離れの緩み (投稿4件)[1〜4]


1:太郎さん
こんにちは!
最近、離れの時に緩んで離れてしまいます。
そして上へ行ってしまいます!矢とびも悪いです。どうしたらいいですか??

2:でんきちさん
拝啓、スレ主 太郎様。
参考意見になるか判りませんが若輩者故、御許し下さい。下図の凡例として
■ ◎ ・・・的 
■ ←―-―・・・弓手 
■ D--○--D・・・両肩と頭(正常に肩のライン肩甲骨が入っている状態) 
■ ―-\・・・馬手
■ \/・・・弓手・馬手の肩の付け根が凹んで抜けた状態
をそれぞれ現すとした時、「会」を頭の真上から見ている絵文字図と見て下さい。(下手ですいません)

ケース:1
正常(肩の線が均一)
 ◎-------←―-―D--○--D―-\
両肩の線(三重十文字の肩稜線)が均一に整い・納まり、狙いも的を向く。両肩と肩甲骨、僧坊筋も作用させ易く、弓に体が入りやすくなり、胸の中筋も働く。縦線と背中の筋肉・胸の筋肉・両腕の上腕部の筋を伸ばす事が可能。胸弦、頬付けも楽に出来る。背筋・三重十文字と肩のラインの連動が図られている。

ケース:2
弓手肩抜けの癖
 ◎-------←―-―\/-○--D―-\
弓手肩の付け根が抜けて三重十文字が崩れ、押しが不安定な中折れした会になる。弓手肩の付け根が抜け、そこに弓からの応力が集中し、馬手の捻り起しは維持できても、凹んだ肩の為、角見を効かせても、弓返りする前に、胴着や胸を払う可能性あり。
この癖が悪化すると、手首も弓手の前腕部も一緒に払う事にもなる。

ケース:3
馬手肩抜けの癖 
 ◎-------←―-―D--○\/―-\
馬手肩の付け根が抜けて三重十文字が崩れ、馬手が不安定な中折れした会になる。馬手肩の付け根が抜け、そこに弓からの応力が集中し、会が維持できなくなり、結果、縮んで離れたり・戻って離れが出る。特にこの会の癖の恐ろしいのは、早気の原因になりやすいところ。
事更に、馬手全体が不安定になる為に、緩み離れ・縮み離れ・戻り離れ・馬手が倒れて前離れ等が派生し、矢所が一切、定まらなくなる。

馬手が緩んで離れになる場合、ケース:3のパターンになっていると考えられます。ケース2・3のいずれも、原因は三重十文字と両肩の肩甲骨・背中・背筋周りの筋肉をバランスよく左右対象に割って体を弓に入れていく事が体得できていない可能性があります。
三重十文字の一番上の肩のラインを均一に保ち、背中の肩甲骨とその周りの筋肉の律動の意識は難しいと思いますが、これを体得しないと、肩のラインがいつも左右でシーソーのようにバランスが崩れあい、恐らく矢が上に抜けていくのも離れで緩んだ際、弓手が上に瞬間的に向いた為だと思われます。
とても一人で見て容易に判る癖ではありませんから、同期の御友達や、先輩にこまめに付き合って見てもらう必要があります。最期に、御見苦しい図と長々とした説明文を御許し下さい。
敬具。

3:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>離れの時に緩んで離れてしまいます。
>そして上へ行ってしまいます!
あくまでも一つのパターンですが・・・

1)(手先で)引き過ぎの場合

2)引いている(張ろうとしている)方向が、矢線と異なる場合

3)基本体や三重十文字や物見が崩れている場合

・・・が多いと考えられます。
一度確認してみて貰っては如何でしょう。

4:太郎さん
お2人とも返信ありがとうございます。
すごく参考になりました!!
とりあえず、三重十文字、基本の姿勢から正して緩みを治したいです。
ありがとうございました。


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