部活での指導について (投稿15件)[1〜15]


1:まるのりさん
みなさんは、高校、大学、支部などで練習なさっていると思いますが、後輩、同級生、先輩を指導する際に気をつけていることってなんでしょうか?僕はどうしても言い方がキツイためやる気を削いでしまうことが多々あります。やる気を出させる指導法、わかりやすい指導法を考えています。意見をお願いします!
長くなって申し訳ございません。

2:元学生さん
指導をしてやるという上の立場に立つのでなく、まずは信頼関係をつくることかな。
相手が望む指導を見極めて、期待に応える指導ができるぐらい相手の気持ちを理解すれば、言い方がキツくても大丈夫ですが、やる気をそぐ状態では、まだ、指導に関して相手から信頼されていないかも。

指導にこだわらず、普段の会話の雑談から悩んでいることの相談に乗ったり、弓道以外のことが気持ちに影響したりしてることもあるから、道場以外での付き合いも大切と思ってます。
まずは、指導っていう固い考えを止めて仲間として相談に乗るぐらいの軽い気持ちで接したらどうでしょうか。
わかりやすい指導って安易に書く時点でその人を見ずに画一的な見方しかしてない感じがします。

3:Y.K.さん
まず、先輩の指導はしません。立場を考えれば当然です。できるわけがありません。
同期や後輩の指導も、頼まれたとき以外はしません。せっかく自分で考えながら引いている人を邪魔することは許されないからです。
総合的に言えば、指導者の立場でもないのに勝手に弓術指導するのは失礼にあたるのでしません。

4:idealさん
>>3
私も最近までY.K.様と全く同じ考えでした。
ある日、自分が母校の弓道部の顧問(弓歴無し)に、新入部員に弓道を教えてほしいと頼まれました。私は指導者の立場にもいない自分が他人の射に口を挟む、まして母校の生徒とはいえど面識も何も無い他人に弓の指導するのはいかがなものかと考え、事情を(自分の考えを)説明し、丁重にお断りしました。
その時先生は「それが君の考え方なのだから君はそれでいい。否定するわけではないけど俺は、たとえ指導者の立場でなくてもみんなで教えあって強くなれたらいいなぁと思う」とおっしゃいました。
それを聞き、そんな考え方もあるんだなぁ…と思い最近どうあるべきなのか悩んでいます。(先生は自分を悩ませるつもりでおっしゃったわけではないのですが)

話題がそれてしまい失礼しました。

5:百夜 ◆WR1hQljoさん
指導は指導者に任せれば良いです。ただ、うちの弓道部もそうなのですが指導者が道場に頻繁に来られないなどの場合は先輩が後輩に指導しないといけないですね。助言を求められたら答えることはあるかもしれませんが、目上の人には指導はしてはいけません。同期に対しても指導ではなく、助言でとどめておくべきです。
私が気をつけている点は

・教え方のうまい人の教え方を真似る
・同期と相談して、教え方を工夫する(一対一でずっと指導をしていると指導方法が偏ってしまいがちです)
・他の人の意見を参考にする
・「引き方を教える」のではなくて、射の問題点を自覚させる
・射癖の直し方のヒントを与え、考えさせたり工夫させる(射の成熟度によっては難しいですが)
・教える相手が考えていることを尊重する(自分のやり方を押し付けない)
・三重十文字ができていればほっとく
・副読本などで勉強して経験の浅さを知識・知恵で補う
・指導するポイントを絞る(一度に多くのことを教えない)

指導というのはよっぽどの信頼関係がないと難しいです。個人的な信頼関係のほかに影響するものは、自分の射の技術、知識、的中、経験です。自分より下手な人、知識のない人、中らない人、経験の浅い人にはあまり好んで教えてもらおうとは思いませんよね。

6:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>idealさま
>弓道部の顧問に、新入部員に弓道を教えてほしいと頼まれました。
idealさまは「指導者の立場にもいない自分が……」とお書きですが、顧問の先生に頼まれた時点で(勿論、引き受けた時点でしょうが・・。)『指導者』としての立場に変わるようの思うのですが・・・、如何でしょうか?

