夏の着物について (投稿19件)[1〜19]


1:ゆるみ離れさん
去年の夏、地連審査を受けられる方の講習会にアシスタントとして出動した時の事です。盛夏なので絽の黒紋付に絽の縞袴という格好だったのですが、学生さんに「見た感じとても暑そうです」と言われてしまいました。黒紋付に縞袴は着物の中でも最高の礼装と思っていたのですが、見る方からすると暑苦しいばかりのようです。後日知り合いの呉服屋さんに尋ねたところ、結婚式などでも夏はもっと涼やかなものを召される方が多いとの事でした。
黒紋付に縞袴は西洋の燕尾服に対抗して明治以降に定められた、という話を聞いたこともあり、見る人への礼を考えればもっと涼しそうな色紋付の方がいいのか、という気もします。諸兄姉のご意見をお願いいたします。

2:たぶんおやじさん
審査ならば絽の紋付ならば最高ですよね

私は紺の麻の縮を愛用してます。普段は、生成りベージュ、青みの強い藍とかです。

昔に比べて高段者の素養が悪くなってきた気がします。和服に言えば普段着る物ではないですからなお更でしょうか。
弓道の和服と言うものに成りつつあります。

和服の本を見ますと、黒の紋付には薄い灰色の襦袢、色物はその色に合わせるのが普通です。
しかし、和弓は半襟付けろとか白とか言われます

何年か前に弓道誌にカラスの軍団と揶揄した
範士が居られました。要約すると、人が好みで色つきでいいじゃないかと言うものです。日弓連からは反応無しでしたね。

現在ならば審査は黒でしょう。
日頃の試合や集まりまで黒に徹底しなくても良いじゃないかとはおもいます。

いかがですか?

3:ゆるみ離れさん
有難うございます。大変勉強になりました。

ところで、紺の麻の縮を愛用されているとの事ですが、肌脱ぎ・入れをされた時袖がしわくちゃにならないのでしょうか?私も今の季節は普段(弓道ではなく、家でです)麻の着物を着ていますが、結構しわになりやすく、手入れに苦労しています。簡単な手入れの方法などご存知でしたら、何とぞご教示下さい。

4:たぶんおやじさん
襦袢はクレープと呼ばれるもので縮みをもっと皺が多いものを使っています。
京都大会ぐらいだと麻は季節が早いので
単にそのクレープ使うと涼しいです。(たまに寒いですが)

太ってますが肌入れや肌脱ぎには困ってませんが
強いて言えば肩幅があるので脱ぐときに首の後ろまで手が届きません。笑
袖口をゆったり目に仕立てています。

たまに引っかかって団子が出来ますが知らん振りしてそのまま続ければいいんです。
流れを止めることが最大の失ですから・・・

お手入れで何が困るかと言えばアイロンでしょうか?

たたんだ着物に霧吹きでシュッシュと水をかけるとしなっとして落ち着きますよ。
麻の手入れはそういうものです。

カッターシャツの麻混の生地で胴着を作ると涼しいですよ。ただし、女性は下着がちょっと透けます。
ローライズで半ケツしているならばいいのかな?

5:ゆるみ離れさん
ご教示有難うございます。色々と興味深いお話ばかりで、とても勉強になりました。特に麻の手入れ方法については目から鱗の思いです。早速実践したいと思います。

ちなみに私はまごうことなき中年のおぢさんなので、ローライズにするとまず間違いなく変質者扱いされると思います。

6:枕流さん
>何年か前に弓道誌にカラスの軍団と揶揄した範士

残念ながらカラスの軍団を支持する意見を載せてらっしゃった範士もいらっしゃいましたね。あのときの記事の中にもともと黒という色は喪に服す色であって江戸時代に略式で祝いに使ってもよくなったとあったような覚えがあります。キリシタン弾圧でお寺の檀家組織が作られて喪服だけは揃えざるをえなかった庶民のためにそのようなことになったんでしょうかね。

