かけを立ってつける人 (投稿18件)[1〜18]


1:あみんちゅさん [url]
今日、かけを立ったままつけている部員がいました。
以前教えてくれていた先生から、かけは座ってつけろといわれていたので注意をしました。
すると、
「なんで座んなきゃいけない?」
と、きかれました。
自分はこの質問に答えられませんでした……。
ものすごくくやしいので、なぜか教えてください!

2:PUREさん
そういうお作法だからです。
本座で一斉に揖をするのと同じです。
甲矢を先につがえるのと同じです。
本来深い意味があるのでしょうが、揚げ足とりのような質問にはこう答えるのがいいと思ってます。

3:デビ ◆5h7.ceJYさん
ユガケは射の良否を決定する最も体に近い大事な道具です。使い続けたユガケというのはどんなに高価なユガケよりも扱いやすく正に掛替えの無い一品です。

またユガケは鹿皮より作られているために水分などに弱く、非常に痛みやすい性質を持ちます。

自己の射を長く維持するためにも日ごろからユガケを大事に扱うことが必要です。立ってユガケを指すことで紐が汚れたり、ユガケの扱いが雑になっていくことを嫌い、正座しユガケを指すことを作法としているのです。

そういったわけで、道具を大切にすることは自己の射を大事にする事に繋がりますので、上達のためにも大切に扱う事お勧めします。

作法だからと覚えても良いとおもいますが、作法の背景にはその理由もありますので、併せて覚えておくと、その作法を守る必要性が理解出来て良いと思います。

4:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
立ったままの動作というものは、坐ってする事と比べて非常に安定性を欠きます。
かけを差す所作も立ったままで行えば無意識のうちに腕に力が入り、不必要に紐を固く締めたりすることとなります。
また、安定性を欠くことで手早く動作を行おうとする意識が働き、かけの扱いも粗雑になっていきます。

更に申し上げれば、安定性を欠く、という事は他者から見れば「見苦しい」という事につながります。
例えば審査を受ける時、審査員の先生方が立ったままでご覧になっている所をご想像下さい。何とも奇妙な光景である事に首肯頂けるのではないでしょうか。

5:やっとびさん
PUREさんの述べているとおりだと思います。
あくまでも名前に”道”のつくものを修めるという事を忘れてはいけないです。これが礼法を大事(無礼推奨と言う意味ではないですよ)に考えない流派の”術”ならば話は変わってきますが、武道しかり、”道”のつくものは技術や礼節などに必ず”型”を持ってきます、茶道しかり各武道しかり香道…ete
武道は型があり、正しく出来るようになったら型の意味も思考する。
 とまあ分かりづらいかもしれませんが、道具の扱いや纏う時の姿勢も弓道を生み出した先人達の作った”型”なのであって、座って付けなければならない事に反発するならば、それが弓道での礼節であって、少なくとも誰も弓場に人がいなければ良いでしょうが、他の弓引きの方が居るにも係わらず、自分には関係ないと言い立ったままにこだわるならば、だったら今やっている弓道をやめて自分の流派を独自に立ち上げ弓道連盟が推奨する弓道から身を引くしかないとまで言っても良いと思います。不作法を良しとする風習が定着してしまうと将来に影響していますので。

6:元 ◆ntlC4wAIさん
「なんで立って付けたらいけないの?」
『立ってお茶を立てる人がいるか?』

で一応納得してもらった事があります…(笑
『立ったまま刀の手入れをしないだろう』
とかでも効きそう。

7:Y脇さん
確に立ち食いとかしちゃいけないですもんね

必ず座って食べる。

たってやってはいけない事を考えると答えが見付かってくるような気がします

8:はじめの一歩さん
自分達の顧問いわく、弓は本来敵を射るものだから立って付けると分かってしまうということを聞いた気がします。だから立って付けてはダメだと思います。

9:笹岡 ◆mRq5DITcさん [url]
剣道の防具も座って着用しますよね。それと関係があるのでしょうか。
お作法といえば確かにそれまでなんでしょうけど。

10:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
>剣道の防具
面、胴、垂は先述したように、坐って着ける方が体が安定し、結果紐が緩み難くなるからでしょう。籠手は紐を締めるという動作はありません※が、他の防具を坐って着けるのにわざわざ立つ理由も無いので、必然的にそうなったのではないでしょうか。

※籠手は内側に紐は付いていますが、私は締めた事がございません。もしかしたら、本当はきちんと締めるべきなのかもしれません。

11:神波川さん
座って…というのは明治だか大正の有名なカケ師が流行らせた事例です。
粗末に扱われることが多々あり、カケを大事にしましょうという活動の産物ですよ。

12:香凛さん
話が一段落した所で申し訳ないのですが…

うちの学校の弓道場は屋外なので、座ってカケを指す事ができません。
土の水はけが悪いし、部室も土足仕様なので、座る事ができないのです。

そのような場合はどうしたら良いのでしょうか?

13:やっとびさん
土の直場なら、ゴザやビニールシートを使って行えば良いと思いますし、そのようなときは、騎座や正座ではなく片膝立ちで立てた膝に乗せて行えば良いと思います。
因みに低い姿勢でユガケを付けるのは、遡れば合戦陣前甲冑着用の技に逆上れますし、合戦中に激しく動いて乱れないようにしっかり装着する為に安定した姿勢を良しとしているからのはずです。

14:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
>座ってカケを指す事ができません
屋外の場合、蹲踞の姿勢でかけを差すこととなっています。

15:香凛さん
ゆるみ離れさん

「蹲踞」はなんと読むのですか?
無知ですみません…

16:匿名さん
ゆるみ離れさんではないですが『そんきょ』だと思います まあ そんきょであっているなら しゃがんで若干腰を浮かせる感じですかね
間違いでしたらゆるみ離れさん補足お願いします

17:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
概ね匿名様の仰るとおりです。詳述しますと、

蹲踞(そんきょ)・・・
「両足を揃えたまま爪立って膝をつかずして腰をおろした姿勢」(教本第1巻P69)」

分かり難ければ、「大相撲で、力士が勝ち名乗りを受けるときにとる姿勢」をご想像下さい。なお、膝を開く広さは、弓道ではこぶし2個分とされています。

18:香凛さん
とてもわかりやすい説明ありがとうございます!!
今度からやってみようと思います。


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