教えてください (投稿8件)[1〜8]


1:レイさん
私の学校では、新しく入った1年生には型から教えています。私は今2年生なんですが、1年のときは、今の3年生(当時2年)に教わった型が正しいと思っていました。でも、個人的に道場に通い始めたら、それが違うということを知り、とてもショックでした。そこの道場の先生は、8段を持っている方でとても素晴らしい先生です。その先生も、「間違った型が今まで伝統のように教え続けられているなら、それは誰かが変えなければいけないよ」とおっしゃっていて私も出来るだけ、新しい1年生には正しい型を教えてあげたいと思っています。

でも、今の2年生にとっては、先輩から教えられた事と違うことをいきなり受け入れるのは肉体的にも、精神的にも難しいらしく、私やもう1人の男子(少し前から同じ道場に通い始めました)の教える型と、先輩の教えてくれた型とがゴチャゴチャになってしまっています。勿論、1年生に教える時も皆がバラバラです。

そんな中、先日、2年生で話し合いが行われ、今まで通りの型か、道場の型か、どちらに統一するかに決めようという事になりました。でも、皆混乱してしまって、中には、道場の型が本当に正しいのか。という人もいて、議論になりました。

先輩達に教わった型では、「弓構えでは大きく円を描いて、目の高さで」「打ち起こしは大木をかかえるように」「引き分けは肩甲骨をくっつけるように」と教わりました。
でも道場では「弓構えはすっと抱えるように肩くらいの高さ(学校のやり方は×)」「打ち起こしは腕を伸ばして円相の形で」「引き分けは肩甲骨をのばすように、背中を平らに保つ」という風に教わりました。

私は、道場で教わった事を1年生に教えたいのですが、2年生全員が出来ないことを1年に教えれるわけが無いと反対意見もでています。

皆さんの意見をお願いします。あまりまとめられていなくて長文ですみません。

2:さくらさん
ほんとに大変そうですね・・・。
提案としてこんなのはどうですか??
学校の射形を後輩には基本的には教えていくのですが、ひとによって骨格は様々ですよね。学校の射形で的中がなかなか上がらない子や、引きずらそうな子には少し違った引き方(ココでいう道場で教えてもらったような)を薦めてみたりするのです。
道場と学校との射形の違いですが、最後に書いてあった肩甲骨は、引き分けで肩甲骨寄せて会のときに伸ばしていくのです。そのほかの違いついては文章では分かりにくかったので書きません。
頑張ってくださいね☆ミ

3:斜面見習いさん
型というからもっと極端に違うのかと思いました。
要は教え方の表現の仕方とそれに対する捉らえ方のズレでは?
教えやすいように教えれば良い、また1年にもどちらがわかりやすいか聞くのもいいかと思います。 基本的な動き(八節)ができてないのならば話は変わりますがスレを読む限りでは好きなようにしても良い部分のような気がします。

4:真尻さん
指導者の考え方で最も大事な事は、「その人に合った引き方」を教える事です。何度も言いますがその人に合った引き方です。だからある程度以上の押しつけは指導者として失格です。なぜかというと人を見ずに、自分の指導論、弓道論だけを押しつけるからです。それが何故いけないかというと、骨格的に不可能な教えが結局はその人が持ち合わせている可能性を消してしまい、歪んだ癖を生み出すからです。
ここで書いてある例をどういう射手に合っているのかを述べると・・・

「打ち起こしは大木をかかえるように」
「打ち起こしは腕を伸ばして円相の形で」

腕を伸ばして円相の形を取るやり方が見た目は美しいですが、手首の柔らかさがない人間がそれをやっても、大三以降に結局押し手がつっぱる事しかできず、手の内が早い段階で決まってしまうので降りない、早気といった悪癖を誘ってしまいます。
逆に打ち起こしは大木をかかえるようにすると、大三から目通り過ぎるまでの間に押し手に肘に余裕ができるため、手の内が作りやすいというメリットがあります。手首のやわらかさがない人間や、碇肩の人間はこちらのやり方が無難のような気がします。

