肩甲骨を寄せる・胸の割り込み (投稿3件)[1〜3]


1:りさん
始めましてりです。
最近疑問に思ったのですがこのサイトでたまに目をする肩甲骨を寄せるとありますが単純に肩甲骨を寄せると矢尺は縮んでしまいますよね??「肩甲骨を寄せる」とはどういう解釈をすれば言いのでしょう?
後胸の割り込みとは、引き分けるにつれてわずかに三角筋前部を開いていくと自分では解釈していますが、これをするには引き分けるに胸をわずかに前に出すと言う感じでよろしいですか?
顧問が弓道をやったこともなく先輩もいないのでここで聞かせてもらっています。

2:松さん
りさんこんばんは。

> 「肩甲骨を寄せる」とはどういう解釈
肩甲骨を寄せるのは、主に肩根を安定させるためだと思います。
肩は上下左右いろいろな方向に動かせます。そこで、肩につながっている肩甲骨を寄せるように力を働かすことで、肩の位置を決め易くなります。また、肩甲骨を寄せると肘が入るので、弓力を背中で受けることができます。
では、いつ寄せるのか、どう寄せるのか、いろいろ疑問があると思うのですが、徒手でいろいろ研究するだけでも勉強になります。
注意する点としては、背骨の湾曲が強くなり過ぎて胸が反り、腰が抜けることです。縦の伸びをしっかり持って、背筋をまっすぐに伸ばしたまま寄せるようにするといいと思います。

> 矢尺は縮んでしまいますよね?
両手を左右に広げて、実際に試してみてください。肩甲骨を寄せても、肩を上げない限り、それほど腕は縮みません。また、寄せた状態からでも脇の下を伸ばすような感じで腕を伸ばせます。

> 胸をわずかに前に出すと言う感じ
これは、それによって実際にどう動くのか見てみなければ判断できないと思うのです。ただ、意識の方向としては悪くないと思います。あとは、実際に誰かに見ていただくか、射の結果によって考察してください。

3:紫弓さん
良いところに気付かれましたね。
 単純に肩甲骨を寄せるといわれると確かに肩全体で考えるとその解釈もでてきますよね。では、どのように解釈できるかが論点です。
 
 肩の基本動作を肩甲骨の二つの三角で考えます。上下動を行う際に、肩甲骨下部が肩線を越すに従い、外側に向き引き分けに際してよることになります。
その先に、会で肩を前に回すと外に回す方法の取捨選択に迫られます。
 何をすればその動きができるか、メリットデメリットは何があるか?考える価値があると思います。

 胸の割り込みについては、作為的に胸を出すと鳩胸出尻と肘が起きる可能性が大きいでしょう。三角筋前部にも目をつけられているので、肩との兼ね合いを考える方が、堅実的だと思います。ただ三角筋を押し開くだけだと、胸の中筋を痛めるので注意が必要です。弓引き特有の障害で、矢数稽古や強弓を引かせられなくなります。

 癖と個性は表裏一体の面を持っています。しっかりとした理由付けをもって挑戦してほしいと思います。


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