弓道具が生まれる場所の疑問 (投稿7件)[1〜7]



1:山田(仮)さん
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私は地元の弓道店から、弽を買いました。学生なので15000円程度で購入できるものです。高いものではないです。でもこのクラスの弽を使う人は高校生、大学生に限らず社会人も含めた一般的だろうと思います。

先日道場で弓を引いていたら、「その弽はソヤさんで作られたものだね」と先生から言われ、驚きました。私が持っている弽は、購入した店の名前が入っているのでその弓具屋さんオリジナル商品であると思っていました。
ネットで調べると征矢弓具は福岡にある弓具店であると分かりました。またネット通販をしている弓具店の扱ってる弽も征矢弓具の商品名であることが圧倒的に多いと気づきました。
ここからは私の考えです。征矢弓具は製造ラインがあるとネットにあるので大量生産できる体制があるのだと思います。学生が購入する弽は基本的に征矢弓具製なのではないでしょうか。それ以外の弽は無いといってもいいくらいに。なら圧倒的なシェア率を征矢弓具は持っているのではないかと思います。

ここまで弽の話でしたが、弓の場合はどうでしょうか。学生がよく使う弓はどこで作られているのか考えたいです。ここでは大会で使用される場面をよく見る弓に限定します。私が試合でよく目にするのは、直心です。確か、直心シリーズは小山弓具が作ってますよね?今は直心しか思い浮かびませんでした。直心以外でこの弓を見るという弓があれば、その弓名と製造者さんを教えてもらいたいです。私は竹弓は全く知らないので、竹弓市場を知りたいです。お願いします。
一般的に使われていて使用者が多い道具どこで作られているかという問いに、私は、弽は征矢弓具で、弓は小山弓具の2つなのだろうと予想しています。その通りなのか、違うのか教えてください。道具市場に詳しい方がいたら聞いてみたいのです。

ただ不思議なのは、弓と違って弽の場合、なぜ購入店の印が入ることが許されてるんでしょう?購入店の方が制作の最後に何か作業をして、それで完成とみなしているのでしょうか?
弓師、弽師と呼ばれる人がいるのは、この掲示板を通して知っています。そして、個人で小規模ながら優秀な道具を創造する方がいることも分かっています。東北や京都のような場所に。けれど、この掲示板に登場するような方たちの商品は高価な印象を抱きます。そういった道具の使用者は、道具にこだわりを持っている社会人の方が中心なのではないでしょうか。

弓道人が使う道具のシェアを実は二店だけで担っているなら、凄いことですよね。製造が忙しそうだと想像しますし、儲けもさぞ多かろうと感じます。ただ、大量生産をする独占企業状態である店の商品というのは、技術が進歩しないイメージがあります。道具の発展のためにはもっとライバルになる作り手さんが必要ではないかと思います。でもそれも実はあるんですかね?シェアを二分、三分する店が。

弓具はどこで誕生しているのか、また材料の産地はどこなのかも知ってる方がいたら、教えて欲しいです。この手の話は商売が関わることもあってか、書籍でも見たことがないです。本当に知りたいです。

2:山田(仮)さん
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ちなみに、私は北信越地域の大学生です。住んでる場所によっても状況違うのかもしれないですよね。
この掲示板は全国の方が見てると思うので、私の知らない地域の事情なんかが聞けたら嬉しいです。道具の良し悪しを語るのではなく、自分はどこの店から買って、それはどこで生産されたものか教えてもらったり、私の疑問に答えてくれる方がいたらなと思ってます。よろしくおねがいします!

3:山田(仮)さん
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伏せ字になってしまった文字はユガケと書いてます。こういう掲示板の書き込みは久しぶりだったのですが、iPodから投稿したとか丸分かりになってて恥ずいです(汗)

4:名前はまだ無いさん
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OEMとか知ってる?

普及品で言えば

グラス弓は3社

かけは2社

矢は分からん

弦は3社ぐらいかな

こんなもんでいいかね?

5:山田(仮)さん
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回答ありがとうございます。
OEMという用語は初めて聞きました。全国にある各弓具店の品を、高い生産能力を有する作り手がその店に代わって担っているという解釈でよろしいでしょうか?

