伸び合い・詰め合い (投稿6件)[1〜6]


1:Aさん
伸び合い、詰め合いというのはどういったもの(動き)なのでしょうか?

初歩的な質問で申し訳ありません。。;
ご教授宜しくお願いします。

2:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>初歩的な質問で申し訳ありません。。;
いえ、全然初歩的・・などと云うことはございません。
中級から上級に至るまで、非常に難解で実践も困難な問題だろうと思いますよ。

詰合いを考えたり実践に移そうと為さるならば先ず、執弓の姿勢から足踏みや胴造り(三重十文字)と云った、普段は慣れて見過ごしがちな処の確認や、基礎からの積み重ねが大切になると考えましょう。

3:射楽斎U ◆5aoi8gEMさん
わかっていただけるか、というより感じ取っていただけるかということのほうが問題なのですが、大切な問題ですので、誤解を省みず書き込みます。

何のための「伸合」なのか、なぜ「詰合」なのか・・・。
目的はただひとつ、「ゆるみ無く」「矢筋を狂わすことなく」離れるための「準備」を整える過程で発見されてきた「技」です。
この手応えなら、「何の狂いも無くこのまま全力で離れることができる」・・・状態を作り出す過程を「詰合・伸合」といいます。
その方法は千差万別ですが、基本的なパターンを二つ挙げてみます。

正面打ち起こし系統で、弓が比較的強ければ、弓を十文字に体をしっかりはめ込んで弓力を受け(これを詰合という)、体幹がそれに対して生理的に対抗して押し返し、その極致に至る過程に伸合という系統があります。
また、印西系統のように引き絞りつつ骨法を組み立てる詰合と、角見の捻りによる押しと内転気味のかけの張り合いにより離れの時期を意図的に作り出す(伸合)ことによる極致(やごろ)を実現する方法があります。
いずれも、離れを成功させるための方法で、歴史上大別2通りあります。
伝達がほとんど不可能な体内の感覚がすべてである関係上、各人の体認の積み重ねから体得する以外たどり着けない世界であるので、まさに修行と思って取り組んでください。
この疑問は、とっても大切な疑問です。
しっかり、探修してください。

4:Aさん
お返事どうも有り難う御座います。

伸び合い・詰め合い、と言った確立した動作があるわけではないのですね・・・。
予想以上に複雑で少々戸惑っております^^;

会においての十文字をしっかりと作り出し、弓と一体化するような受け、押し返しを行うイメージを自分では持ちました。
その上で、明鏡止水様がおっしゃるような執弓の姿勢、足踏み、胴造りなどの体の幹を整える作業が必要になってくるのだと・・・。

この理解が正しいかどうかは怪しいですが、お二人のお話から詰合・伸合の指す大体のところは感じ取ることができました。
自分はまだ初心者ですが、これからはこの事を意識に入れつつ練習に励んでいこうと思います。。。


【追伸】先に書いた自分の理解の仕方ですが、あまりにも外れた理解のようでしたらご指摘願えると幸いです;; 

5:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>Aさま
>弓と一体化するような受け、押し返しを行うイメージ
導入とすれば、其れで概ね結構だろうと思います。
特に「押し返し」と云う言葉は非常に好いイメージだと個人的には思います。

取り敢えず、最低限の詰合いの要件は、頬付け(正面なら口割りでしょうか・・)に狙いに胸弦の三点です。
加えて他の個人的に必要とするものは、射楽斎Uさまの仰るように、稽古の中からご自身で見出したり身に付けるべきものだろうと思います。

6:射楽斎Uさん
>4:Aさん
思いを文章化して伝達し、それを文章から再構成し、さらに文章化されたものですから、最初の思いがどの程度再構成されたかは、再度文章化されたものからは判断できませんが、文章から伝わる感覚からはほぼ正しく伝わったと感じました。
どんな武道も最後は自得です。
教わり、学び、考え、工夫し、実行して、体認(体で正しいと認識すること)を積み重ね、自得する以外にないのです。
「体認確固として、一芸成る」といいます。
じっくり取り組んでください。


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