体の柔軟性と離れの鋭さ (投稿8件)[1〜8]


1:きまぐれさん
体の柔軟性と離れの鋭さについて考えています。

確信も何もないのですが、柔軟性に優れた柔らかい筋肉を持つ選手のほうが、そうじて鋭い離れが出し易いのではないかと、生徒達を見ていてそう思いました。

なにか漠然とした質問となってしまいましたが、何か感じることのある方、是非書き込みお願いします。

2:紫弓さん
鋭い離れは各個人の骨格と肉付きや射法で大分定義が変わりそうですのでまず私の思うところから。

私の仮説的な考えですが、骨が大方正しく組み合っていると考えて進みます。肉がある=骨の稼動域が少なくなると考えてます。更に肉質が固かったり、筋がそれぞれ正しく組まれてないと間接が曲げにくくなると思います。この点は生得的な面も多く見極めが必要な点だと思っています。
やはり良く言われる骨法にもなるのでしょう。稼動し過ぎても本来の位置が掴めにくい場合もあれば、稼動しづらく一つしか形を取れないと場合もあり、教える側としては良く見極めたいですよね。
そう考えていくと、うろりの離れの様な鋭い離れは、自由がきく柔軟性のある方がだしやすいと考えます。

この手の話を始めると弓による障害とリハビリまで考えてしまいますが、まずここで一区切りしますね。長文でしたが参考になれば幸いです。

3:きまぐれさん
ここでいう鋭いとは竹のようにしなるような離れと言うべきでしたね。

関節の可動域が射に影響を与えるというのは、たぶん間違いは無いでしょう。そして筋肉の柔らかさも同様に影響を与えているように感じます。

>稼動し過ぎても本来の位置が掴めにくい場合もあれば、稼動しづらく一つしか形を取れないと場合もあり、教える側としては良く見極めたいですよね。

これは注意しないとならないですよね、筋力が無くルーズになり易いタイプには筋トレによって定性を高めることが効果があるのかなと、逆に体が硬いタイプにはストレッチ・柔軟のような運動を多く取り入れることで、柔らかい筋肉の特徴を持った射を選択できるようになるのかと思います。

4:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>1:きまぐれさん
>竹のようにしなるような離れ
ここの意味がわかりません、どのようなイメージなのでしょうか。

見当違いかもしれませんので、私なりに離れ?の段階を大雑把に3つ分けて考えてみます。
1、放つ。
2、離れを誘ってだす(離れとはいえないかもしれないけれど)。
3、離れがでる。
特異な例は別として、対象が生徒さんということならば、およそ1か2の段階をみてのこと、と仮定します。
1か2の段階での「離れ」を私の感覚的な言葉で表しますと、1は「タンッ」、2は「タッ」か「タ」です。「鋭い離れ」というのは、およそ「タ」の段階を指すのかなあと思っていますが、まずは、きまぐれさんのイメージとあっていますでしょうか。

5:道民さん
 「竹のようにしなるような離れ」。なんとなく私の理想に近い気がします。
 数年前、ある後輩を指導していたときに思いました。「体がかたい人には、無理にしなやかな離れを出させようとするよりも堅さを利用した力強い離れを出させた方が、試合成績としては結果を残せるのではないか。」と。
 体が硬い・柔らかいのどちらにしろ、その体の特性を活かした離れを選ばなければ、中途半端な的中しか出せなくなるような気がします。

6:きまぐれさん
>瑠吽さん

離れの切れ口に対するイメージはたぶん「タ」になると思います。私が表現すると「ス」とか「スッ」になると思います。

今回考えている離れは、離れにおいて前腕部が鞭のように柔らかくしなりながら、残身において不必要にぶれるでもなく、一定の剛性を持っているということで「竹のような」という表現をさせていただきましたが、まだ自分でも完全なイメージを言葉で言い表せないでいるため、わかりにくい表現になっていると思います。

切れ口は優しく、離れは柔らかな鋭い離れというものと、それを扱うための身体的な条件の1つが柔軟性にあるのではないか、関節及び筋肉的柔らかさがそういった離れ方に寄与するのか?といった点でどうなのだろうかと考えています。

もちろんそれと対極をなすような力強く鋭い離れもあるわけで、最初に使用した鋭いという表現が自分でも少し微妙であったと思いますのでその点ご容赦ください。

>道民さん
個性にあった指導は重要ですよね。自分にあった離れ方を追求するというのは、とても重要だと思います。ただ硬すぎる生徒がたまにいるので、私はそういった生徒に対しては柔軟運動を薦めて、射の構築に支障がでないようにしていますね。

7:妻手マスターさん
自分は体が硬いのですが、力強い離れはどのようにすればだせるでしょうか?

8:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>6:きまぐれさん
>切れ口は優しく、離れは柔らかな鋭い離れ
「スッ」というのがどの程度なのか気になります。離れというと、小離れとなる引き方、大離れとなる引き方がありますが、ここではおよそ大離れだろうと思っています。
鋭いと表現すべきかは迷いますが、私の感覚で、大離れではないのですが「スッ」という離れを拝見した事があります。この方の若い頃は強弓、かつ、とても早い離れだったそうですが、私の拝見した頃の射は、円熟とも、妙とでもいうのでしょうか実に軽やかなものでした。もしかしたら、これがきまぐれさんの仰るところの離れに近いのかなあと想像します。

>鞭のように柔らかくしなりながら、
先とは別で関係はないのですが、鞭という言葉からは、道具に例えるならば、鞭のように柔らかくしなりながら、矢を押し出していくのが感じられる弓があります。なぜか、どこということなく、イメージが重さなります。

>関節及び筋肉的柔らかさがそういった離れ方に寄与するのか?・・扱うための身体的な条件の1つが柔軟性
もちろん、時期・時々の関節及び筋肉的柔らかさは個々により、寄与していると思います。また、このお話から連想するのが、私の中では、道具と人の皮肉骨です。また、木火土金水といったものも思い浮びます。
例えとして、柔らかという表現をお借りすると、柔らかな体に柔らかな気質の生徒さんならば、柔らかな道具で柔らかな離れというのも、案外と吉かも知れないなあと思います。

体が硬い人、柔らかい人(骨の長さ、つきかた等も)という見方と共に、時期・時々(季節:夏は暑く冬は寒い。稽古:上達具合、年数等)というのもありますから、個々にあった射(離れ)という見方があってもよいと思います。反対に個々にあわない射は無理を生じ、吉とはなりにくいと思います。

きまぐれさんの仰る「ス」とか「スッ」は、私が想像するに、「こころ」「からだ」「わざ」がそれなりに備わった様態からでるものだろうと思います。特に、「こころ」の安心(あんじん)は大きな要因だと思います。ですから、若い年代である生徒さんの「こころ」も視野にいれ、「個々にあった」というのであれば、これはもう大吉と思います。

参考という程のこともなく、なんともとりとめのないお話となってしまいましたね。

さあ、風呂に入って柔軟体操をしよう(いまさらかな?)。

>7:妻手マスターさん
>自分は体が硬い
イメージが違うかも知れませんが、妻手マスターさんの仰るところの力強い離れは、硬かろうが、柔らかかろうが、個々による違いはあれども、できると思います。ただ、妻手マスターさんの射が解らず、限られた情報、文字により誤解があってはいけませんので、私は、普段ご指導をいただいている方にお伺いするのが一番であり、上達の秘訣と思います。ご指導の方にどんどんお伺いしましょう。

妻手マスターさん、FIGHT!


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