弓手の開き (投稿10件)[1〜10]
- 1:あんみつさん (09-11-14 21:46, ID:YtaSZ6Y [25129])
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- 離れの時、弓手の指が開いてから握り返しているので残心で弓が落ちている、と指摘されました。(残心の時、握り皮ではなくて矢摺り等を握っている)
弓返りしていますが、角見が効いているとは言えないと指摘して下さった方に言われました。
自分では弓手が開いて握り返している意識がないのと、見えないのとで、どうやって直して良いのかわかりません。
意識し過ぎるとぎっちり握ってしまい、弓返りしなくなってしまいます。
何か良い練習方法は無いでしょうか?
よろしくお願いします。
- 2:鷹司カオルさん (09-11-15 13:22, ID:NHJegQ2 [25134])
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- あんみつさん、はじめまして鷹司です。
二点ありますね。
@角見の件の検証例
まず、弓の上の関板に紙テープを貼り付けて、その所の弦(2cm位)を黒いマジックテープなどで塗ります。これで何回か行射してみてください。その後で紙についた弦の跡を見れば角見の利き具合が分かります。
(判定の仕方は火曜日11/17にレスすることにします。必ずやっておいてくださいね。)
A握り返しの検証例
部活の子もあんみつさんと同じことを言っていますよ。自分では分からないのですね、無理もありませんがね。
1 デジカメ等で高速度撮影して見る。
2 弓力がまだ大きくならない大三の段階で手の内をハンカチなどで友達に縛って貰ってから行射してみる。すると、握り返していたならば即実感がつかめるでしょう。何よりの反省になると思いますのでこれも是非一度は
やってみてください。
さて、『何か良い練習方法』についてですが、あんみつさん、初めは誰も同じですが弓を握り締めて一心に押していることと思います。そうすると離れの瞬間に弓力が無くなり其のショックで手が開きます(弦が切れるとここで弓を落としてしまう)。ですから弓がズレ落ちてしまい、俗に言う「弓摺籐」ならぬ『握り籐』に手が行ってしまうのです。
会では手を開くように働きかけていなければなりません。手の甲側の指伸筋を利かせて三指を、握りとは反対の力をかけます。指先だけは弓にかけて側木を「ひっかく」ように働きかけます。そして離れでは、今使っていなかった筋肉により、握ると言うより『締める』ようにします。
会で握っていては離れの後また同じ筋肉で弓を掴みに掛からなければならないので時間的に遅れが生じて弓がズレ落ちるのです。
と、私は理解しています。
紙テープを貼って、上のAのことを練習してみてください。@のことは11/17に返信を入れることにします。
がんばってください。でわ。
- 3:あんみつさん (09-11-15 14:12, ID:YtaSZ6Y [25135])
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- 鷹司カオルさんありがとうございます。明日稽古なので頂いたアドバイス通りに稽古してみます!!
- 4:におちさん (09-11-17 11:49, ID:7WdUxJI [25156])
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- >意識し過ぎるとぎっちり握ってしまい、弓返りしなくなってしまいます。
それが今のあんみつさんの手の内なのです。弦が返っているのは、弓返りではなく、弓返しなのです。
鷹司カオルさんのアドバイスが適切ですが、自分が気をつけている手の内のポイントについて簡単に紹介しますね。
弓構え〜大三までは弓手手の内には力を入れない。大三の時は弓を握らずに虎口で弓を回すようにします。この時に天文線と左外竹がずれないように注意。
大三以降は手の内を締めながら鷹司さんが言うとおり、三指の腹で弓を半時計回りに捻りながら離れまでその力を持続させます。
この様な手の内で離れの瞬間に手を開かないようにすれば、弦は返るようになります。
上級者になっても弓返しをしている人は結構見受けられます。また、あまり弱い弓ですと弓返りしにくいです。
手の内は難しいですが、手を開く癖をつけてしまうと、条件反射的に開いてしまうかも知れません。一旦は弓返りと中りを捨てて稽古に励んでください。
- 5:鷹司カオルさん (09-11-17 12:41, ID:NHJegQ2 [25158])
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- あんみつさん、やってみましたか?