7:たぶんおやじさん
枕流さん
そもそも。なぜ黒なのか?一番下の身分の礼装の色が黒でした。
官位により色が決められていた江戸時代は良かったのですが、現代はいけませんよね。
時代が違うのだからええじゃないか?
服装も楽しもうというのがお考えのようです。
性善説で考えるか、性悪説で考えるかの違いでしょうねえ。
自由をどう考えるか。
弓道は封建制度の世界ですから、どう考えてどこへ向かうのでしょうねえ。

8:枕流さん
>たぶんおやじさま

当時の記事を読み返して・・・今は亡き某範士のあのときの投稿に触発されて一時期私は弓道誌への投稿魔になったのであったと懐かしく思い出しました。
性善説で思い出しました。数年前筆記試験問題に四書五経とは何か・・・という問いがあったそうです。五経はともかく四書とは朱子学の呼び方と聞いております。明らかに弓を”士大夫の武道”とでも言いたげな問題。
あのときの某範士の投稿は「高段者は色とりどりの和服を着ているのだから一般の人がやっていけないということはありません」で締めくくられています。私の先祖が同郷ということもあるのかその先生の言葉は一々心に残ります。
本来「礼は庶人に下らず」なのですから我々庶民はもっと楽しませてもらってもよいのではないでしょうか?
財界や政界に大いに影響を及ぼした陽明学の大家、故安岡正篤先生に問うたらどうお答えになるか・・・大いに興味があるところです。

9:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>たぶんおやじさま
>和弓は半襟付けろとか白とか言われます
お話がずれてしまいますが、襦袢に付いてですが、現在の弓道用の物は襦袢と云うよりも弓道衣と云ってしまった方が好いような気がしませんでしょうか。

審査等に於いて、本来の和服の‘襦袢’を着用することに不都合は無いのでしょうか。
また、半衿に付いてですが、指導の内容は柄物の襦袢に対し白の半衿・・と云うことになるのでしょうか。

僕は現在稽古用に、白の襦袢に汚れ対策で柄物の半衿を付けております。
先の講習会では何のご指摘もご指導も無かったのですが、審査では問題があると考えた方が宜しいでしょうか。


>カラスの軍団
女性の和服に付いては如何お考えでしょう。
女性は男性以上に選択の幅が広く、カラフルで柄も豊富な和服が多いにも拘らず、審査に於いては……です。
男性以上に異様な感じを受けてしまいます。

10:たぶんおやじさん
明鏡止水さまから質問を受けるとは・・・
何か、恐縮です。

柄物の襦袢に対し白の半衿ということです。

しかし、明確な決まりは無いです。

襦袢に付いてですが、現在の弓道用の物は襦袢と云うよりも弓道衣いうべき・・・

腿立ち辺りの長さの襦袢ですよね。
あれは当県では駄目になりつつあります。
U範士二名居りますが若い方があれは着物じゃないと講習会で攻撃しまくりです。

U範士若い方いずれ,日弓連に出張ります(たぶん)

女性の和服

以前は紫色と紺色が多かったです。
しかし、中央臨時審査でお世話になった審査員は黒の紋付・・・なんかねえ葬式ぽくて嫌ですわねえ。
何せ、本来は礼法が男女で違うんですから
それを無理に一緒にするから可笑しくなりました。大名や公家の奥方が単色の着物なんてありえませんし、柄が無いのも少ないです。
ただ単に何も考えてなかったに違いありません。(私の推測です)
ついこの間まで女性の立ち射礼(襷がけ)が無かったのですから・・・


最近、審査がら遠ざかり、以前審査員をされていた師範も引退なさり、情報は兄弟子からのみです。
決まりが無いのにお約束事が多すぎる
いかんと言うなら規則を作れと日弓連で前会長とやり合ったのが私の師範でございます。

