あたらなくなりました… (投稿12件)[1〜12]


1:弓人さん
私は高校時代に全国大会に出るくらいあたっていました。しかし、環境が変わって現在全くあたらなくなり、今ではもうなにから手をつけたらいいのかわからない状態です。高校時代にスランプというものを経験したことが無かったので精神的ショックは大きいです。でも去年から今まで練習量は誰よりもしているのですがあたらなくて気持ち的にも辛いです。周りが上達してゆくなか自分がどんどんあたらなくなってゆくのは焦ります。どなたか私のような経験のある方はいますか?

2:nasiさん
技術的不調の原因としては大学に入って指導者・技術体系が変わり新しい技術を習得しようとしすぎ技術的な混乱が生じたか、その逆に高校時代の自分の射に固執しすぎた結果、大学ではその技術を専門とした方がおらず微妙なズレが徐々に蝕んでいったか、そのいずれなのかなと思います。まあ練習好きのようですので前者かと思います。

新しい技術は古い技術に一時的に劣るというのは知っておいて損は無いでしょう。技術は練ることが必要で、常に新しくしすぎるのではなく、旧来の持っている技術と融和させ技術の練度を上げることをしないとならないかと思います。

精神的な面ですが、
>周りが上達してゆくなか自分がどんどんあたらなくなってゆくのは焦ります。

というくだりがありますが何故あなたは成長しないのでしょうか?成長とは射術のみならず内面の成長をも含むでしょう。少なくともスランプとは深刻化すればするほど内面的な成長が無ければ解決しません。逆の意味ではスランプとは精神的成長の機会だともいえますが、これは逆説的すぎるかもしれません。

>去年から今まで練習量は誰よりもしているのですがあたらなくて

とありましたが、これも体力的なスランプの原因になります。積極的に休むという概念はお持ちでしょうか?

体が疲弊している状態ではイメージと実際の筋肉の動きに微妙なズレが生じてきます。そのズレが技術的な成長を阻み、何をしても上手くいかない状態をつくることはよくあります。

何をしても上手くいかないので何でもする。「今のはダメだもっと新しいものを、新しい技術がきっと解決してくれる、だから練習しないと」、残念ながらそれを繰り返すと技術的なズレが拡大し、練習しても何をしても中らない、さらに練習をしているという脅迫観念が自分が下手になっていると思い込ませる。これはもう悪循環でしかありません。

3:nasiさん
さて世の中にはあまり練習しなくとも中る選手がいます。このような選手の生き方は練習が過度に恒常化してしている選手にはまったく正反対で「それは私にはできないこと、才能が違うから、私には練習しかない」といわれてしまうのですが、実はそこに解決の糸口が1つ出てきます。結論から言うと練習しないことになるのですが・・・。

練習しなくても中る選手というのは、疲労する事が少なく、体力的に良い状態で常に練習するので1回・1本当りの質が高い傾向にあります。これは見習うべき点でしょう。

私は練習をたくさんするような選手の中でスランプに陥る原因として、発端は技術的混乱であっても、最終的に体力に帰結する部分は大きいと思います。それはさきほど申し上げたイメージと体の動きのズレということになります。

しかしながら練習を最大の美徳、自身の武器とする選手は練習を休めません。休むことは自己の正当性を否定することになるからです。これこそ根本的な精神の弱さでスランプから開放されない所以でもあります。そして最悪の場合はドロップアウトする原因ともなります。

練習をすれば中るとうのは事実です。しかし質の極度に低い練習は能力を下げるというのもまた事実です。

質の低い練習とはやる事がわからない練習、あせっている時に行う練習、やる気の無い惰性な練習ですが、質の低い練習をするくらいならやらないほうが良いのです。間違ってそんな練習を数多くこなせばどうなるかそれはもうおわかりでしょう。

まず少し練習を休むことを進めます。ただ休むのは精神的に無理でしょうから、しばらくやる練習は筋トレとでも考えて、必要最低限度をこなし、体力・精神の回復を図られてはどうでしょうか?私はそう考えますが・・・。

4:弓人さん
そのとうりです。高校の時の射を直されて、それを続けていればあたるようになると信じて練習してきました。しかし、いろいろな先輩がいろんなアドバイスをしてくれるので、なにをどうすればいいのかパニックになり、けっきょくなに一つ身になっていない状態です。冬のシーズンオフの時も「あたらなくてもいいから丁寧に集中して引く」というのを念頭に置いて練習していましたがプラスにはならなかったようです。
いろいろなことをアドバイスしてくれた先輩も最近は「高校の時の射にすればあたるんじゃない?」と言って投げやりな感じです。見た目には射がほとんど変わらないのに全くあたらないので教える方も困るようです。私が高校時代のようにあたるようになるのであればなんでもやるつもりです。

5:nasiさん
>私が高校時代のようにあたるようになるのであればなんでもやるつもりです。

その覚悟・心掛けは素晴らしいと思いますが、これが一番まずいのではと思います。技術に相性があり、すべてやれば効果が出るというわけではありません。組合せによっては最悪な結果すら生じます。高校時代良い師にめぐり合えたのでしょう、そして大学時代に意見を言ってくれる素晴らしい友人達がいるのでしょう。それが素直さに現れるのは良いことです。しかし過剰な素直さは思考力を奪いかねません。