(におちさん、いつもでしゃばっていてすみません。)
では弦の跡の見方です。
あんみつさん、関板に貼った紙に黒い跡がついたことでしょう。弓の内側から見て、右・左ほぼ弦の辺りの内どの辺りに付きましたかね。
左側ということは先ず考えられません。右側に寄った所に多く付いていればOKです。
でも実はこの実験だけではこれが角見に拠るものか捻りに拠るものかまでは分かりません。(ちょっと『公約』がズレてしまいましたが・・・)おそらく相乗効果によるものと思われます。
どちらにせよ、角見・捻りのどちらも弓射
には欠かせませんから、ときどき紙を張り替えて練習の成果を見、更なる精進への反省の材料にすることが良いでしょう。
試しに、角見や捻りを全然利かせないで弦
を30cm位引いてやってみて御覧なさい。弦の跡は弦の真下に付くことでしょう。
また、気をつけていれば弦の音の違いも分かると思います。角見・捻りを利かせないと弦が関板を打つ音が「バシャ!」と鳴るはずです。また角見が利いていれば音が違って『弦の振動音』?(小さくて聞こえない程だが)となります。
普通の行射でも、弓返りが270度位で理想的に納まった場合(現代弓道講座Ap219)は弦の振動が手に伝わってくる筈です。・・・この振動を感じたくてよく稽古したものです(笑い)。失礼しました。
なお、このレスは似通った原因によると見られる?すぐ近くのスレッドにも全く同じ内容で返信しますので、あんみつさんお含みおきの程お願いします。
- 6:あんみつさん (09-11-20 11:32, ID:YtaSZ6Y [25202])
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
- 返信が遅くなり大変申し訳ありません。
鷹司カオルさん 、におちさんありがとうございます。
@テープの位置ですが、弦のちょっと左側に傷が付いているように見えます。
Aについては指導者の方がいるので、試す事が出来ませんでした(すみません)
私の弓手ですが、
取懸けで親指と人差し指の股を握り皮に当ててから小指の天文線と左外竹を当てて、小指・薬指・中指を握ります。
(親指は中指の上に軽く置いています)
大三では親指の付け根と小指の天文線を意識しながら引き分けで上押しを掛けて行きます。
引き分け〜会〜離れでは弓手の親指の付け根で反時計回りに弓を捻り押しています。(親指は1つ前の的方向に向かうように)
におちさんが書かれた
>三指の腹で弓を半時計回りに捻りながら離れまでその力を持続させます。
は、正直、今まで意識していませんでした。
あくまでも弓手の親指の付け根のみに気持ちが行ってて、三指は単に弓に掛けているだけだったかもしれません。
書いて頂いた内容をじっくり読み直して、明日の稽古で試してみようと思います。
本当に丁寧に書いて下さったおかげでとても勉強になりました。
稽古頑張ります!ありがとうございました!!!
