手の内が緩む (投稿10件)[1〜10]


1:FAIRYさん
最近手の内が緩むのが癖になってしまい弓返しになってしまっています。

緩まないように努力してるのですが一向に直る気配がなくて・・・

このままずっと緩みのままいくのも嫌なので根本的に直そうか(手の内をしっかりつくり最初はやむを得ず握る)、それともこのままやっていくか悩んでいます(中りは4,5割あるので)。

やっぱり根本的に直したほうが良いですかね?皆さん意見をお聞かせください。
それと直し方・アドバイス等々お願いします。

2:でんきちさん
拝啓、FAIRY様。
手の内が緩んで弓返りをするからと、握り込んで治そうとすると、弓手の手のひらに握った事によるマメだらけに成る可能性があります。しかも、マメが爆ぜれば、激痛モノです。
■弓構えの時点で、虎口の皮を若干、上押しや、手の内の安定の為に巻き込む。中指は親指根元に付く様にし、薬指・小指は中指に会わせ、添え締める。(打起しで握り皮からずり落ちない程度に。)
■大三は角見と上押し意識で開き始める様にし、大三完了後は、既に角見が決まっているようにする。
■引分け〜会に向け、角見の押しを増やし、虎口は上押しの安定を図る(上押し過ぎ注意)
■会では角見が完遂され、押しの状況も上押しの具合も弓の反動に負けない角度を保つように離れに備える。
■会の手の内と、離れで弓が復元中で元の張顔の弓の形状に戻るまでの手の内には、反動・衝撃も加わりますが、弓が会と元に戻った後では形が違うので、薬指・小指は無理に締めたり、握り込むと弓の復元・弓返りを阻害します。(マメも出来やすくなります。)
薬指・小指は無理に締め込まず、復元する弓の回転を阻害しないように衝撃緩衝の為と、弓返り後、矢擦籐まで手の内がずり落ちない様にする程度の締めが無難な様に思われます。
毎回、手の内が崩れながら弓返りしている後輩を見ていたら、握りより下の弓の部分が全て前へ突き出ている弓返り状態でした。薬指・小指は握りから離れ、バラバラで手の内全てが崩れて弓はグラつきながら、弓返りしていました。
こうならない為には、弓返り中・復元回転中の弓のブレが大きく成らないようにフレキシブルに添え締められる薬指・小指の役割が必要なように見えました。柔軟にフレキシブルに薬指・小指を添え合わせるので、握りがどんな回転をしていても、最期まで崩れないように薬指・小指を軽く添え締めて下さい。最期まで角見もお忘れなく。
ひょっとしたら、難しい事考えず、「角見+上押し、中・薬・小指は弓の回転に柔軟に合わせて、添え締める。」の意識でもある程度の手の内の崩れは回避できるかも知れません。
長文、誠に失礼致しました。
敬具。

3:FAIRYさん
でんきちさん、とても丁寧な返信ありがとうございます。

少し質問させてください。

>中指は親指根元に付く様にし
先輩にベタ押しになるから中指と親指の根元の間は少しあけておけと言われたことがあります。
実際は付けても良いのですか?

>握りより下の弓の部分が全て前へ突き出ている弓返り状態でした
下の部分が出るのは良くないと思います。しかし上押しをすると今度は弓の上の部分が前へ突き出てしまうような気がするのですが、これは悪くないことなんでしょうか?

質問で返してしまってホントすみません・・・。

4:m@sterさん
流派により手の内は異なりますが、中指が親指につく事はどの流派でもぜったいであります。むしろ、つかない事は絶対によくない事です。親指と中指は恋人、夫婦といわれるぐらいしっかりついている必要があります。特に中指を主体とする手の内では、中指と親指とでできる輪を弓を押す基本とすると聞いたので、輪というからにはくっついているのが当然でしょう。逆に中指と親指が離れていることはべた押し、または平押しにつながります。
弓の傾きですが、小指主体ならば、多少上部が前に出ます。しかし、手の内は弓返り前後で変化しないので、弓が的方向につっこむことはありません。中指主体では会の弓の傾きと、残心での傾きはいっしょだったと思います。
まずは手の内を確実に直すべきです。
最後に、4〜5割のあたりは正射の中りではありませんよね?正射での中りを目指して、正射でない中りを捨てられるぐらいの勇気と、向上心をもちましょう。

5:飴さん
所詮、私、若輩者の意見ですが、お聞き下さい。
親指と中指は恋人、夫婦と言われている付き方と、中指は親指根元に付く様は違ったところではないのでしょうか?
親指根元=角見であると思ったのですが。
私は角見と中指の先は付けてはならないと教わりました。

6:でんきちさん
拝啓、FAIRY様。
>■中指は親指根元に付ける事の必要性
m@ster様が御答えなさっているように、中指は親指へ付けないと、激しい弓返り中の握りの軌道軸を維持する「筒」が失われます。
先輩の仰っていた、「ベタ押しになるから」というのは、握りが御自身の手に合わない物だと「ベタ押し気味に成る事」を懸念されたのだと思います。
細い握りに当てゴムを変更してみれば、難なく親指根元と中指が容易に付いて、弓返りのための必要な「筒の輪」が出来ます。握りの当てゴムの組合せと握皮1つ替えるだけでも手の内の崩れが、すんなり治る事もあります。一度、当てゴムの組合せ、薄めの握り皮に変更してみると違いに気づかれると思います。
細い握りにする事で、手の内の形を作り易くなりますし。検討しても良いかと思います。
手の内は相当、奥が深すぎ、m@ster様が仰るように流派によっても考え方も様々なようです。只、手の内を崩さない為には「中指・親指の関係」は必要な第一歩です。

