カーボン竹弓に入っているカーボンとは (投稿6件)[1〜6]
- 1:しゃくさん (13-09-09 22:33, ID:pSwF9tU [23305])
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- カーボン内蔵の竹弓の切り口を先日見る機会がありました。その後ネットでも調べたのですが、入ってるカーボンが想像していたものと全く異なっていました。
世間一般ではカーボン素材といえばいわゆるCFRP、カーボンファイバー強化プラスティックのことで、軽い・強い等のイメージがあると思います。
プラスティックはただのマトリックスなので取り敢えずおいといて、カーボンファイバーであるとするとその名の通り繊維状のもので、通常それを編んだ形である筈ですよね。
しかし実物の見た目は、むしろ鉛筆の芯に近いものでした。
果たしてこれはカーボン「ファイバー」なのでしょうか?
それとも私が勝手なイメージ先行でCFRPのような勘違いをしているだけで、全く別のカーボン素材なのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。
- 2:GONZOUさん (13-09-10 00:14, ID:7KH9Bsk [23306])
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- 繊維状のカーボンだけでなく、カーボンの粉末を混ぜたものもカーボン製品ですよ。
ですから、広い意味だと車のタイヤもカーボンです。
そもそもカーボン製品は、成型の自由度が高く、強度を変えやすいのが利点ですから、カーボンだから固いというわけではないですねー。
カーボンのことを語るなら、ウェットカーボンとドライカーボンのことから話が始まり、圧力のかけ方とかオーブン処理の仕方とか、かなりめんどくさいですから、あまりそこらへんは深く考えないほうがよろしいかと、、、
- 3:素人 ◆ulhccrlkさん (13-09-10 22:47, ID:8Bv14HA [23310])
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- そもそも「繊維」の定義とは、学術的にはアスペクト比(縦横比)が1:100以上のものだそうです。
つまり直径:長さ、長さが直径の100倍以上あれば繊維です。
直径が1cmでも長さが100cm以上あれば繊維となるようです。
論文とか学会の協定とか、裏をとったわけではありませんが、繊維を専門とする大学で真っ先にそう習いました。
また、その「鉛筆の芯に近いもの」も、本当に一本の棒とは限りません。
世間的なイメージの繊維的な細さの素材を束ねて構成されているかもしれません。
永野一翠なんかは竹ひごを炭化させたものをカーボン(竹)弓の"カーボン"として使っていることがHPからもわかりますね。
これだとしゃくさんの見た炭素棒に近いです。
弓師にもよるのかもしれません。
小山弓具の竹弓なんかは直心系のノウハウもあるので編み物状(布状)のカーボン繊維を使っているかもしれませんね。
- 4:しゃくさん (13-09-11 01:11, ID:pSwF9tU [23313])
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- GONZOUさん
前回の私の初投稿に引き続きご回答ありがとうございます。ウエット・ドライ、の区分はあくまでCFRPの話ですね。あまり弓とは関係ないですが、一応調べました。
違い(w/d)は
・マトリックス(ポリエステル樹脂/エポキシ樹脂)
・成形方法(自然乾燥/オートクレーブ)
・強度・耐熱性・価格(低/高)
といったところです。これをみると、一般的なカーボンファイバーの弓は、ドライカーボンでないことが推測できます。
タイヤのカーボンブラックはあくまでゴムがメインで、カーボンは補強材なので、俺のタイヤはカーボン製だ、といは言わないですね。ダイヤモンドもカーボンですが、カーボン製品、カーボン素材とは言わないですし、やはり一般的にはカーボンといえばCFRPのことを指すのだと思ってしまいます。
素人 ◆ulhccrlkさん
繊維の定義は初めて知りました。勉強になります。
切り口を見た限り、繊維を束ねた、もしくは繊維状のものを混ぜた感じでは無かったので、竹ひごを炭化させたもの、がカーボン竹弓の正体かもしれませんね。だとしたら最新素材でも何でもなく、極めて伝統的な手法でありますね。。
小山弓具店へは近々行こうと思っているので、機会があれば訊いてみます。
- 5:しゃくさん (13-09-14 22:30, ID:pSwF9tU [23319])
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- ご報告です。
小山弓具店では、カーボンファイバー使ってるけど、他は知らない、とのこと。店にもHPに載っている断面図があるだけで、実際の切り口の見本はなく、あまり参考にはなりませんでした。
- 6:しゃくさん (13-09-22 00:51, ID:mczGYlI [23330])
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- その後、カーボンファイバーについて調べました。
当初、一般的なカーボン素材と私が想像していたCFRPにみられる織物は、クロスまたはファブリックと呼ばれる種類のもので、小山のものは縦横と数枚重ねてあることから、織物ではなくUDシートと呼ばれる一定方向に繊維を揃えたものであると思います。
他にもチョップドと呼ばれる繊維を短く切断したもの、ミルドと呼ばれる更に細かく、粉末状にしたもの等カーボンファイバーとして使用される種類があることが判りました。恐らくこちらを使用したものが私が見たものの可能性が高いです。
つまりGONZOUさんのカーボンの粉末を混ぜたものもカーボン製品ですよ、との指摘が的を射てました。
以上、弓道の本質とは離れたマニアックな内容ですがご参考までに。
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