取り掛けが原因とかってありますか? (投稿12件)[1〜12]


1:業平さん
こんばんは。
私は高校の弓道部に所属をしている1年生です。
今10`の弓を引いていますが、今まで妻手の取り掛けで中指と人差し指を使っていました。
それで的には的中をしていましたが、最近先輩から「人差し指は添えるんだよ」と指摘を頂きました。
今人差し指を添えてやっていますが、
間違ったやり方で慣れてしまったせいか、違和感を覚えます。
会の時に矢が弓手から離れて浮いてしまったり、離れで変な飛び方をします。
的には全く当たりません。
狙いも定まらず、とても混乱をしています。

どうしたらいいでしょう。

長文失礼致しました。

2:m@sterさん
業平さん。人差し指が今まで拇指についていたという事ですか?それをつかないようにしたらおかしくなったということでしょうか?教えてください。

3:でんきちさん
拝啓、業平様。

文章中の、

>■会の時に矢が弓手から離れて浮いてしまったり、

とは、押手親指表面から「会」で矢が浮いて
矢口が開いてパカパカと不安定な状態と解釈してよろしいでしょうか?

だとしたら、取懸け時の際、帽子のすぐ真上にくっ付ける様に矢をつがえていないでしょうか?
帽子の付け根に深く、かつ帽子のすぐ上に食い込むように矢をつがえると、会で矢口が開きます。帽子表面より約シャフト1本分程度上の所で矢を、つがえると矢口が開くのは改善されると考えられます。
すると、先輩の御指摘の「人差し指は添えるんだよ」の位置に矢のシャフトも添えられるようになり、人差し指でシャフトのグラつきを取懸け時の軽い捻りで抑制できると考えられます。「会」でも、添えた人差し指で矢口が開く事も無くなると思います。
先輩からの「添える」の意味は其れを示していたと思われるのですが。

敬具。

4:業平さん
m@sterさま、でんきちさま、ご回答ありがとうございます。
m@sterさまへ
>人差し指が今まで拇指についていたという事ですか?

はい、そうです。
その癖が付いてしまい、添えるという感覚に違和感を感じてしまいます。

でんきちさまへ
>矢口が開いてパカパカと不安定な状態と解釈してよろしいでしょうか?

はい。しかしそれを防ごうと妻手を手繰ってしまうのも癖になっています。

>帽子表面より約シャフト1本分程度上の所で矢を、つがえると矢口が開くのは改善されると考えられます。

アドバイスありがとうございます。でも実はそのようにしています。
それでも矢口が開くのは、きっと私のやり方にはまだ間違いがあるのでしょう。
今一度でんきちさまのアドバイスのように
やってみたいと思います。

ところでもう一つ、あまりにも矢が変に飛ぶので先輩が別の弓を貸してくださいました。
13`ですが、今の弓よりも良い抵抗で、
しなやかに引く事が出来ました。
友達の11`や10`も、今の弓より軽かったです。
新しい弓は硬いらしいので、私の弓もそのため重いのだと思います。
しかしそのためか、しなやかに引けません。
弓を替えるべきでしょうか。それとも慣れるまで引き続けるべきでしょうか。
一度ならず二度までもご回答を求め申し訳ありませんが、お答えを下さったら幸いです。

長文失礼いたしました。

5:でんきちさん
拝啓、業平様。
先に小生、最も基本の事を申し上げる事を、前回忘れておりました。御許し下さい。
取懸時、シャフトの位置とカケの位置がベストでしたら、後は懸念される要因は、
■「弦と矢の十文字」
■「カケの帽子の中心線と弦・矢の十文字」
この2点はいかがでしょう?
この2点も矢・シャフト部分を不安定にする要因になります。
上記を行ったうえで、
■次に円相の弓構えの時、馬手前腕部全体で少々、カケの捻り革に軽く捻り預ける様に軽い捻りを加え、取懸けてください。(これは、和帽子・堅帽子関係なく、必要です。弦・シャフト・カケの安定を高めます)
■是により、軽く捻りを加えた馬手・押手手の内の押しを整えた弓手で、互いに絞りが掛かる様になり、矢と弓全体が安定し、打起しで弓が、床に対し垂直に打ち起せます。
■角見先行を効かせ、徐々に馬手の捻りを増やし均等に・矢を水平に、大三〜引分け〜会に至ってください。適度な捻り起しが会まで維持出切れば、馬手の角度・矢口の開きは治まると思います。「会」での馬手の適度な起しは、鋭い離れにも効果を現す様になるでしょう。
(※ただし、あまり馬手の捻り起しを過度にやり過ぎますと、会でシャフト全体が湾曲し、離れで矢飛びが、渦を巻くように飛んだり、上下や、左右にブルブルと振れながら的へ向かいますので、御注意下さい。)

