悪癖… (投稿8件)[1〜8]


1:鷹さん
自分は今、弓を引いておりません。しかし復帰しようと考えています。
しかし1つ心配している事があります。
自分は前離れの癖があります。しかし、それもかなりの苦労と、尊敬してやまない恩師のお陰で現役の頃に改善の糸口を見つけれたように思います。しかしながら、まだ完ぺきではなく、かなり右手に意識を集中しなければなりません。すなわち…中りません(=_=;)
それだけならマダよいのですが、右手に集中してるせいか離れが左右バラバラです。しかも自分にその自覚はありません↓↓だから直せませんでした。さらにそんな離れに気をとられると今度は会が短くなり早気が発症…それこそ連鎖反応のごとく次々と悪癖がでて収拾がつかなくなり弓をやめました。しかし、やはり弓道をしたいのです。
ですからお聞きしたい事は、その1つではなく、それら全部をどう直したらよいかという事と、こんな自分のような者もまだ完全な克服が見込めるかどうかという事です。
努力次第で直せるなら惜しみません。どうか力をお貸し下さい…

2:m@sterさん
鷹さん。
私は絶対に克服できるとは言いません。しかしながら、弓は奥深いもので、一生かかって自分の射を完成させていくものであると思います。どんなに長い時間かかってもあきらめない粘り強さ、根性がおありなら(何か偉そうですいません。)必ず達成できるものであると思います。そこで私が考えたのは、過去を忘れる事です。過去にあった事をすべて忘れ、1からやり直してはどうでしょう。もう一度、足踏みの仕方だとか、手の内の作り方、胴造りや、狙いかたにいたるまで、細かい部分を初心に戻って、学び直すという事です。正しい事をすれば前離れなど起こるはずがありません。基礎を前以上に長い時間かけて固めて何度も何度も修正しながらやっていけばおのずとうまくいくはずです。また、もし再び泥沼にはまってしまっても、基礎や細かい学びによりひとつひとつほぐしていけばいいのです。どうしてそうなるのかを考えに考え、人に教わりを続けていき、あせらないで一生をかけてゆっくりじっくり高みを目指していけばよいのではないのでしょうか?
また左右の離れがばらばらというのに関してひとつユニークな練習法をしっているのでご紹介したいと思います。
それは、巻きわらの上に的をかけて引くという方法です。こうすれば巻きわらにささる瞬間に音が出ますよね。その音にあわせて残心を意識的にとるという練習です。ようは、音がしたほぼ同時に左右を残心の形にするという事で、これにより離れのリズムみたいなのを修正できると思います。
また前離れに関してはスポンジを馬手の前におきそれに触れないように離れる練習なんてのもあります。参考にしてください。

3:鷹さん
m@sterさん、助言ありがとうございます。「一生かかって自分の射を完成させるもの」…確かに。おっしゃる通りですね。高校では2年半という期限付きでしたので、そのような考え方は思いつきもしませんでした。感謝致します、おかげで希望を捨てずにいれそうです。教えていただいた練習もやってみます!
基本からやり直す・それも実行させていただきます。そこでさらに質問なんですが…
使い慣れていないカケでは射が変わってきますよね?つまり裏返すと自身のカケが自身の射を覚えてる(少し大げさかもしれませんが)とでも言いますか…過去を忘れ、1からやり直すのなら、この際、カケを買い換えた方がよいでしょうか?

4:天龍さん
カケを買い換えることにどういう意味があるのかしら。
ものすごく反発があると思いますが、承知で書きます。何かと言うと道具の細かいことを言う若手が多いと思います。
弓の銘柄がどうだ。反動が強いとか弱いとか。矢のシャフトの素材や太さや厚さがどうだとか。
一家を成した弓道家が、愛用の弓や矢を愛でる姿は美しいと思います。
そうでなく、初心者が変に道具の知識に走りたがる風潮は不快です、私は。
いやしくも武道を名乗る限りは、もっと豪胆な精神で道具に相対して欲しい。道具を使いこなすのが技だと思います。己の技量と精神力のみが勝負を決する。その厳しさに私たちは魅せられて弓道にはまっていると思います。
細かい、道具のデータを並べ立てる姿勢にどうしても違和感を感じます。
>鷹さん
ごめんなさい。あなたを非難したんじゃなく、一般論です。主題からずれてすみません。

