小離れの長所と短所 (投稿2件)[1〜2]


1:暁さん
こんにちは
私は高校で弓道をやっています。
早速質問なんですが、先輩に若干小離れに
なりつつあるといわれました。
無意識になっていたことなのでこのまま
やろうと思うんですが、タイトルどうり、
小離れに長所や短所があるなら
教えていただきませんか?
あとよろしければ大離れへの変え方
なんかも教えていただけたらと思います。

2:いさん
どの程度を「離れが小さい」と表現するかによって話が変わってしまいますが。

離れにおける右手の移動距離が小さすぎる場合は、単なるさぼり(必要な部分に必要な力が入っていない)可能性が出てきます。

胴造りで言えば「伏」の状態に相当し、引けなくなったり、離れが出にくくなってもたれたり、緩みが出て体を弦が払ったり。

手のひらを離れできゅっと締めるタイプの引き方していると、離れでの右手の移動距離は短くなっていく傾向がありますが、10年とか20年とか長期での話だったような(こういうのが小離れで生徒なら多分単なるさぼり)。

大離れは本来最後まで力を緩めることなく引くよう指導した結果初心者に現れる離れの傾向を指す言葉でしたが、最近は様子が違うのでよく分かりません。

単に離れにおける右拳の移動距離の大小のみに論点を絞るのであれば、移動距離の大きさにのみ着目して稽古を積むと、手で弓を引っ張るようになります。

真一文字に開きたいなら、腰の位置をコントロールし、背中から首のラインを伸ばした上で腹の辺りを反り気味にすることがひとつ。

小指を締めるのではなく、小指の一番付け根の間接に曲げながら同時に伸ばす方向に力を入れる。つまり小指近辺の手のひらに張りを持たせてこれを握りに当てるようにしつつ、弓は中指と親指で作る輪に任せることがひとつ。

右手側は手のひらを締めるのではなく、引いてきた力を継続させることで、かけの帽子が弦から受ける力で位置が変化することを利用して離れを誘うことがひとつ。

腰を入れてその上に肩と頭を乗せていく三重十文字の胴造を採用しないのがコツだと考えます。


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