的中率のよい竹弓とは? (投稿12件)[1〜12]



1:大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; YTB720)
皆様が考えられている的中率の良い竹弓とはどのようなものでしょうか?

当方今までは、冴えて弦のカエリの早い弓がそうではないかと考えておりました。
実際に、京弓系の冴えの良いものを使うと
手の内が緩んだミスショットでもそこそこ的中してくれます。
しかしながら、文献等を読んでいますと冴える弓はカンが強く矢どころが散り易いともあります。成りも影響するかもしれませんがご意見お願いします。

(仮定)
1、竹弓といたします。(体力的に自分がグラスはもう引けないので)
2、弦の通りは入来弓であることとします。

2:大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6)
一部訂正をいたします。
入来は条件から除外させてください。
(文献で出来の方が中るの記述もありましたので)

3:黒紫さん
DoCoMo/2.0 SH01A(c100;TB;W30H20)
「中り易い」弓って……偶にいる中高生じゃないんですから……

安易に文献に振り回されず、出木・入木の違いをちゃんと理解されてから竹弓を使用された方が良いと思います。

4:大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; YTB720)
黒紫さん
コメントありがとうございます。
最近はネットも発達し、出木・入木についても精緻なコメントをしているものもあり非常に勉強になります。
当方の周辺では、出来弓はどうしようもないというのが常識でした。
 これは普遍だろうという思い込みがあったわけなのですが、H13年12月の弓道誌の連載の中で福島県の教士の先生が、自分の周辺では’出木で船底の位の弓が中る’といわれていると記載されておりました。
前後の文脈から 船底は下が立っているという意味でなく’胴抜け’と読みました。
 誤植かとも思いましたが、さすがにこれだけ極端なものは無いだろうと思い、一部でこのようなこともあるとかと考えました。
文章中には全く ’飛貫’には触れていなかったためあえて’中’のみでうかがっております。
気が付いた点ありましたらコメントお願いします。
 ※さすがに嘘と思い、入木胴いり、入木胴抜け、出木胴入り(出木船底は調達できず)で比較して引いてみたところ出木であると思うと余分にひねってしまうのか 入木胴抜けが一番矢が散り、あとの2本は差がでませんでした。 (出木は矢いきは出ませんでした)

5:黒紫さん
DoCoMo/2.0 SH01A(c100;TB;W30H20)
丁寧な解答を有難うございます。熱意ある質問に対する私の無礼な態度をお許し下さい。


私個人の考えとしては、弓返りの邪魔をして矢を押し出すスパンを短くしたり、矢道を疎外する事を考えると、やはり出木は的中率には相応しくないと思います。

個人的には、森茂夫の様な裏反りの強い・握りが下の弓が良いと思います。(捻りの効かない射手には扱い難いかもしれませんが…)

6:大魔神大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6)
黒紫さん
コメントありがとうございます。
初めの文章が意図が伝わりにくく申し訳ありません。
 弓道の用語の中には隠語があり真の意味はなんだろうという疑問でした。
森茂夫さんの名前がでてしまいました。
当方の周囲ではこのかたの弓の成り(H弓具店の成りかもしれません)が評判はよくありません。 但し、使用されている複数のかたがたの的中はどちらかと言いますと高い部類に入りますし自分が引いても矢所は悪くありません。
ただ、おっしゃるとおりで、他のものと比べると弦の返りが遅いというか弦が廻りにくいような気がします。(当方手の内はあまり自身がありません)
 もしかすると’トレーニングには出木、船底で中るようすればよい’という意味かもしれません。 

7:かっチャンさん
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文章をお読みしていますと、弓道に深い造詣をお持ちの方に思われます。ここに記載したことは年だけとった弓道の青二才の意見と承知してお読みください。

よく中る弓というものを考えてみますと、矢飛びの垂直方向と水平方向で二つの視点を持つように思います。

つまり、垂直方向は、弓の復元の速さ・矢の重量に対する弓力の強さ・弓の成りによる上弱下強の差の程度等に応じて、離れで受ける衝撃の強さやその時間が変わってくると思います。
この場合、会での狙いに対する変更を最小にするためには、離れの衝撃が弱く、その時間が長い方が、対応しやすいと思われます。そうすると、弓の復元が遅く、矢に対して弓力が弱めで、弓の下部が比較的弱いということです。ただ、中りやすいと思いますが、冴えが無く、矢飛びが遅く、弦音もよろしくないかも知れませんね。

水平方向は、和弓の特性より、角見の働きをどうするかです。
各自何らかの方法で、弓を回転させるようにしているのでしょうが、射手自身がしっかり握りこんで捻る場合から、離れで特別な操作をしないで弓に回転を任せてしまう射手まで色々だと思います。捻りの程度は各自において、大きく差が有りそうです。つまり、水平方向の矢飛びの場合は、単にその弓が良く中る中らないではなく、射法によるところが大きそうです。ですから、弓のデギ・イリキでは決められないように思います。

ただ、射手が捻って離れる場合は、離れの短時間に常に一定の捻りを再現しなければなりません。それに比べ、弓を握らず弓の回転を弓に任せる場合は、離れの瞬間に一定の操作をする必要がない分、中り易いと言えるのではないでしょうか。この場合は、矢の着点に合わせて、弦輪などでも調整できますね。僕は後者のタイプですが、弦を弓握の右に合わせると矢は的の後ろへ行きますので、それより少し内側に調整しています。
デギが良いという射手は、角見が充分に利くようになられた方ではないのでしょうか。

