肥後蘇山の手の内 (投稿4件)[1〜4]


1:鹿さん
こんにちは!!
毎回お世話になっています。
今回こちらのサイトで気になる部分がありましたので、質問させていただきます。
グラス弓の比較図のページで
「肥後蘇山は引き成りが美しく丸くなる特徴もあり、手の内が反応速度と一致すると、発の瞬間から弓返りまで加速していくような鋭い離れが体感できた。」
とありますが、どのような手の内の作り、形、力の使い方をするのが具体的に良いのでしょうか?
私は肥後を引いていますが、確かに矢飛びの早さにむらが出ます。
もちろん手の内のみが悪いというわけではないと理解しています。
しかし、この手の内のイメージができれば、自分にとって大きな一歩になると考えています。
皆様のご意見をお聞かせください。

2:kurichaさん
教本1巻に出ている「手の内」の項目の要点5つを忠実に行ってください。特別な特効薬なんて無いと思いますよ。

3:鹿さん
遅くなり申し訳ありません。
やはり、肥後蘇山に向いてるという手の内は存在しないのでしょうか?
親指と中指で輪を作るタイプ。中指、無名指、小指を一枚の板として考えるタイプ。紅葉重ねのタイプ。親指と小指をできる限り近付け、他の二本指は考えないタイプ。
この中ではどれがよいのでしょうか?
人それぞれとは思いますが、それぞれの手の内の利点、悪い点を教えていただきたいです。

4:でんきちさん
拝啓、鹿様。
横から失礼致します事、先に御許し下さい。手の内関連スレが乱立しますが、御悩みの点が人により、十人十色であり、流派の違い・指導する先輩方・兄弟子方等・・・。色々な御考えあります故、様々御悩みも尽き無い様に思う所存です。小生の様な若輩者の私見・憶測で幾つか、考えられます手の内・弓返りタイプを恐れ多いですが、恐れずに記す事、此処に御許し下さい。(下記の内容は既出スレの小生の引用文ですが・・・。)

●CASE-0001
■握り皮及び手の内内部の皮膚との接触、握り皮全面積の周面摩擦力による、ねじれ・偶力・回転するに必要なモーメントを角見+上押し無意識で少々加えて弓返りした。別段、上押し・中押し・べた押し気味でも力学が一致すれば回るタイプ。高校から弓を手にした者に多いか?
※これは恐らく、弓の剛性・靭性も影響し弦開放に弓の復元力と衝撃自体で弓が回る。しかし、矢数をこなすほど、手のひらと格指、握り皮、双方の摩擦力を回転の際、より多く必要とする為、指にタコ・マメ出来やすく握り皮も擦り減りやすい。摩擦力と押しのバランスが崩れると当然鈍い弓返り、または途中で弓返りが止まる。(直心・練心系・楓・桂・橘などに多いと思われる。)

●CASE-0002
■上押しが多め。角見も充実。手の内内部の皮膚と握り皮の接触部も少ない。薬・小指の添締めあり。しかし、摩擦面少なくとも十分な弓返りタイプ。高・大学またはそれ以上の経験を積んだ辺りが想い当たる節ありか?
※上押し・虎口の意識を覚え、角見の芯で弓の回転を促している。手の内内部の接触面も少ないので摩擦力がそんなに要しない。しかし、矢数増えれば、小指の添え締め・又は過度な締めで小指周辺にはマメが出来る可能性あり。(平安・翔・レイ・肥後蘇山、辺りか?弓の形状自体が弓返りにそろそろ影響し始める。)

●CASE-0003
■ほぼ練達者・称号クラスの域の方の手の内、と思われる。握るという意識どころか、傘をさして傘の柄を持っている意識しか無いらしい。中上押し・角見・虎口のみでほぼ弓を回せる。摩擦面も極小。まさに超究弓武人完遂手の内タイプ。
※この域の手の内は、学生弓道ではまず無理であろう。タコ・マメもなく、射手御自身、弓の衝撃・反力をロクに感じないという。(竹弓・肥後蘇山系・粋・楠見系などに代表される上級者使用弓で弓の裏反り充実・上姫反りの高さも充実し、入木拵えの具合も強く初心者が迂闊に是等の弓を使用すれば、下手な手の内で弓と弦が返ってしまい弓を折ったり・砕いてしまう恐れもあり。弓の形状・構造自体が手の内と同化するので、射手自身ほぼ、心地よい反力しか手の内に感じない。)

もし、鹿様がCASE-0002でしたら、まず「CASE-0002+親指と中指で輪を作る」「筒の輪」辺りから試行錯誤してはどうしょう?
(※kuricha様が先におっしゃる様に、特別な特効薬は無いと小生も思います。人の手の平が、「大・小・硬・柔・厚・薄」と一概に言えませんし、指の長さも十人十色だからです。)ですが小生、<3>の鹿様の御様子ですと、試行錯誤繰り返すうちに、「我の手の内是で行こう!」とじきに、鹿様の手の内が見つかりそうに思うのですが。(と、参考意見で述べました、と。)新たな御自身の発見に出会う事、陰ながら御祈り申し上げます。
敬具。
(また、長くなってしまいました・・・。誠にすいません。)


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