こんな所でよろしゅうございますか

11:ゆるみ離れさん
たぶんおやじ様
百家争鳴の激論に割り込むようで、申し訳ございません。
「腿立ち辺りの長さの襦袢ですよね。あれは当県では駄目になりつつあります。範士二名居りますが若い方があれは着物じゃないと講習会で攻撃しまくりです。」というお話ですが、という事は着物はくるぶしまであるタイプのものでないとダメ、という事でしょうか。
最初私が1.で書いた呉服屋さんに尋ねたところ、「膝までの着物は『半裁だち』といって袴に便利なように考えられた、れっきとした着物です」という事だったのですが・・・。
私の行く弓具店で扱っている着物は皆このタイプなのですが、たぶんおやじ様の県ではくるぶしまであるタイプを弓具店で扱ってらっしゃるのでしょうか。

12:たぶんおやじさん
錬士以上にはうるさいですねえ。
鷹印でしょうか?弓具店に置いてあるのは・・
どちらも在りますが、最近買ったこと無いから・・・
生地を買ってきて仕立てたほうが安くて良い物ができるので・・・

前にも書きましたが弓道の段=それに係わる全てではありません。
ちなみに若い方は弓具店経営ですねえ。
会員が全国一でも駄目な所はトコトンダメなのね
軽く、聞き流してください。

13:明鏡止水 ◆IDFFcYqcさん
>たぶんおやじさま
ご返信ありがとうございます。

>腿立ち辺りの長さの襦袢・・・駄目になりつつあります。
>あれは着物じゃない
襦袢がダメなら、当然和服も・・・と云うことになるのでしょうね。
今後の大きな流れになるのでしょうかね?

問題はゆるみ離れさまの仰られるように、弓具店の白襦袢は膝丈の物しか置いてないのではないか・・と云う問題ですね。
以前に懇意な呉服屋さんに尋ねたことが在るのですが、弓道の襦袢様の‘白色’の物は見当りませんでしたね。
>生地を買ってきて仕立てたほうが安くて良い物ができる
あぁ、出来る方は其れが宜しいですね。

和服は弓具店の物は高価なので、稽古用は其の呉服屋さんに頼んで安価な和服の裾を(サービスで)切って貰っております。

>「膝までの着物は『半裁だち』といって袴に便利なように考えられた、れっきとした着物です」
またまた新たな事実の出現ですねぇ。

>あれは着物じゃない
お気持ちは解り気も致します。
膝丈と正規の丈の和服では、全然動きも立ち居振る舞いも全く変って参りますからね。

>ただ単に何も考えてなかったに違いありません。(私の推測です)
鋭い突っ込みですね。
でも・・、多分に其れが在るのでしょうね。
無難に他の人に合わせておこう、目立つ格好は避けておこう・・・みたいな。

因みにうちの道場の女性陣は、皆さんカラフルで可愛い和服姿で審査に臨んでいらっしゃいますよ。

14:たぶんおやじさん
和服は弓具店の物は高価なので

私、質屋で買ってました。安いよ。
コメ兵・・・

15:ゆるみ離れさん
たぶんおやじ様
質屋での購入とは、全く思いもよりませんでした。購入に際して注意されている事等ございましたらご教示下さい。

16:たぶんおやじさん
普段使っている着物の背中の線から袖口までをメジャーで測っておいて、購入の際には必ずメジャーを持っていって測ることですね。
私の普段練習用の毛の着物は3000円・大島は20000円、紬は反物で14000円、襦袢ポプリン1000円・羽二重の襦袢5000円傷物ですが・・・
正絹各帯7000円・・・・中部の政令指定都市でしたらこんな感じですよ。
ちなみに4・5件梯子します。

17:ゆるみ離れさん
早速のご教示、有難うございました。中古着物を見る際には実践させて頂きます。

ところで「コメ兵」の扱う着物をネットで調べたら殆ど女物で、唯一あった男の着れそうな「綿薩摩」という反物には30万円なりの
値段が付いていました。やはり店頭に行かないと、安くて良い物は入手できないようです。

18:たぶんおやじさん
ウワオ、米兵・・・奥の桐の引き出しの物ばっかりだなあ。
貸衣装の処分品とかあるんだけどなあ・・・
買ってはいけないのは骨董市・・・
ろくなものが無い・・・

19:1さん
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