では、普及品に関しては、どこでユガケを購入してもある程度同じ品になるわけですね。個体差は多少あるにしても。
実は弓具店毎に、製造発注時に規格について注文しているということはありますかね?例えば、小紐の長さ、弦枕の深さ・角度や、帽子の大きさなどを変えるなどです。個人的な印象ですが、後者2つについては店によって状態が異なるような気がします。

普及品を製造してる会社とは具体的にどこになるのでしょうか。製品名は見聞きして知っていても、だれがどこで作ってるかはわからないです。予想としては、
グラス弓は小山弓具、タカハシ弓具
ユガケは征矢弓具
弦は、ケプラー
あとは全くわかりません。教えてもらえたら助かります。

矢はカーボンなら、kc(小山弓具)、イーストン、ミズノの名を聞きます。ジュラ矢もイーストン製が多かったように記憶しています。

弓具店のホームページや、個人のブログで断片的な情報は見つけられるんですが、まとめてる方はいないのでしょうか。弓道は道具を使う競技なのに、道具の研究まとめがあまり無いのは、考えてみると不思議です。弓の引く時の身体の使い方や流派の違いによって、道具の働きかたに共通性がないのですかね?

6:まるちーずさん
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かけ師として大きなメーカーは福岡の「征矢弓具」と愛知の「加藤弓具」の2社です。正確なデータが無いのでハッキリとはいえませんが、この2社で全国のゆがけの7〜8割以上は占めているかと思われます。
もちろん、その他にも個人で製作されていたり、各弓具店お抱えのかけ師も存在します。

各弓具店が独自の銘や印を押す正確な理由は存じ上げませんが、まあメーカーと弓具店との間に何かしらの契約が存在するのでしょう。他の方もおっしゃっているようにOEMというやつですね。

細かい仕様(規格)について弓具店でかけ師に対して注文をつけて発注している弓具店も確かに存在します。それぞれの弓具店の方針や求めているレベルも異なりますからね。

弓に関してですが、基本的には各製造元が売り出している銘で市場に出回っています。しかし、北海道の寺内弓具(製造元というなら大洋弓具と言うべきですか)の一部の弓はOEMとして他の銘で販売されていることもあります。ネットで調べればすぐに出てくるでしょう。

矢に関しては原則、各製造メーカーの規格名(1913や2015、80-24で、83-26、76式など)呼ばれます。
ジュラはEASTON社の独占状態になっていますね。かつては他のメーカーもあったようですが・・・。
カーボンはEASTON、mizuno、KC、雷槌、ハヤブサなどの種類がありますね。KCは小山弓具ではなく、愛知の小山矢です。雷槌は福岡の相良、ハヤブサは・・・ごめんなさい知りません。

弦は弦を専門に制作している弦師の会社もありますし、各弓具店で制作している場合もあります。弦はOEMが割りと盛んですね。名前とパッケージを変更して売り出してしまえば中々見分けはつきませんから笑


ここまで新素材の弓具について説明してきましたが、竹弓でもOEMは存在します。永野一翠は大阪の猪飼弓具では猪飼秀重という銘で販売されています。
竹弓竹矢についてはあまり詳しくないのでこのあたりでご勘弁下さい。

ご参考になりましたら、幸いです。

7:山田(仮)さん
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丁寧な説明をしていただき、大変感謝してます。誤った知識を直してもらいつつ情報をまとめていただき、すっきりしました。

今までユガケのメーカーについて考えていなかっただけで、加藤弓具のユガケを使う射手にも会っていたのだろうと思いました。今後の道具選択の際に参考にしたいと思います。

楓、橘、桂、葵は私が所属する部でも使用者がいて知っていましたが、北海道の大洋弓具で製作されていたのは初めて知りました。そこで製造された弓の一部もまたOEMの対象になっているのですか…。商いだから仕方ないのでしょうが、ややこしく感じてしまいます。

弦師の会社の存在も今回初めて知りました。弦こそ、どこで製作されているか分かりづらいです。パッケージ袋には銘しかなく、とにかく情報が少ないですから。


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