パワーバランス (投稿5件)[1〜5]


1:白兎さん
2ヶ月に一度指導に来てくださるOBの方がいるのですが昨日その人に「このまえ見た時よりカラダが使えてないし胸が開けてない。背筋を鍛え過ぎじゃないの?」と言われました。
確かに半年くらい前から背筋を鍛えいましたが、背筋を鍛え過ぎると胸を開きにくくなるんでしょうか?
また前面と背面の筋肉のパワーバランスが狂うと射も乱れるんでしょうか?
あと筋肉のバランスを整える良い方法があればアドバイスお願いします。

2:でんきちさん
拝啓、白兎様。

猫背の私にとっては、背筋のビシッと鍛えられた体の白兎様が羨ましい限りです。

先日、たまたま書籍「みんなの弓道」を立ち読みしたところ、「会」の項目(P.101)に背中の筋肉を使って弓を引き会に至る「バックテンション」なる言葉がありました。

「下部の僧帽筋と肩甲骨・菱形筋を・・・会で肩甲骨の下部が寄る様に・・・」とメカニズムは複雑なことを書かれていましたが、猫背の私には、姿勢・背中の筋肉を鍛えねば・・・。と考えさせられる項目でした。

背筋の鍛える部位にもよると思うのですが、鍛えられている事は、三重十文字も崩れる恐れはなさそうですし、白兎様の背中の筋肉の部位の鍛え方の事の次第によっては、
鋭く俊速な離れ・凄まじい矢勢・矢所・的中を生み出す武器になるのではないでしょうか?

敬具。

3:弓道初心者さん
確か背筋が腹筋より強いと後ろに沿った射になると何かに書いてあった気が・・・

4:でんきちさん
>また前面と背面の筋肉のパワーバランス・・・

■正面側の力を据えるのは教本1巻の巻末の絵のように丹田(へそ周辺)に気合・伸びを据える事でバランスは取れるように思えます。
■背中側は「骨で引く・肩甲骨で引く」など、生前の師範に小生も、よく言われましたが、骨についてる筋肉・靭帯は多くは、背中側に廻ってきています。「バックテンション」の背中の筋肉を総合して引くことに対し、正面のバランスは丹田に意識をこめて釣り合いが取れるようにすれば、姿勢の前後も偏り無く、胸が均一に弓に割り込むように入れると思うのですが。
■背中だけでなく、勿論二の腕(上腕二頭筋・上腕三頭筋)による「会」入る前に必要な引分け最中の筋肉の必要性もあるので、「会」で上腕の下筋で支えるバランスも重要でしょう。(上腕の筋トレも弓力によっては必要になるでしょう)

只、小生、不思議に思いますのが、教本や数ある弓道の指南書・指導書を見る範士の方々の筋肉はモリモリしている様に見えません。
やせ気味で華奢に見え、何処の筋肉で引いているのか謎に思います。背筋・背中の鍛え方と前面の丹田の意識でうまく姿勢・バランスをとっているように感じるのですが・・・。

長くなりました。御許し下さい。

5:遥頂さん
筋力の働きというのは、
対になった筋肉の拮抗によって力を発生する物です。

試しに、右上腕部を左手で掴んで、
掴まれた右腕を曲げてみてください(力こぶを作る要領です)。
当然、曲げるのは上腕二頭筋ですから、
そちら側には力が入って盛り上がると思います。
と、同時に、伸びる側の上腕三頭筋の方も、
盛り上がらないまでも、力が入って硬くなります。
上腕三頭筋に力を入れずに力を入れて腕を曲げるのは無理でしょう。

同様の事が腹筋・背筋にもいえます。
背筋の力を活かすためには、同じだけの腹筋が必要です。
でなければ、増やした筋肉だけの力を出す事が出来ないだけでなく、
その力を確実にコントロールする事も難しくなると言えます。


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