正坐の仕方は正しい? (投稿8件)[1〜8]


1:tamioさん
「DVDで学ぶ基本の弓道」という本を購入し、今一度基本から学ぼうと思っているところです。その本によると正坐をしたとき、人差し指の向きが膝の中央(膝と膝を結んだ線の真ん中)を向くように書いてあり、DVDでもそのようになっています。最近勉強させていただいた講習会でもそのように高段者の先生に言われました。しかし、弓道教本第一巻にのっている正坐の仕方を見ると太股の付け根に手をやっているだけで上記のようになっていません。教本の方は間違っているのでしょうか?それともどっちでもいいものなのでしょうか?どなたかよろしくお願いいたします。

2:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
教本1巻の注釈に

「指先はやや内側に向く」とは人差指が両膝頭間の中央に向く程度がよい

とございます。写真は個人の体格差などもございますので、必ずしも文章の説明と一致しないのではないでしょうか。

3:tamioさん
ありがとうござました。もう一度教本を読み直してみます!

4:光点師さん
正坐をしたときの、太腿の上の手の置き方のことですね。

・正坐をします。
・顎を引き、背筋をシャンと伸ばします。
・両腕の力を抜き、体側で前後に2〜3回軽くブランブランと振ります。
・腕の力は抜いたまま、最後の振りで掌が顔の口の高さに来るぐらいに少し大きめに前上に振ります。
・そのままバタンと両掌を下にして太腿の上に落とします。
・掌の落ちた位置、落ちた向き(角度)が、最も自然で無理のない美しく正しい正坐における手の位置・向きです。

これは私が、小笠原弓馬礼法先代(第三十世)宗家小笠原清信先生から直接教えていただいたことです。だから間違いありません、というか極めて合理的ですよね。

先生は常々「礼法は合理的であり、頭でよく考え、不自然・不合理を消去法で消していけば、自ずと『それしかない』ということになります」とおっしゃっていました。

5:tamioさん
詳しく教えていただきありがとうございました。これで自信を持って正坐できます!

6:前三さん
ちょっと、スレ趣旨からそれますが・・。
光点師さん
>先生は常々「礼法は合理的であり、頭でよく考え、不自然・不合理を消去法で消していけば、自ずと『それしかない』ということになります」とおっしゃっていました。

素晴らしいお教えですね。意味のない動きはないということですね。

礼法にお詳しそうなので教えてください。
跪座で「膝を生かす」というのは、小笠原流の礼法にもあるのでしょうか?

危急の出来事に咄嗟に反応できるようにとのことですが、いったん膝をつけてから次の動作に移るので、かえってワンテンポ遅れる気がするのですが、どうなんでしょう?
能の下居の型なら次の行動へもスムースに移れると思うのですが、弓道の「膝を生かす」姿勢は中途半端な気がしてます。(僕の修行が足りないだけかな・・・・)

7:光点師さん
跪坐で、物を持っている側の膝を生かすのは、物を持っている側の体勢を、わざと少し不安定にし、持っている物に常に気を配り、緊張をとぎれさせないようにするためです。

両膝をついて、どっしりと安定してしまうと、物を持っていることへの気持ちが薄くなり、物の扱いがぞんざいになることを戒めるための体勢、それが「物を持っている側の膝を生かす」です。

正坐でも、「尻を踵の上にどっしりと載せてしまってはいけない。尻と踵の間に半紙一枚が入るくらいの隙間をつくるつもりで、常に太腿の筋肉を緊張させていなさい。
そうすれば、ふくらはぎに体重が載って血行が悪くなり足が痺れる、ということもなくなります。」と教わりました。

小笠原清信先生の教えは極めて合理的です。
「・・・また葬儀のあいだ足のしびれを気にして死者への忌意がなおざりになるくらいなら、足をくずしていても悲しみの心持をこめているほうがよいといえよう。・・・むしろ喪主は、近ごろのように多くの人が正座(ママ)になれず、足がしびれて見苦しくなるようなら、正座をする時間を早目に切りあげるようにするとか、立って葬儀をするような形に気をくばってあげるべきであろう。」(小笠原清信著『小笠原流』1967学生社)

形式主義ではない真の礼の教えだと思います。

8:前三さん
光点師さん
判りやすい、ご説明ありがとうございました。
スレッドが次ページに流れてしまったので、諦めていました。

納得しました。頑張れる気持ちになれると思います。ありがとうございました。


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