>■先輩から10kg→別の弓13kgを薦められた件

同じグラス弓でも経年変化で13kgでも軽く感じたり、新弓(荒弓)は接着剤が効き過ぎて弓がキツく感じる事もあります。また、「グラス弓13kg」と「カーボン弓10〜11kg」では、炭素シートの剛性(=硬さ・曲げにくさ)のせいで体感荷重はkg数は少なくても「カーボン弓10kg」の方が引いていて重く感じるかもしれません。
もしも、今まで業平様が、「カーボン弓10kg」を引いていて途中で先輩から、靭性に富んだ(曲がりやすい)「グラス弓13kg」を薦められたとしたら「グラス弓13kg」を軽く、体感荷重も少なく感じられると思います。今お使いの、弓10kgが辛い様でしたら、せっかくですから、先輩のお薦めになった弓13kgの方にしても良いでしょう。
引きやすく、体感荷重も少なく、体への密着度・一体感を感じられる弓を御使用のほうが、後々、修練を積まれる上で、弓は体で引く・上腕部で引く・下筋を会で伸ばす・三重十文字・縦線は崩さない・・・など色々と射法八節の各所を意識しやすく、上達への近道になるとも考えられます。この際、先輩と吟味・検討をし、弓を変更されても構わないと小生は思います。

最後になりますが、業平様が最高の一張りの弓に出会い、精進・修練される事、心より御祈り申し上げます。(長くなりまして、御許しを。)
敬具。

6:一期一会さん
業平様へ
まず人差し指の件ですが、拇指に人差し指が付いてはいけないわけではありません。
高段位の先生方でも人差し指を付けている方がいらっしゃいます。(もちろん添える方も)団体の方針もあると思いますので、判断はお任せ致します。

矢口の件ですが、馬手引きも原因の一つです。たぐるくらいまで引けば支えることも出来ますが、基本的には弓手より馬手が強いと矢口が開きます。なので手先に力を入れすぎず、体を使って引いてみるといいと思います。

7:でんきちさん
拝啓、業平様。
今回の御悩みの内容におかれましては、的確に御答えされているのは、<6>におかれます、一期一会様の御意見が、御最もです。

小生も、あれから考えていましたが、
■人それぞれ指の長さが異なる事、
■カケの帽子の膨らみ具合では、人差し指の添え付けもさせないと安定しない事
■既製品の堅帽子のカケは比較的、帽子が細気味ゆえ、中指・親指が主体で取懸ける事
■指が短ければ、帽子に届かず、少しでも長ければ帽子まで人差し指が届く事も十分ありえる事。

このわずかな身体的・指の特徴の個体差で、取懸けに悩まされるのも時間がもったいないです。
小生、筆不精ゆえ、一期一会様の御答えの様に、ピタリとアプローチ出来損じた事御許しください。スレタイトルの「取り掛けが原因とかってありますか?」に気を取られ、取懸けの事しか語ってませんでした。誠にすいません。
ですが、御悩みの様に、取懸けが正しく成されないと、射が完遂されません。取懸けは確かに重要です。
<4>に挙げられた弓の件ですが、新しい・古いの差があるとは言え、10kgより13kgの弓を「スイッ」と楽に引けた事を踏まえると、業平様は、そろそろ小手先でなく、上腕部・体を使って弓を引く事を体得しようしている様にも考えられます。(じかに射形が見れないのが残念ですが)
あとは、取懸けが正しく成され、(人差し指と中指は、先輩にも相談し、この際、親指へ添付けても良いと思います。)大三〜引分け〜会まで矢を、水平に持って来れば、業平様の御悩み解消の出口は近い様ですね。
13kgの弓を「楽に素引きが出来た」と感じた時の様に的前でも出来れば、おのずと矢所も定まり、的中にも至るでしょう。
(※余談ですが、+3〜4kgUPの弓力の弓を急に引くのは楽には行かない事もありますが、ソレが出来たとなると更に先輩方に、「弓に体が入っているか?」「三重十文字は崩れて無いか?」「肩のライン・入り具合は均一か?」等に重点を置かれて修練されれば、きっと御悩みの件、解消されると思います。)
御健闘御祈り申し上げます。

