たて離れorよこ離れ? (投稿10件)[1〜10]


1:AIR☆さん
自分の学校は「大三は高く狭く、たて離れ」というのが射形の特徴です。

しかし、これからは「たて離れ→横離れ」に変えたほうがいいっていう話が出ています。正直私は、弓道をはじめて一年弱あまり弓道について詳しくありません。だから、たて離れがいいのか横離れがいいのかわかりません。

ので、どなたかそれぞれ2種類の離れについて教えていただけませんか?

お願いします。

2:KAITYUUさん
「縦離れ」というのは初めて聞きました。どういうものかご教授ください。

3:青鸞さん [url]
私は横離れと縦離れの中間がいいと思います。
なぜなら大三から会にかけて肘の軌道は約45度で入ってきます。
縦離れは、大三から会にかけて肘を重ねるように引いてくるとなりますがどうしても肘が後ろになく、しまっていないので安定しません。
逆に横離れは肘は後ろに入っていますが、平付けになりやすく、三味線離れ?になりやすいです。

やはりその中間の離れ、45〜35度ぐらいの離れがいいのではないかと思います。

4:AIR☆さん
KAITYUUさん>>上手く説明ができません。すみません。

青鸞さん>>ありがとうございます。

5:天龍さん
例えば40年前と現在の指導法の傾向に、流行のようなものの違いは確かにあります。
勝手肘について、昔は肘が下がらないようにということを盛んに言われました。今は、逆で平付けを嫌い、むしろ肘をかかとに向かって引き取れと言われることさえあります。
時代によって逆のことを言っているように聞こえますが、最終的には中庸が一番ということで落ち着くのです。
また、現在ではあまり歓迎されない小離れは、残身で押し手は水平に伸び勝手はV字形にビッと決まる、なかなか格好の良いものですが、このためにはAIR☆さんの言う縦離れ、すなわち肘が下向きに引き取られていないと成立しません。
このように、指導者の表現は相手の癖や、射の事情や骨格の特徴によって変わるものであって、一律にこれが正しいと言っているのではない事を理解した方が良いですよ。

6:kappaさん
話の腰を折ってしまったらすみません…(^_^;)

>天龍さん

小離れ推奨派(?)の指導者の元で引いていた者です。

>肘が下向きに引き取られていないと成立しません
私に与えられた指導の限りでは、勝手肘は下向きではなく、肩よりも拳一つ分背面へと運び、勝手の二の腕は肩と水平かそれに近い程度で収める形になります。(四つがけの場合だと若干違ってきますが)
また、かけ口から弦を矢の延長線上に引き抜く形で離れるので、V字型というのは上から見てそういう形にはなりますね。
私も含めうちの道場の者は、指導される過程で自然に小離れになるのですが、そうなる理由は、離れる際弦に余分な方向性を持たせないようにするためだと考えるからです。
もっと言うと、肘を開いて弦を離すのではなく、胸の開きと肩甲骨の寄せだけで離れを取っているということになります。
以上を総ずると、小離れは横離れになる気がするのですが、いかがでしょう?
もしかしたら、縦離れと横離れのそもそものイメージが違っているのかも知れませんが…

>現在ではあまり歓迎されない小離れ
確かに小離れの射手は大学の試合でもそういませんでしたが、なぜ歓迎されていないのかまでは知る由もありませんでした。
もしその理由をご存知なら教えていただけませんか?

7:KAITYUUさん
横から失礼します。
なるほど、「たて離れ」のイメージがわかりました。ありがとうございました。

8:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
>現在ではあまり歓迎されない小離れ
歓迎されないというよりは、全弓連の指導方針によるものではないでしょうか。教本1巻の巻末「射法八節図解」を見ても、残身は中離れになっています。

>小離れは横離れになる
往時の先生方の中には、射法の結果として小離れになる、というよりもわざと残身を小さくされていた方もおいでだったのではないでしょうか。例えば小笠原流一張弓免許の斎藤直芳先生は「現代弓道講座」の中で小離れを離れの極地と仰ってます。一方で、同じく一張弓免許の鱸重康先生は、かなり大きい残身です(教本2巻参照)。

9:天龍さん
>6:kappaさん
すみません。発言の仕方を間違えました。私の場合であって、小離れの射手全てではありません。
実は、私は生涯小離れで行くと思います。
10年ほど前に転居した関係で今の道場に入り、現在の師範に師事しました。自分の知る限り当地近隣に小離れの射手はいません。師範は私の小離れに非常に興味を持たれ、治してはいけないと言われ、小離れの完成度を上げようと色々助言をされます。
その一つが、本スレの縦離れです。そうは言っても外見的に本当に縦になっている訳でなく、あくまでも力を働かせる方向のことですよ。
その助言で、明らかに矢勢が増し、的中もかなりのレベルで安定しました。
なにより残身の姿が、自分で言うのも何ですが、いいです。脇正面から見てV字形です。これは好みの問題かもしれませんが。
胸の開きと、肩甲骨の寄せで離れをとるという感覚は同感です。もう一つは勝手肘の、あと一締めの呼吸を大事にします。
それによって、小離れの最大の利点、矢筋の延長線に完全に合致する直線に沿ってカケがとれます。肘に一定の自由を与えているからですね。
いずれにしても、小離れについて反応していただきありがとうございました。
ゆるみ離れさんも、ありがとうございます。

10:kappaさん
>ゆるみ離れさん

ご返答ありがとうございます。
>往時の先生方の…
このお話には興味をそそられました。
考えてみれば、どんな射が一般的に好まれるかなどという問題は、その時代によって違いが出るのは当然のことですよね。
ただ、全ての人がその一般理論に縛られる必要はないということで。
先生方の例でそう感じました。

>天龍さん

9のレスを読み、非常に共感させていただきました。
天龍さんのおっしゃる縦離れについても理解できました。
詳しい説明ありがとうございます。

文面だけで想像するところ、射の捉え方に共通する部分が非常に多いと感じました。
といってもまだまだ若輩者の私がこんなことをいうのは厚かましい限りですが…(^_^;)
身内以外でこのような射の捉え方をする人にまだお会いしたことがないので、なんだか仲間を見つけられたみたいで嬉しいです。


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