此れは、貴方さまのお考えや行動を批判や否定する為の書き込みではございませんよ。

>たとえ指導者の立場でなくてもみんなで教えあって強くなれたらいいなぁと思う
この先生のお言葉がよく解らないのですよ。
何故、部内のみんなで教え会って練習する為に・・・外部からの指導者の招聘が必要なのかがね。


>気を付けること
射癖などの「悪い点」は、見ればいくらでも目に付くはずです。(特に弓を始めたばかりの時期に於いてはね。)

「指導」と云うことを考えれば、其れ等を全て次々と指摘したり教えることでは無い・・・と云うことを考える必要があると思います。

百夜さまも仰っておられますが、先ずは一つに「絞る」と云うことです。
そしてもう一点は、其の一点が直って身に付く迄、次の問題点の指摘は我慢して「待つ」と云うことでしょうか。

また、部活と云うことを考えれば、横の連携と云うことも重要で、今現在直している点を皆で認識し合って、教える人によって別々のことや色んなことを云わない注意も必要でしょう。

7:彩雲さん
私の大学では指導者はいらっしゃいますがお年を召されている為、
指導にいらっしゃるのは3ヶ月に1度くらいです。

そのため学生同士で見合っているのですが、
私は自分の意見を強く出すようなことはしていません。
「〜したらよくなるかも?」と言う形で提案しています。

諸事情で先輩からも指導を頼まれることがあるのですが
やはり立場上、後輩である私が指導するのはおかしな話なので
「いつもとこのあたりが違うのではないでしょうか」と言う形で対処しています。

学生の立場とすれば、意見を押し付ける形ではなく
提案してためしにやってもらう…のような軽い感じから始めてもいいのではないでしょうか?

駄文失礼いたしました。

8:まるのりさん
皆さん,いろいろなご指摘ありがとうございました。これからうちの部活はオフですが,また部活が始まった時の参考にさせていただきます。

9:idealさん
>>6
明鏡止水 ◆IDFFcYqc様
>>頼まれた時点で指導者に変わるのでは?
自分は2年前に卒業したばかりで今でも現役で学生をしています。射技もまだまだ発展途上の段階です故自分が指導者になりうるなんてことは考えもしませんでしたが…確かにそう言われれば頼まれて引き受けた時点で指導者になり得ますね。
>>何故、部内のみんなで〜必要なのか
外部からの指導者を必要としたのは生徒同士の知識や経験には限界があるからと感じられたのではないか、と個人的に勝手に解釈しています。何故そう解釈したにもかかわらず断ったのかといわれてしまうかもしれませんが、4で述べたほかにも自分自身その限界のある環境で弓をずっと学び、その壁は他人の手を借りて越えるのではなく自分自身で超えてこそ本当の力になるのではないか?と思ったからです。

また何か言葉足らずの点がおありでしたらご指摘お願いします。

10:DEWさん
>まるのりさん
どのくらいの期間で、どのくらいの実力を付けさせるかによりますよね。例えば高校なら実質2年では限られたことしかできません。なのでまずやることは大まかでもいいので指導方針を立てることでしょうか。

それとやっぱりやる気を殺がないことですね。
ここがまるのりさんの悩みどころでしょうが、まずは的中を落とさないこと。例えば、後ろ狙って当ててる場合とか、狙いを直すだけでなくそうすると次はこうなるからここを気をつける、というように先を見据えて教えることが大切になってくるかと思います。
あとはいじったらその感覚を本人に確認することですね。何か違和感があればそれはちょっと違うのかもしれないと考えるべきです。準備や前提条件が狂っているかもしれないし、言った通りのことができてないかもしれない。「最初はちょっと違和感があるかもしれないけど〜」はちょっとばかし無責任だと思います。

その他に私が気を付けているのは、
1.教えることを我慢すること
2.毎日対象の射に注目すること
3.流派や系統、その他の違いによる技術的矛盾が起こらないようにすること
4.技術論に裏付けがあること
5.悪いところの原因を考えること

