優秀な手の内を考え合う2 (投稿179件)[148〜148]
- 1:矢流れさん (10-09-04 06:07, ID:FCaiTAE [29260])
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- 角見を効かせた結果:http://ecoecoman.com/kyudo/bbstec/2010081319134762.html
優秀な手の内(角見)を考え合う:http://ecoecoman.com/kyudo/bbstec/2010081918523273.html
から派生した第3段のスレッドになりました。2段スレッドが300に近い投稿を頂き、内容の整理も含めて以後はこちらのスレッドに書き込んで頂けますよう宜しくお願いします。
- 148:真如さん (10-11-17 23:48, ID:z9pFFh2 [30293])
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- ・・・その3
矢が湾曲する向きの変化から、この事を更に検討してみます。
第2段階と第3段階とでは、矢の湾曲する向きが反対です。
今、矢の各部の質点には慣性力が働いています。
前離れによって、矢筈の近接部にしなりが生ずると、それを助長するように弦から矢筈に推進力が加わります。
その矢をしならせる力は矢筈から矢先方向へと順次伝わっていきます。
そして、やがて矢は全体として湾曲します。
ところが、矢の湾曲は弾性変形である為、それにも形状の復元力が生じます。
この矢の形状復元力に対して、弦が矢筈に伝える推進力から発生する矢を湾曲させようとする力が小さくなると、矢は湾曲の向きを変えようと変形をしだします。
つまり、弦が一気に矢をトップスピードまで加速しながら、矢の湾曲を大きくしたのですが、その後矢に対する的方向の加速度が減少して、矢のしなりは形状復元し、その惰性で反対向きの湾曲を呈したということになります。
そうすると、第3段階で既に前段階の反対向きの湾曲に移行していることを考慮すれば、凡そ、矢のトップスピードは弦離れから矢が引尺の1/3から1/4だけ進行した位置に有ると、言えるかも知れませんね。
具体的には、凡そ矢筈が唇の辺りに来るまでの加速で、矢勢に関わるエネルギーの変換が終わっているということです。
これらを踏まえて考えることです。
弦離れした直後、上鉾に比べて下鉾の復元が極端に強い為、上鉾の復元力も加わって弦を引き、矢に推進力を与えるということが不十分であるように感じられます。
その為には、弦離れの瞬間から利いている確固とした1分たりとも戻らない弓手と上押しの設定が必要です。
また、弓からより多くの推進力を矢に伝える為には、この写真の射よりも下鉾が的方向へ大きく出ると共に、上鉾もそれに見合うだけ出て、裏反りの度合いが深くなるような射を心掛けることだと、思います。
もうひとつは、矢をトップスピードに加速させる離れのごく初期に、矢をしならせ、その重心を的方向以外に移動させることは、矢の推進力に於いて非常なロスになります。
的中の精度や射の再現性も含めて、矢の並進運動は中貫久に反しているという事になります。・・・以上
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