5:鷹さん
天龍さん⇒自分の書き方で気分を害されたようなので謝ります、すいません。それと、ご意見ありがとうございます。
ただ分かっていただきたいのは私が言っているのは銘柄がどうのということではないという事です。全く同じ銘柄でも構いません。できれば替えたくないというのがホンネではあるのです。怖いですから…使い慣れないカケは。値段も安くないですし。
ただ使う人が悪いとカケにもその影響がでる、というのを聞いたことがあって(弦が擦れることによってできる若干の溝?などのことではないかと思いますが)…自分の離れはかなりの間、変だったのでカケのことも危惧していたのです。
私はまだ弓道歴が浅く、以前聞いたこのことを鵜呑みにしていたのですが、やはり間違いなのでしょうか?
毎度長くなりスミマセン。

6:でんきちさん
拝啓、鷹様。

弓道歴とブランク(空白時期)を懸念されているようでしたら、堅帽子のようですし、弦枕を修理されて、慣れたカケで、学生当時の射癖を、1から治す、射法八節をもう一度最初から。のお気持ちでも良いと小生は思いました。
買い換えるのも やはり、御高い買い物ですし・・・。

小生は、リハビリの為 筋力UPの為と、14kg→16kgの弓にし、学生当時の和帽子は修理も限界・カケ師の方は亡くなられ、修理の宛てが無くなり、16kgという事で堅帽子にしましたが、リハビリどころか、堅帽子の使い方から出直してようやく現在、巻き藁打ち程度です。
道具をブランクが暫くあって、一新すると、射癖を治したり、1からやり直す為の壁やハードルが高くなると考えられます。
いきなり全て道具を買い換えるより、癖が1つ無くなる毎に、買い替えの準備をなされる検討の仕方でも遅くは無いと思います。

無理に買い換えると、小生のように苦戦してリハビリどころでは無くなりますので。

敬具。

7:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>鷹さま
>自分は前離れの癖があります。
>自分のような者もまだ完全な克服が見込めるかどうか
如何なる弓道人であろうと、事の大小や多少を問わなければ、射癖と称するものを持たない人は稀ではないかと思うのです。

皆さま方共に、日々ご自身の射癖や不得手な処の克服を通じて、自身の射技の向上を図って稽古を積まれている筈です。

射癖を持っているからとか、直せるのかどうかとかを、練習する前から心配しても仕方がないことではないかと思うのです。
其れはなによりも、稽古や練習それ自体を否定することにも繋がりかねないことです。

必ず直そう!克服出来る!との信念や気概を持って、ご指導を仰いだり稽古に励むべきだろうと思うのです。

たかだか高校の学生時代に(多少の)努力をして出来なかったからと云って、諦めたり・・出来ないと決め付けたりするのは、如何なものかな・・・と思ってしまいます。

この先まだまだ今までの何倍も長く弓を引かねばならないのですよね。
当然ですが、射癖は前離れだけでは無いのであって、其れが克服出来た!と思っても、また新たな射癖や問題点が生じることも充分考えられることですよね。
(前離れよりももっともっと深刻な事態も一杯ございます。)
だから、其れを恐れたり、避けようと考えるのではなく、正面から受け止めることが稽古で在り練習の在り方だと思います。

>どうか力をお貸し下さい…
>カケのことも危惧して
始める前に色々考えても始まらないことなのですよ。
弓道を再開なさるのであれば、何れかの弓道会の門を叩いて、然るべき先生にご指導を仰ぎましょうよ。道具のことも同様ですね。

適切なご指導を賜り、ご自身は其れを信じて一生懸命に努力を繰り返す・・・、其れで何時かは解決されることだと思います。

8:鷹さん
数々のためになる話をありがとうございます。カケは買い換えずにやってみようと思います。専門家の方に見てもらい、修理が必要だったらそうします。
正直、不安な気持ちは絶えませんが、それでも根気強く気長にがんばってみます。


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