1については気づいたらすぐに教えるではいけないということです。対象が初心者であれば次から次へと問題が出てきます。2につながることですが何から直すのがいいのかじっくり射を観察しながら考えましょう。経験者であれば臆することなく言ってあげてもいいかもしれませんね。ただしその場合絶対条件として後述する4が必要です。

2ですが、悪いところは明鏡止水さんの仰るようにいくらでも、そしてすぐに見つかります。1でも触れたようにまずは観察。何が諸悪の根源なのかを探すところから始めましょう。なのでもし1週間に一度しかこれないなどの場合は、ここが悪いからこう直せ、ではなく、射はこうあるべきだ、になります。わかりづらいですが、実習と講義の違いと言えば近いのかな?

3ですが、これはとにかく勉強しないとわからないですね。偉そうなこといってますけど、これは理想論であって、私は実際には半分もできてないと思いますけど(汗
ただ教本って様々な流派の良いところの集合体なので結構そういう矛盾が多い可能性があるだろうと睨んでますが・・・。

4ですが、これがないと教えられる側も信用できないし、それが間違ってることだって充分あります。まずは諸技術の理由、理屈を理解してから。できれば実際に自分でできるのが一番。

5に関しては、例えば緩んでるよっていっても本人が知りたいのは緩んでることではなく緩む原因はどこにあるかなんです。早気に早気直せっていうのと同じです。簡単には無理なんです。

パッと思いついたのはこんなところかな・・・。もっとあるかもしれないです。

長すぎと言われたので続きは↓

11:DEWさん
ちなみに、「お前なんでできないの?」はご法度だと思ってます。
ある技術Aがあるとしてその準備段階Bができてないのに、なんでこんな簡単なこと=Aができないの?という人がいます。
でもその人にとってBはなんの意識もせず自然とできていることで、Aをするのは簡単なんです。指導してもらってる側にしたらBについて何も触れられてないのでできるわけがないのです。
なんでできないの?というのではなく、なんでできないかは指導者も考えるべきです。そしてその答えがでなければ最初からそのことに関して指導する資格はないと思った方がいいです。

また、先輩、同輩に対してですが、基本的には言われるまであまり口は出さないですね。というのも自分にそれほど力量がないので。言われたらアドバイスします。
単純なアドバイスだけで直ることはないと思ってますが、直った時の本人の根拠になり、それが自信に繋がるからです。

最後ですが、色々言いましたけど一番してはいけないのが「指導を怖がること」だと思います。
人に指導することは自分の射を見直す良いキッカケにもなりますし、指導して初めて"経験者"と名乗れると考えてます。
基本中の基本を教えてれば、ほっといても結構自然と上手くなっていきます。まぁ本人のやる気次第ですけど・・・。
なので指導は臆することなく空気を読みつつどんどんした方がいいと私は思ってます。。

>百夜さん
>・同期と相談して、教え方を工夫する(一対一でずっと指導をしていると指導方法が偏ってしまいがちです)

とのことですが、双方に一対一のメリットもあるように思います。同様に一対複数のデメリットも。

というのも
>3.流派や系統、その他の違いによる技術的矛盾が起こらないようにすること
を私が重視しているからですが、複数で教えてしまうと流派系統なんて大それたものでなくとも、大なり小なり矛盾が発生すると思うんです。
その時に誤った選択をしたり、迷いを与えるのはまずいと感じます。経験の浅い学生の場合、特に全国各地から高校弓道経験者が集まる大学を想定するとなおさらです。
実際に師弟制というように一対一で指導を行っている学校もあります。

ただ一対一も指導の偏りの他、技術格差が生まれる可能性あったりとデメリットはありますが・・・。

その場その場で適切な方法ができればいいですね。

12:百夜 ◆WR1hQljoさん
説明が少々ややこしくなりそうなので少し考えていました。

>とのことですが、双方に一対一のメリットもあるように思います。同様に一対複数のデメリットも。
>・同期と相談して、教え方を工夫する(一対一でずっと指導をしていると指導方法が偏ってしまいがちです)

