓の倒れ方を引き合いに出してみたところで、根拠にはならない

44:yumintyusugiさん [url]
案外簡単な理由かもしれませんよ?

試合の時に、壁に弓が当たって大きな音を立てたら、前や後ろで引いている他の学校の方はびっくりして動揺してしまいますよね?

そしたら、大事な時に落ち着いて引けないかもしれませんね。

45:黒紫さん
打根さん

>戦場の名残とは本当か? それに関して疑われるとなんとも言えませんが…「歩射という接近した状態での」可能性の一つとして考えていただけると幸いです。勿論、100%ではありません。
>それを残す流派は?
必ずしも、流派が古流を残している訳ではありません。
一般的に有名な日置流の中でも進化を続ける派もあります。

なので伝承されているからと言って「じゃぁ、流派は何?」とはなりえないと思います。



念のための回答ですが、「伝承されている体配」としては素晴らしいと思います。
ただ、真似や或いは場所によって抑えるのが賢明だと思います。
また、離れの反動で弓がいきなり真っ直ぐ倒れる場合は癖だと思います。


(あくまでも可能性ですが、修練の過程でだったりとか……?)

46:打根さん
現代にまで受け継がれているかどうかは問題ではないと思いますよ。
伝書などにそのような記載があるのなら十分論拠になるかと思います。逆に、伝書すらないとなると最初から存在しないかまたは失伝の可能性が高く、それが現代の高校生の射に影響を与えている可能性はかなり低くなります。学校弓道が始まったのは明治時代以降なので、少なくともその当時まで伝わっていた流儀でなければ、影響は考えにくいです。高校弓道は自然発生ではありませんから。

射法統一の前までは基本的に各地の射法は流派弓術によっていたわけです。

仮に、残心で弓を倒すという動作が戦場の射法の名残で高校生が真似だとか慣習としてそれを受け継いでいるとすれば、必ずその元となる流儀があったと考えられるわけです。(統一射法にそのような動作はありませんからね。)

ご発言に確信めいたものを感じましたので、何か明確な根拠があるのかと思い、そのような動作の教えのある流儀をご存知なのかとお尋ねしました。

単に可能性だけの話なのであればいいです。

ただ、それでしたらそれは「100%でない」どころか、あまり高い可能性ではないと思いますよ。

47:愚直さん
まただんだん面白いトピックになってきましたね。皆さんのご協力に感謝します。
西川口二丁目さんの意見も大変鋭いですね。
このトピ自体が
「弓倒し射法にはなにかルーツがある」
という前提(これは私が誘導しているわけですが)の下で進んでいます。
その前提をついてくださったわけですね。
ただ、たとえば妻手をひねる「流派」から見れば、平付けは単なる「射癖」ですが、
平付けを「流派」の教えとする場合もありますよね。

弓倒しが個癖ではなく、ある程度の空間的・時間的広がりをもって行われているところに私は興味を抱いたのです。

yumintyusugiさんの仮説もまた、画期的!
出典はありませんが、昔は離れの後矢声をかけている高校がいて、
その結果現在では射場での発声を禁ずる高弓連の競技規則ができたと聞いています。
弓を倒すのももしかしたら・・・

打根の話がでてきました。
私が聞いた話は打根さんの話に近いです。
黒紫さんの仮説も面白いとは思うのですが、
私個人の考えだと、
末弭で相手を牽制するよりも、「矢継ぎ早」に射たほうが合理的だと考えます。
そのために打ち切り射法があり、弓を倒すことは矢番え動作にはマイナスなので、戦場にあの射法があった可能性は低いと考えています。
ただ、黒紫さんの古流派発祥説も完全には排除できないとも感じます。
今度の長期休みに弓術関係の蔵書が多いWSD大学図書館に潜入する
(もちろん合法的に)予定なので、西日本にそういった流派がないか調べてみようかなと思いました。長文失礼しました。

48:黒紫さん
九州の方から聞いた話ですが……申し訳ありません。確証たる根拠が出せないので、自分なりに新たに調べてみようと思います。


確かに、よくよく考えてみると個人的に打根さんの話の方が一般的ですね。

49:打根さん
黒紫さん

おもしろいご報告をお待ちしております!

九州の方がおっしゃっていたのなら、そのあたりから探っていったら何かにぶつかる可能性もあるかもわかりませんね!

50:テル・ア・ライさん
私の身近にも弓が倒れる方がいらっしゃいます。
その方達は手の内が成っていないので離れたあと天文筋が弓に掛かっておらず弓倒れているだけでしたが・・・

51:みのるさん
九州の竹は成長が早いから弓の形も若干特殊という話を聞いたことがありますが、弓の形の違いからそのような流派的なものがあったとは考えられませんかね。

52:幻さん
さまざまな意見が出た上で思うのですが、
愚直さんが本当に回答を得たいと思っていらっしゃるなら、
当の該当する学校の指導者の方に連絡を取り話を伺うのが最適だと思います。
書庫で本を読み推測が出来ても推測でしかありません。
回答を知っている可能性が高い人がいるのですから、
誠意を持って純粋な興味をぶつけてみてはいかがでしょうか?

53:kurichaさん
>>みのる様
もうこのスレッドには書き込むの止めようと思ってましたが一言だけ・・・

今現在 全国での竹弓の生産量の8割以上を都城が占めていると言われています。

>>弓の形の違いからそのような流派的なものがあったとは考えられませんかね。

ムリです。考えられません。

54:愚直さん
>52幻さん
それもそうですね(汗)
ただ、この掲示板に書き込むことで、
まさに「座談会」形式でいろいろな人のいろいろな見解を知ることも決して無駄ではないし、
実際多方面に話がわたって自分自身とても学ぶことが多かったので、
書き込んでよかったなと感じています。

将来的に直接聞いてみるという方法もありですね!!

あ、私個人的な事情でちょっとこのスレに
書き込むことがしばらく難しくなりそうなので、私が書き込むのはここまでにしたいと思います(すみません!!)。いろいろな意見や仮説を書き込んでくださった皆さんのおかげで勉強になりました。ありがとうございました。

55:shigureさん
大学生の者です。
自分も高校のときはしばしば倒してました汗 最初は先輩のマネから始まったのですが、審査の為に治しました。
中指の絞めが甘く小指が強いと倒れます。私だけかもしれませんが…

56:初心者(3年目)さん
自分は過去にこの方に教わったこともあるので参考までに。現在、東京大学の師範をやっていらっしゃいます。http://www.ne.jp/asahi/kk/asaarasi/3-3-0.html
印西派「紅葉重ねの手の内。角見で上押し。弓は前に倒れる。」
本多流「中指一本で弓を握る。綿所で中押し。弓は真っすぐ。」

とのことです。

ここからは私見ですが、西日本に多いということなので各高校の流派に日置流経験者の指導が混ざったとも考えられないでしょうか。
実際、本多流の手の内で日置流のような上押しをかけると弓返りしながら倒れるので結果として的方向に倒れますし。

もちろん流派より射癖によるところが大きいとは思いますが。
要は上押し+緩い手の内だと考えます。


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