スパインとは? (投稿8件)[1〜8]


1:flockさん [url]
こんばんは。
「カーボン矢について」のスレッドから発展しました。
近いうちに皆様に教えていただきたいなと思っていたのですが、スパインとはいったいどういったものなんでしょうか?
数冊の書物における「アーチャーズパラドックス現象」関係のページにて度々目にするのですが、何がどう関連していて矢が前に出るとか後ろに出るといったことに関していまいち理解ができません。
僕の読解力が良くないのかもしれませんが・・・
「矢の重量」があっていないと真ん中に飛んでいかない。
というように解釈できる書物と、
「矢のシャフトの硬さ」つまり柔らかくてよくしなるシャフトは弱い弓、硬くてあまりしならない矢は硬い弓というふうに使い分けることがスパインを合わせることである。
この二通りに解釈できるように思います。
実際のところ、これらはどういう解釈をすればよいのでしょうか?
遠的用の細いカーボン矢を近的にて使用するにあたって、前者の解釈であれば、僕の場合は16Kの弓ですので一般的には自分で手を加えて重くしなければ「スパインが合わない」ということになってしまいます。
しかし後者の解釈であれば、重量はそんなに気にしなくても、矢が硬いから特にいじらなくても大丈夫というふうになるように思います。
文章的にもわかりづらい面があるかもしれませんが、説明できる方がおりましたらどうかよろしくお願いいたします。

2:麦粒さん
スパインとは矢の硬さのことです。箆張りともいいます。

矢を真っ直ぐ飛ばすにはスパインも矢の重さも合わせる必要があります。

3:エセアーチャーさん
http://www.a-rchery.com/paradox.htm
http://www.a-rchery.com/spine.htm
パラドックス・スパインについての説明のページです。
ちょっと補足でこのページでもちょっと触れられていますがスパインと言っても静的スパインと動的スパインがあります。
静的スパインとは単純に矢のシャフトの硬さです。動的スパインとは実際に矢を飛ばしたときのいろいろな要素が加わった実際の矢の硬さです(ちょっと説明が下手くそですが)
例えばどういう要素で動的スパインに影響を与えるかというと、まず矢の長さ、矢の重心、さらに厳密に行けば羽の形状・質量、弦の太さ、離れでのカケと弦の分離の状況などさまざまです。
と、アーチェリーならここまででいいんですけど(ここまでで充分スパイン合わせるのたいへんですけど)弓道ではさらに角見の作用を考えなければならないので矢の重量によっても左右の着弾(矢?)がズレます。
結論を言うと麦粒さんもおっしゃっているように矢の硬さ、重量ともに考える必要があります。

4:麦粒さん
>3
動的スパインと静的スパインというものがあるんですね。初耳です。
エセアーチャーさんがおっしゃるような様々な要素を考えた上で矢をチューニングできれば、やや性能の良い矢はできると思いますが、離れの善し悪しによって(つまり調子の善し悪しによって)矢への力のかかり具合が変わると思います。実力があったとしても同じように引くのは難しいでしょう。アーチェリーに比べて弓道は“あいまいさ”があるんだと思います。だから矢のチューニングの作用は技術でカバーできるんじゃないでしょうか?そういうわけで、私は矢の硬さと重量を合わせる程度でよいと思いました。

5:エセアーチャーさん
>麦粒さん
弓道でもアーチェリーでも、また矢に限らずその他の弓具にしても基本は人間の精度以上にチューニングすることはできないと考えています。なので私はスパインはいろんな要素が絡んでるからと一応頭の中に入ってるぐらいで実際に弓を引いてる時はだいたい真っ直ぐ飛んで自分のフィーリングにあっててある程度中てやすければそれでOKぐらいにチューニングしてます(爆
>アーチェリーに比べて弓道は“あいまいさ”があるんだと思います。だから矢のチューニングの作用は技術でカバーできるんじゃないでしょうか?
麦粒さんは何のために矢をチューニングするのでしょうか?
私が考えるチューニングの意味は、まず当たり前ですが上手い人が上手く射ってど真ん中に矢が飛ぶこと(この意味では私が上手くないのでほとんどわかりません)
そして次に自分のフィーリングにあうようにすること(私としてはこれはけっこう重要です)
さらにある程度のミスを許容できる感じにするチューニング(試合ではこのチューニングでいきます)
上と逆でシビアなチューニング(ミスった時にしっかり外れるようにして練習としてはいい)
・・・かなりわかりづらいですが私としてはチューニングにこんな意味を持ってると思ってます。
チューニングっていうよりセッティング?かもしれませんけど・・・

6:真尻さん
>>4
例えば一本引いて中らない時に、理想的に中るという事についての技術や精神力の誤差と、道具の誤差を比較して、技術の誤差が上回れば道具をチューニングする事にあまりメリットは感じませんが、技術や精神力がある程度一定の人は、それを常に一定にする努力よりも道具を合わせた方が楽に中りますよ。

弓道やっている人は、道具のチューニングに興味を持つ人は少ないようです。それだけ、精神的な誤差の方が大きいスポーツという事なんでしょうね。

7:flockさん [url]
こんばんは。
皆さんレスありがとうございました。
なかなか複雑なものですねぇ、やはり。
知識としては理解し始めましたので、これからは時間を見て経験を積んでいきたいと思います。
はぁ・・受験生・・。
では失礼いたします。

8:麦粒さん
>6
>技術や精神力がある程度一定の人は、それを常に一定にする努力よりも道具を合わせた方が楽に中りますよ。

確かにそうです。しかし、道具の誤差が技術の誤差を上回るような方はそう多くはないと思います。その意識が強くて、チューニングの作用は必要ないというような表現をしてしまいました。すいませんでした。(^^; “実力があったとしても同じように引くのは難しい”→“かなりの実力がなければ同じように引くのは難しい”に変更させてください。

>5
私がチューニングをする目的は矢を真っ直ぐ飛ばすためです。しかし、私もまだまだ技術不足なので道具の誤差までは感じ取れません。今は矢を的心に飛ばすというよりはホップ?したり失速したりしないようにしている程度で、ほとんどチューニングしていません。


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