「引き分けは肩甲骨をくっつけるように」
「引き分けは肩甲骨をのばすように、背中を平らに保つ」

肩胛骨の扱いは、肩の位置によって決まる要素です。例えば肩が前についている人間が肩胛骨をのばすような意識で引いても手先にしかかからず、離れがあれてしまうので矢所が散ります。なで肩の人間も同じです。逆にのばすようにする意識で引く場合は、碇肩の人間や肩が後ろについている人間には合うと思います。要は会における意識において、肩根の意識がまっすぐで、手先のみの会における伸びにならないような意識で有ることが大切なわけです。その為に肩胛骨の意識をどう考えさせるかが指導する側としての技量です。

「弓構えでは大きく円を描いて、目の高さで」
「弓構えはすっと抱えるように肩くらいの高さ(学校のやり方は×)」
これらについてはよく意味がわかりません。何が目や肩の高さなのでしょうか?

まあ、こんな具合に体の動きに基づいた教えをやっていく事が大切です。だから、学校のやり方が×と言われている先生の断定する教え方には多少疑問を感じます。

5:斜面見習いさん
ある程度の押し付けも必要だと思います。 何故なら何も知らないからです。
また人に合わせた引き方とありますがそれを見極めるのは非常に難しいと思われますしそのような優れた指導者が少ないのが現状であり、掲示板で失格だ!と言った所で何の解決にもなりません。その指導者を否定してるだけにすぎません。 自分の考えに合わないから失格だと言ってるようにしか聞こえません。
指導者の引き出しが少なければ教わる側は押し付けと感じるかもしれませんがそれは仕方ないと思います。
自分ができない事を適当に教えない。
これはこれで立派だと思います。
指導の仕方が人それぞれ違うのは当たり前。
教わる側は選べばいいのです。 いろんな方法を取り入れ実践し自分に合った方法をやればいいのだと思います。
指導者が全く居ない人達から見れば贅沢な悩みです。

6:デビさん
まず、レイさん達の行動や仲間での議論など非常にすばらしいなぁと感じました。後輩は感じないでしょうがありがたいですね。

なお、見た目に変化のない部分の議論ってのは道場、先輩の意見意外でも様々な弓術書、先生によっても言い方が異なっている部分です。これは真尻さんご指摘の骨格などの違いや、言い回しによる違いでしょう。そのために先輩でも道場でもどちらでも一つの方法論として説明すれば良いかと思います。

見た目にわかる部分は、その8段の先生も今後審査であなた方を見るわけで、坐射での話であればその話に従っておくのが無難かと思います。(正しい、正しくないかは置いておいて)

「弓構え〜」の下りは、立射での矢番動作の拳位置の話と読みました。立射であれば審査等に影響が無いと考え、部内の考えでどちらにでも統一してよいかと思います。

道場の話も、先輩の伝統も同じ土俵に乗せて、どちらか一方が絶対という訳でもなく、自分達の判断で統一して教えれば後輩の混乱は少なくなるのではないでしょうか。

射技には地域や時期、流行り廃りもあり、「正しい」ってのは実は存在しないのかもしれません。

7:真尻さん
>>5
初心者における指導については、有る程度の押しつけは必要です。弓道における才能が芽生えはじめた時以降、つまり先ほども書いたようにある程度以上の押しつけは禁物なのです。

はっきり言って、このような指導法は難しい部分が大きく、優れた指導者が少ない現状ではそれを達成できるのは難しいと思います。(指導力は段位だけでは図れない部分大きいです。)

しかし、理想とする指導法を知っておいて損はないと思うのです。私も書いてはいますが、このような高度は指導法が高校生にできるとは思っていません。今教える事で悩んでいる2年生の中にも、今後弓道に長く携わっていく人もいるかと思います。そういう人がこのような理想論がある事を知っているだけで、試行錯誤するでしょうし、さらに教えられる方も救われる人が多く出るでしょう。

私は、一番教えてくれる先生の流れを組む方がよいかと思います。たまにしか会わない、会えない先生の意見を取り入れると、勝手な解釈によりどんどん癖が悪化していく可能性もあるからです。

上での述べたように、いままでやってきている方法(書かれている内容だけですが)でも間違いだとは思いません。自信もっていいのではないでしょうか。

8:レイさん
皆さん、たくさんのご意見本当にありがとうございました。

また、話し合いをするので、参考にさせてもらいます。
本当にありがとうございました!


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