- 7:アバウトさん (09-11-20 19:58, ID:nz6CvI6 [25203])
DoCoMo/2.0 P905i(c100;TB;W30H19)
- 横レス失礼します
関板を叩く位置についてですが、右側を叩くとOKな理由を教えてください
また、角見が効いていると聞こえないほど音が小さくなると言われますが、本当ですか
とても疑問に思っています
- 8:鷹司カオルさん (09-11-20 22:59, ID:NHJegQ2 [25207])
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- アバウトさん、はじめまして鷹司です。
さて、お尋ねの件ですが、私は以下の二点より確証というと大げさですが理解しています。(角見のせいか三指の捻りのせいかまでは分かりませんが、弓返りはピタッとします。)
@ 自分の弓の関板の色の剥げ方
A 実際にやってみた弦の後
勿論これらは私の角見が利いているとしての話であって、ネットですから実際の所を見ていただけないのでその点は何ともしがたいのですがね。S61頃からやっており、人並みの段は頂いております。
@についてはこういうことです。私は弓(実技ですが)をカシュー漆で塗っていますが、関板の部分の色右半分が剥がれてきてずっと不思議に思っておりました。半年ほど前になりますが、ネットのブロクか本かでこの件についての記事を見まして「これでよい・角見が利いている」からだなと思った次第ですが、肝心の出典をメモしてなかったものですから挙げることが出来ませんが・・・。
Aについてはこうです。実際に紙を貼ってやっていますが右にだけ跡が付きます。ハ(の高さ)は15cmとしているのに、関板の右側木の方まで付く跡もあります。
何故、右の方に付くかといえばこうです。
離れた弦は角見などによって捻られた弓体に対して左から近づき右を掠める形で当たるからです。(当然弓が不動にしてそのまま当たれば弦の下に跡が付きます。ベタ押しですね)
次に『音』ですが、ベタ押しならば弦が弓体を叩きその為振動は急激に無くなります。
しかし右に逸れた弦は弓体にカスったにせよ振動は止まらず手にも伝わってきます。聞こえるか否かは、音源が一本の弦でもあり共鳴する箱が無くて弓だけですから大きくならず、その時の周りの状況や本人の聴力と関係してきます。
『角見が効いていると聞こえないほど音が小さくなると言われますが・・・』ではありません。
角見が利いていれば音が違って『弦の振動音』?(小さくて聞こえない程だが)となります。
つまり、利いていれば「バシャではなく」小さくて聞こえない程であるけれども『弦の振動音』となりますよ。ということです。
音は振動であるの再確認ですね。
- 9:アバウトさん (09-11-21 00:14, ID:xXDfeis [25208])
DoCoMo/2.0 P905i(c100;TB;W30H19)
- 鷹司カオルさん
レスありがとうございます
あいさつ遅れました、はじめまして
音についてですが、完全に私の勘違いでした
角見が効けば弦音がしないというふうにとってしまいましたが、納得しました
関板に関しては明日書きます
私から聞いておいてすみませんが複雑な話だけに長くなりそうなので
- 10:アバウト(PCからさん (09-11-21 15:43, ID:eyWI33Y [25210])
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)
- ゴルフ用具にインパクトマーカーというカーボン紙のようなものがありまして、私はこれを使って常に同じ位置にあとがつくように練習したことがあります
弓返りの条件について指周りの締め付けの力が重視されがちですが、それよりも重要なのは胸の開きの力を弓がまわる方向にそのまま伝えることだと思います
しかし、問題を簡単に考えるためにまずは手の内(特に手先)に注目して書いてみます
会では手の内に適度に静的な捻りが加わっているのが、弓に負担をかけずかつよく中るカタチです
離れの際に手首を折ったり、手を開いたりすると射の再現がかなり難しくなり、また静的な捻りに比べて同じ一ミリのずれでも矢所で大きなずれになるからです(打ち切り射法は後者の理由のみで中りません)
ここひとつ加えておきますと、手首を折ったり開いたりするのは(中りにくいですが)矢所は後ろに寄るので角見が効いているのと錯覚しやすいです
この中る手の内で弓を引くと離れた瞬間に手の内の捻りから弓が解放され、もとの形に戻ろうとして回転します
弓が僅かに回転してるところに弦がまっすぐ当たるので、関板を叩く位置は左にくると思うのです
右を叩いて弓が返る場合ですが、捻りを加えずに引いて弦が関板を叩いてから手首を折るとこうなると思っています
右を掠めると振動がかなり小さくなり、矢勢は極端になくなるとおもいます
左を叩いて弓が返り、角見が効いていないという場合について
まず、弓が変形するような無理に静的な捻り(巻き込み)を加えた場合も関板が左を叩きます
あんみつさんは、角見をきかせようとして手の内のみに注目、そして頑張って捻り過ぎたのではないでしょうか
捻りすぎていると弓がアンバランスになり、無理な射でしか的方向に飛んでいかない弓になります
そうすると今度は弓が人に影響を与え、無意識に弓のアンバランスを射で補おうとし、射に特定の傾向がでてきて、結果中らない射になります
上に書いた通り、角見を効かせるために重要なのはそれよりも胸の開きの力を弓がまわる方向に伝えることです
これができるようになるよう、何射しても同じ関板の位置を叩けるように練習するのがおすすめです
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