強い弓?弱い弓? (投稿5件)[1〜5]


1:めーぷるさん
弓が弱くなったので友人から3kgほど強い弓を譲り受けて稽古し始めました。
でも、強い弓だとまだまだきちんとした射が出来なくて、弱い弓の合間に使っています。

先日までどちらの弓でも大丈夫だったのですが、弱い弓が急に下ばかりに、強い弓は上へ行くようになりました。
(狙いは同じです)
強い弓では退き胴になっているのかなと思いますが、弱い弓の方は狙い(籐の位置)が同じでも孤を描くようになってしまい下にいくのかな・・・と。

弱い弓と強い弓を同時に使うとなると、何か注意すべき点はあるでしょうか?
また、軽くなった弓では狙いも変わるのでしょうか?
自分の体配の問題だけであれば、狙いは変えずに稽古したいと思っています。
初歩的な質問かもしれませんが、アドバイスをお願いします。

2:stream910さん
「狙いは同じ」というのは強い弓も弱い弓も同じ付けで引いているということでしょうか。どれとも以前の付けから変えていないということでしょうか。

前者でしたら,理科(物理)の問題ですので,強い弓が上に飛び,弱い弓が下に飛ぶのはごく自然なことです。後者でしたら,上押し・下押しの加減や頬付けの高さを確認してみてください。おっしゃるように胴作りも要チェックですね。

話がそれるかもしれませんが,一般的に多いと思われる「会で矢は常に水平でなければならない」「山なりの矢飛びは×,一直線は○」などというのはまったくの迷信です。

弱い弓は飛ばす力が弱いのですから,矢は上を向き,矢は山なりに飛んでいきます。強い弓は逆に水平やちょい下向きで的に飛びます。先ほど上押し・下押しの加減と書いたのは,「矢は水平」を信じている人は,無理な上押しをかけて上に飛ぶはずの弓・射で無理矢理に的に飛ばしたり,逆に下に飛ぶはずの弓・射を下押し(ベタ押し)で的に飛ばしたり,明らかに不合理な例を多く見かけるからです。

参考までに,よろしくお願いします。

3:stream910さん
追伸です。

弓上げをする場合,3キロアップは不可能ではありませんが,なかなか大変かと…。慣れるまでは強い弓は射場では使わず,筋トレを兼ねて素引きを多くやってみてはどうでしょう。1・2キロアップくらいでしたらそのまま移行しても問題ないと思いますが。

蛇足ですが,先ほどの書き込みは×胴作り→○胴造りでした(^^;)。

4:めーぷるさん
stream910さん 色々教えて下さってありがとうございました。
すごくわかりやすく書いてもらったので、内容をきちんと理解できました。
アドバイス通り、いきなりの3KGアップは止めて、もういちど弱い弓で体配を練習して筋力がきちんと整ってから強い弓で射場に出たいと思います。
ありがとうございました。

5:stream910さん
いえいえ,参考になれば幸いです。ちなみに「体配」というのは動作,特に射の運行に関わる礼儀・作法などを指す言葉です。審査のための練習を「体配練習」とかよぶこともありますので。この場合は「射技」とか「技術」と言ったほうが適切かと思いますよ。


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