敬具。

8:業平さん
一期一会様、でんきちさま、たくさんのアドバイスをありがとうございます。
全て何度も読み直し、自分の動作と比較をし、自分がどのように間違えているかを分析いたしました。
私は今まで自分の射型の指摘をされた事があまりございません。
なので今日改めて考える事が出来、よかったと思っております。
実は近頃は雨のため部活が無く、アドバイスの通りの実践をしておりません。
しかしながらいつも射矢の際、弓に押されるばかりのぎこちなさを感じておりました。

部活の日に、一射入魂をして射型を気をつけてみようと思います。
みなさんのアドバイスにより、
きっと以前より上手くいくと思います。
後ほど結果報告をさせていただけないでしょうか。

9:でんきちさん
拝啓、業平様。
このスレを見つけ、様々な記入・助言を残してきた方々は 皆、貴殿:業平様の成長を楽しみに期待して待っております。

「春」は、気分的に沈みやすかったり、花粉症の人にはつらかったり(私もですが・・・。)、季節の変わり目で体調崩しやすい時期で、何かと不安定になりやすい時です。体に気を付けて稽古に臨んでください。

陰ながらで、文章を通じて、少々のアドバイスしか出来ないかもしれませんが、
業平様のこれから先の弓の修練、応援させて頂きます。己の進むべし射を求め、日々精進して、頑張ってください!!

敬具。

10:一期一会さん
業平様へ
多少なりともお役に立てたなら幸いです。

でんきち様の丁寧な文章の後で恐縮ですが、私も陰ながら応援しております。
弓道に悩みはつきものですが、弓道を楽しむことを忘れずに頑張ってください!

11:業平さん
こんばんは。
結果報告に参りました。
今日は部活があったため、実践をすることが出来ました。

頂いたアドバイスを思い出し、注意をしながら一射入魂でやってみました。
鏡を見て姿勢を直し、退胴にならないよう気をつけました。取懸けの際に帽子は矢一本分を空け、弓構えから会まで矢を水平に保つよう心がけましたら会の間安定感を感じれました。
問題であった矢口も、取懸けを気をつけたら自然となくなりました。
徐々に(一度にやろうとせず)気をつける箇所を追加していく事で、射型が以前に増して良くなったと自身で思います。
その結果が、的に的中した事です。悩み始めてからは1度たりと的中をしておりませんでした。しかしこの度、皆様の丁寧で的確なアドバイスにより、矢は真っ直ぐと的へ向かい的中をしてくれました。

本当に良かったと思っております。
m@ster様、でんきち様、一期一会様。相談に乗っていただき、ありがとうございました!

12:でんきちさん
拝啓、業平様。

どうやら上手く行ったようですね。小生、自分の事のように嬉しく思っておる次第です。

それと、ふと気づいたのですが、業平様は、このスレのアドバイスを頂いた方々の御意見だけをあてにせず、一つ一つの要点を、御自分で「見つけ・考え・実行」したわけです。

これは、早々出来るものではありません。御自身でイメージし、反復練習し、そして実行、体得し、昇華しモノにした証です。

奥が深い武道ゆえに、様々な癖にさいなまれる事もこの先、あると思いますが、きっと、それを御自身でも解決の糸口を探れる事でしょう。「見つけ・考え・実行」是を今後もモノにして更なる成長を遂げてください。

「ガンバレ!」としか言えないのが歯がゆいところですが、陰ながら見守っておりますぞ。
このスレに書き込んできた漢(おとこ)達、全員が、です。

敬具。


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