二人の先輩が一人の後輩に対して、それぞれ矛盾するようなことを指導すればその後輩は迷いますよね。それは多分、人によって指導の考え方が違うために、その後輩のどの部分をどう直そうと考えるかという点が違ってくるからだと思います。(うちの弓道部では、監督とコーチで胴造りに関してまったく逆のことを言われます・・・。)

後輩を迷わせてしまうことを避けるために、先輩同士で話をして矛盾が起こらないようにします。つまり射を総体的に見て、また後輩の習熟度を考慮して優先されるべき課題を話し合います。

もちろん、本来ならば指導者の指導が絶対なのかもしれませんが、うちの弓道部では「射技指導は先輩の仕事」がルールになっています。学生コーチがいるわけでもないので、師弟関係など無縁の環境です。後輩によっては「見てもらう先輩」を限定している者もいますが、ごく少数です。

後輩の習熟度や状況によっては、意図的に複数の方法を示して後輩自身にどれが自分にあっているかを考え、選択させるということもします。いつまでも教えられたことだけをしていては、自分の射を研究する態度が身につきませんので。

あと、気をつけている点を追加します。
・指導していた点がどの程度出来てきているかを随時評価する(「少しマシになったな」「だいぶできるようになったな」など)

13:DEWさん
返信ありがとうございます。

私も射技指導は基本的に現役の先輩の仕事で、高校大学ともに指導者といった指導者はずっと不在という環境でした。

>先輩同士で話をして矛盾が起こらないように

私の経験上、これがなかなか難しかったんですよね。

まず、百夜さんの監督・コーチのように、異なる意見を統一させるという作業はなかなか難儀でした。
また、教える内容の優先度の違いにしても、意見が割れ苦労しました。
さらに元々意見に違いがある上に、自分たちが現役であることからほとんど話し合いに時間が取れないという状況でした。


このような問題について、百夜さんの経験ではどのようにして解決されたのでしょうか?
経験を元に具体的に話していただければスレ主さんにも役立つかと思いますので、是非聞かせていただけたら幸いです。。

14:百夜 ◆WR1hQljoさん
こちらこそありがとうございます。
あまりご期待には添えないかもしれませんが、ご勘弁ください。

指導の効率をあげるためには、上回生どうしの連携を図ることが重要となります。例えば、後輩一人ずつに指導をする上回生を決めます。基本的には、一人の後輩には二人程度の決められた上回生のみが指導をし、一人の後輩に対して多くの上回生が様々に指導をするという状況を排します。担当でない上回生が後輩を指導する場合は、必ず担当の上回生に相談して、指導に矛盾や無理が生じないように配慮します。
指導をする上回生はミーティングなどで決めますが、後輩にはその内容などは一切知らせませんでした。

この方法のメリットは
・後輩の状況を把握している上回生が必ず二人いる
・他の上回生が指導する際も、矛盾を生じにくくさせる
・上回生は面倒を見る後輩が少数に限定されるので、時間的余裕ができる
・浅く広くではなくて深く狭い指導ができる

デメリットは
・上回生によって指導のレベルが異なるために、後輩によっては受ける指導のレベルに偏りが出る
・相性が悪ければ逆に非効率的になる

少々効率は上がったかもしれませんが、劇的に向上するということはなかったので、もう少しの工夫と指導する側・受ける側の意識の向上を図る必要がありますね。試験的な取り組みでしたので、これから改善されていくことでしょう・・・私は引退した身ですのでこれからのことは無関係ですが。

15:DEWさん
なるほど。

一対一ではなくとも一対少数という考えで、基本的には近い考えだったんですね。

ただ後輩にそれを知らせないというのがポイントなんでしょうね。


お忙しい中、ご回答ありがとうございました。。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 雑談・その他 > 部活での指導について (投稿15件)[1〜15]

(c)デビール田中 : 問い合わせ