素直に聞くのはとても良いことです。ただ鵜呑みにし続けるのは初期段階には有効でも、自分の射が出来上がってくるとただの害毒です。ジーンズが体に合わなければすそ上げするように、技術も自分用にカスタマイズしないならないと思います。このカスタマイズこそ個性を活かす手段なのです。

技術の必要・不必要は必ず判断して自分の射というのを構築しなければならない弓道年齢になったと考えてほしいのです。

それと高校の射に戻せば中るということもありえません。技術的に試行錯誤を重ねた結果は見えない部分でプラスに作用し、確実な成長を招きます。もといた位置に帰るのはもはや不可能だと認識してください。成長して手足が伸びれば子供時代の服が着れないのと同じで、スレ主様は自分にあった服を自分で見つけなければならないほどに成長したともいえます。

結論的には人の意見を聞く素直さを活かして自分自身で自分にあった技術を思考する練習をなされてはいかがなと思います。

6:弓人さん
おっしゃる通りなのですが、なにをやってもダメなときは先輩や同輩のアドバイスに頼ってしまって、わからなくなり…アドバイスされたことをやめようとしたときには、もう前の射に戻れなくなってしまいました。いまはとりあえず鏡を見ながら自分を見て引いて、他人に言われることを聞きすぎないことにしました。

7:maki さん
私も同じような悩みを抱いていたことがありました。射は誰一人としてまったく同じ感覚で引いている人はいないと思います。最後の完成されたもはみんな同じなのですが。
まずは基本です。三重十文字が出来ていれば中ります。
それから自分にあった指導者を見つけてください。この人の教え方が一番理解しやすいとか、この人の射にしたいとか。理由は何でもいいと思います。
大勢の人に色々言われると思いますがそれはノートにでも書いておいて余裕があれば挑戦すればいいと思います。しかし、中心は決めた一人の指導者にしてください。
そして高校時代は忘れることです。今の自分が出発点です。そうなれば今より落ちることはありません。大きくジャンプする前は大きくしゃがむものです。それにどん底を知っている人は本当に強い人間です。
がんばってください。

8:弓人さん
ありがとうございます…!!ですが、指導者を一人にしてその人にだけに教えてもらう方法はすでに去年の10月から今年の1月過ぎまで続けていました。ですが、射的にも精神的にもあまり変化はありませんでした。しかもその先輩は今年卒業して、いまはその代わりになりそうな指導者がいないのが現状です。

9:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>弓人さま
横から失礼致しますが、弓人さまの大学は強豪校なのでしょうか。
また、周りの先輩方は高的中の方々が多いのでしょうか。

10:弓人さん
決して弱くはないです。あまり詳しく言えませんが1部の大学です。
あたりはバラついています。あたる人は8割以上をキープしている人もいれば、ほとんどあたらないひともいます。ですがあたる人のほうが多いと思います。

11:元学生さん
私も高校から大学を通じて9割当たった経験があります。その中で、幹部となった3年の今頃、弓人さんのようにスランプに陥り1割りも当たらなくなりました。
ほんと、スランプは突然やってきました。今振り返れば精神的に追い詰められていた時期でした。

で、そのとき私がしたことは、1ヶ月休部して弓から離れ自分を見つめなおしていました。部にいたときは、周りからの的中に対する期待と大学弓道である以上、勝たなくてはならないというプレッシャーにはさまれていた気がします。自分がいなくても大会で団体が優勝したことを聞いて、私は少し安心したことを覚えています。その後、部活の終わった誰もいない道場に行って一人で八節を黙々と練習しました。周りからの雑念もなく、ただ鏡に向かって基本は何か、今まで聞いたことは気にせず、教本に書いてある事だけを素直に一からやり直してました。指導者は自分です。小手先の対処でなく、今までの射を捨てて指導も忘れ、ただただ基本とは何か問い詰めた練習を八節、素引き、巻きわらと進んできました。もう一度やり直すために。

私がとても恵まれていたのは、2ヶ月も正規連を休んでいたにも関わらず、部員のみんなが暖かく迎え入れてくれたことです。そこで初めて的前に立つと、以前より増して的中を出すことが出来るようになり、自信も取り戻すことが出来ました。その年は、部員も団結し王座にも出ることができました。私のやり方は強引であり反省する面は多々ありますが、、誰に頼るのでなく、最後は自分の力でしか的中を取り戻すことはできないと思います。指導者は道を示してくれますが、決して回答を得ることはできません。

文章をみると誰かに頼ろうとする気持ちが精神的に弱くなっているように感じます。高校時代に当たっていたのなら、後輩に指導も出来るはずです。自分を小手先でなく基本から指導してみるのはいかがでしょうか。

12:弓人さん
私の場合部をまとめる責任があるため、部活を休むわけにはいかないのでとりあえず初心に帰りたいと思います。いま現在、あまりにもあたらなさすぎてあたっていた時のイメージがわかないので、ひとつひとつ確かめながら弓を引きたいと思います。


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