上押しで貫徹力UPするのでしょうか (投稿7件)[1〜7]


1:クッキーさん
本を読んでいて、昔は矢の威力をUPさせるために、上押しを重視していたという記述がありましたが、なぜ上押しが強いとそうなるのでしょうか。どなたかご教授ください。

2:樹威ヴィドさん
昔は強い弓を使ってたからうわ押しじゃないと上に飛んじゃうから上押ししてただけ

3:紅一入さん
弓は上が長く下が短いので、何もしないで離れると弓の下側が矢の飛行方向(的方向)に出てしまい、弦の戻る力をロスしてしまいます。
離れの瞬間に上押しをかけ小指を締めることにより、弓の下側が出るのを最小限に抑えて、弦の戻る力を矢に多く伝え貫徹力をアップさせようとしたのです。
離れの瞬間に上押しをかけるためには、離れの直前までは中押しでなければなりません。最初から上押しの形だと、離れの瞬間に上押しをかけることができず、弓の下側が出てしまいます。

4:もんちっちさん
上押しは、矢所を下げる時の技と言ったらいいでしょうか。基本的に矢所が上にある時は、弓力に対して矢の重さが軽かったりとか他の所に原因がありますので、中押ししかほぼしないですけど。

矢の貫徹力は、強い弓力・切れの良い離れ・鋭い弓返り(角見の働き)で強くなります。

実際、弓力が強かろうが弱かろうが、生かすも殺すも射手の技量次第です。
20kg級の矢勢を出す14kgの弓の射手もいましたし、その射手に劣るような18kgを引く私のような射手も現にここにいますからね^^;

5:かっチャンさん
紅一入さんが和弓の特徴を説明をされましたが、上押しをかけないと初め矢は上を向いて飛び、数間後には下向き、その後また上向きと波打って飛んでいくのだそうです。

そうすると、矢の力は弱まり矢飛びが遅くなるのだそうです。それを防ぐ為に上押しをかけるようです。・・・雑誌「弓道」昭和29年5月号 通巻48号の20ページに浦上栄範士の記事として掲載されています。

6:クッキーさん
ご投稿下さった皆様、ありがとうございます。弓の下が強いので、それを抑えるための上からの力なのですね。

ところで紅一入様ご指摘の、「最初から上押しの形だと、離れの瞬間に上押しをかけることができず」のところが私には理解できません。講釈頂けませんでしょうか(理解力がなく申し訳ありません)。

7:紅一入さん
> クッキーさん へ
中押しの形から上押しの形にしようとすると上押しの「力」が働きます。
一方、上押しの形から上押しの形にしようとしてもなんの「力」もかけられないですよね。そこに弓の下の力が加わると抑えることができません。


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