>■上押しで弓の上部が的側へ倒れる件。
恐らく、此処が手の内の難しく流派・指導者等により考えが異なるか?と思われます。指導書によっては「弓返り後の弓の傾斜」は10〜15°と書かれている物もあれば、「倒れてはいけない」と唄われたり、「20°くらいまでの傾斜ならいい」と指導される方もいます。
ただし、30°以上も弓返り後、傾斜を持つのであれば、薬指・小指が弓返りの完了に追従してフレキシブルに適度な添え締めが出来ない故に倒れると考えられます。薬指・小指は弓が的側に倒れ過ぎ防止のスタビライザー(安定平衡器)作用をしていると考えられます。弓の傾斜の抑制は、まずは、過度に「上押し」し過ぎない手の内角度を体得する。薬・小指による安定機能を修練する事です。その為には「先の中指の件」、そして中指と寄り添え合わせて薬・小指も適度な添え締めによる弓の芯の安定を捕らえる手の内形成が大事です。

m@ster様。<4>におかれましては、若輩者の私の様な、ならず者の変わりに判りやすい御返信をなさって頂き誠に感謝致します。恐縮の極みです。誠に有難う御座いました。

筆不精ゆえ、長くなりました事、御詫び申し上げます。

敬具。

7:m@sterさん
失礼いたしました。質問の意図を完全に間違えていました。
「親指と中指は恋人、夫婦と言われている付き方と、中指は親指根元に付く様は違ったところではないのでしょうか?」
・・・おっしゃるとおりです。FAIRY様、本当にすみませんでした。また飴様、ご指摘ありがとうございました。
親指根元に中指はつかないようにするのは私も聞いたことがあります。これは教えていただいている先生も言っていらした事です。しかし、指の長さによっては少し違うのもいいのかなと最近個人的に思っております。自分は指が柔らかくまた親指が長いので、あまり中指と親指の根元を離さないようにあえてしています。そうしないと親指根元が浮き上がり角見が効かなくなるからです。つまり中指と親指の接点を親指根元がわに近づけ、親指と中指以下三指を一体化させるようにしています。ただし親指は中指の上に平行にのせるのでなく、その接点のみがふれていて親指のほかの部分は中指の外側の爪側に、下向き、前的方向に向くようにします。これは様々な先生方の手の内の写真などをみて自分にあったものを探した結果であるので、参考程度にとどめておいて頂きたいです。(正しいか分からないですし、自分の指は特殊なので・・・)

8:m@sterさん
すみません。前文の続きです。つまり、自分にあった物を探していく事が大事に思われます。でんきちさんの筒の考えはなんとなく共感できるところがあります。ですので、つけるのは間違い、つけないのは間違いとはっきり決めるのでなく、どちらも考えた上で自分にあった物を探していっていただきたいです。

9:でんきちさん
拝啓、m@ster様。
重ね重ね御丁寧な対応誠に私自身、身に刻み込む想いで受け止める覚悟でおりますので、御許し下さい。小生、御心遣い感謝しております。

<5>飴様からの御意見にありました様に、小生の「親指根元」発現については御許し下さい。言葉を選んで御書き致したつもりが、差し障り不快な思いをさせてしまった事を御許し下さい。

>■「親指根元に付ける」でなく、

「手のひら側から指を揃えて見た際、中指が、押し手の形を作った親指の下まで付く様に。」

の表現の方が、差し障り無かったのかも知れません。

>■「角見」は虎口の皮の巻き込ませた上での親指根元。

と表現した方が宜しかったでしょうか?

私の言葉のアヤから端を発したとは言え、m@ster様、スレ主・FAIRY様、飴様に不快な思い、混乱を招いた事をこの場を持って、訂正・御詫び申し上げます。
大変、失礼致しました。

※只、流派、指南書・指導書・指導者の方によって、様々な手の内のこだわり・力学的メカニズムについて御持ちの様で写真で、親指・中指先端の付いてる方、少々隙間を作っている方、百花繚乱あります故、双方を試して見たうえで、FAIRY様に吟味・検討頂けると幸いです。(小生は緩む手の内を緩まないようにするにはどうすべきか?と考えた上での手の内の整え方を述べましたで。)
小生の力不足で御役に立てるような文章を御書上げ出来なかった事は反省しておりますので、御許し下さい。

最期に成りますが、スレ主・FAIRY様の手の内の完成への修練・御健闘・御顕達を心より御祈り申し上げます。

敬具。

10:FAIRYさん
>でんきちさん、m@sterさん、飴さん返信本当にありがとうございます。

>でんきちさん
返信してくれたのにも関わらず、謝らせてしまってすみません、とても丁寧な返信ありがとうございます。苦難してるなかこういう返信をしてもらってとても助かります。

手の内の緩みを直しているときの中りはないと覚悟していますが、緩みを直した後中りがついてきてくれると信じて、皆さんの意見を参考にして明日から練習に励みたいと思います。

しかしやはり手の内というのはとても難しいですね・・・笑


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