弓道の呼吸 (投稿4件)[1〜4]


1:弦枕さん
いつも楽しく利用させて頂いています。
かなり前になりますが、大学の同期が現役時代に後輩に「弓道も武道なのだから、自分の呼吸を読まれない様に行射すべき」という内容の指導をしていました。
彼は剣道の有段者でもありました。

剣道も弓道と同じ武道ですし、心・気・体の三位一体(違ってたらすみません)の剣道と通ずるところがしっかりあります。
剣道で有効打撃を打つには、打撃部位の名(面、胴、小手等)を発声し打たねばなりません。そのためには呼吸を吸う息で動き出す事が必要です。

弓道ではどうなのでしょうか?
行射の際、体配、多人数での立ちなどでは、呼吸に合わせ、呼吸を読み取る必要があります。

弓道における呼吸とは、他の人に読み取れるべきでしょうか?
それとも剣道のように読み取られないようにするべきなのでしょうか?
フィールドが少なからず違う二種の武道(特に弓道は対人ではない)ですが、返信をお待ちしております。
・・・長くなり申し訳ありません。

2:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
>「弓道も武道なのだから、自分の呼吸を読まれない様に行射すべき」

誠に失礼ながら、剣道と弓道では、息合いの意味が全く異なります。剣道の息合いは、敵に斬り込むタイミングを計るためのものであり、また敵が仕掛けてくるタイミングを知るための判断材料でもあります。ゆえに「自分の息合いを読まれず、敵の息合いを読む」事が必要となります(私も中学まで剣道を嗜んでおりましたが、そのように教わった記憶がございます)。一方弓道においての息合いは、全体の間、相互の間、そして自身の間を取るためのものです。ことさらに大きく音を立てて呼吸をする必要は無いでしょうが、無理に押し殺す必要も無いのでは、と考えます。


>行射の際、体配、多人数での立ちなどでは、呼吸に合わせ、呼吸を読み取る必要があります。

仰るとおりです。そうして間合いを計る事で調和の美が生まれます。

>心・気・体の三位一体
弓道における三位一体とは、「身体・心気・弓技」を指します(教本1巻P51)。

3:弦枕さん
ゆるみ離れ様
早速の返信ありがとうございます。

やはり、対人であるかないかの部分が関係しそうですね。
特に競技部分をとると、役割としての部分がまったく違うのですね。

三位一体は剣道の場合をとりました。高校の武道の授業でしか剣道は接したことがないので、かなりうろ覚えです。
確かに弓道の場合の三位一体は仰るとおりですね。

弓道と同じ呼吸の役割をもつ武道はあるのでしょうか?
なぎなたの型の部などのほうが、弓道に近いのでしょうか?

4:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
>弓道と同じ呼吸の役割をもつ武道
なぎなたに限らず、団体で型を演武する武道であれば、調和を取るために息合いを重視されているのではないでしょうか。例えにも「息の合ったチームワーク」などと申します。また、技が発動する瞬間における息合いの重要性は、弓道に限らず他の武道でも同じと考えます。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 技術・体配編 > 弓道の呼吸 (投稿4件)[1〜4]

(c)デビール田中 : 問い合わせ