8:黒紫さん
DoCoMo/2.0 SH01A(c100;TB;W30H20)
一応、補足的なものを…

入木も出木も弦の戻り方の関係(アーチャーパラドックス)で、弓返りをしなければ矢道を邪魔します(矢が前に飛びます)。
その前提で、弓返りをさせた時に弓返りの効果が現れるのが入木です。逆に言えば、出木はどんなに弓返りしようと効果が出ません。
また、矢の強さ(安定性)を高めるには、「矢を押し出す時間」ではなく「矢を押し出す長さ」が重要だと考えるので…弦の戻る時間の遅さは矢の威力が下がるのみかと…

9:かっチャンさん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6; msn Optimized IE build03;JP; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 1.1.4322; msn Optimized IE build03;JP)
明治時代に強弓を引いた名人の『関口源太弓術談』というお話に、「然るにそれも弱くなってならぬから、また弓師に一張張り込ませやってみたがこれも弱いので、仕方がないから天地を切り落として矛をツメてそれで射っていた。」という記載があります。弓の成りを調整するには村を取ったり、火にかけたり、楔を打ったりするのでしょうが、弓の弱い方に合わせて調整するので、弓力は落ちてきます。ところが、上記の記載にある「天地を切り落として矛をツメて」というのは、弓の上端・下端を切り落として短くし、弓力を上げるということのようです。

かつては。弓の構造や材質、そして弓の製作法に至るまで熟知し、時に応じてそれを行えるのも弓の師範の条件でしたが、今では弓師任せですね。
竹弓の場合で、的中率の高さを求めるには、ご自身の射の傾向や方向性に合わせて、常に弓の調整をし続けることが大切に思われます。先の話題で、或る弓を避けていた人もいれば、その弓でよく中てていた人もいるわけですから、弓との相性が重要のように思われます。

10:大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; YTB720)
かっチャンさん  ご意見ありがとうございます。残念ながら当方それほど道具に詳しいわけでは御座いません。勘違いも多数ございます。出木の話、当方もつい最近まではそのように思っておりました。ただ、手にうちを一定にある程度以上にひねるのは難しく出木はそれで不利かなと理解をしておりました。
射手ムラの話も全くその通りですね。今は昔と異なり複数のブログで成の調整の方法やムラの取り方等記載も有ります。形が悪くなった弓を射手村とって形を修正すると、驚くほど効果がありました。(ひねっても返らなかった弦が返る様になったり、大三からのひき味が安定したり。)扱いかたともセットで考えないといけないようですね。よく心に留めたいとおもいます。

黒紫さん 他のブログのコメントを引用するのは不適当かもしれませんが、自分も今は出木だといくらひねってもダメかなと思っております。仰っている通りかと。
黒紫さんは、森さんの弓を弦のカエリが早いものと捉えていらっしゃいますか?
自分は、森さんのはどちらかと言うと弓力見合いでは遅めであるととらえています。
理由は、成りで下強め裏そりも有りではありますが、関板のところのが比較的広めの成りにされているように思っております。
(他のスレにありました、キャン弓ではなく ポン弓のようなもの)
ポン弓が昔の弓や軍弓に多いという記述は、昔の成りを残していますという購入した弓具店さんのお話と一致するものです。
(ここが私の理解間違いかもしれませんが)私は関板のところの弦の隙間が出来るだけ少なめ(2-3o)位の方が、広め(5-6o)位より弦のカエリが早い=矢を押し出す長さが多いのではないかと思っております。それでは実戦で不利ではないのかと思われるかもしれませんが、実戦に使っていたころは20K以下のような軽い弓は問題外で恐らく30K前後が標準ではなかったかと思います。残念ながらMAXでも24Kまでしか引いたことが無くそれも矢数はせいぜい12射位しかまともに引けなかったのでなんともいえませんが、15-6Kクラスの弦の速度とは明らかな差が有りました。(使用弓は一燈斎銘でしたが比較的江戸成りに近いもの) このようなことを考えるときは弓力もセットで考えないとわからないかもしれません。そのため、現在の20K未満の弓力のもので考えたときは、やっぱり冴えた弓か?いやいや冴えたものは暴れるから安定したものと考え出して振り出しに戻ってしまいます。(コメント頂きながらマトメ切れず申し訳有りません。)

 今は、一定の手の内の技量がある人が、20K未満の弓を使う場合は、入木で弦の通りは弓の右すれすれで成は特定しないが冴えた弓が有利かととりあえず考えております。

11:黒紫さん
DoCoMo/2.0 SH01A(c100;TB;W30H20)
例の竹弓は他と比べて…と言いたいところですが、なかなか自分の感覚を信用出来ずにいるので解答出来ません。申し訳ありません。
ただ、弦の返りの速さの感覚は、重りのついた状態(矢を押し出している状態)だと重りのついてない状態よりどうしてもスピードが落ちるので「矢を押し出してる時間が長い程、弦の返りが遅く感じるのかな?」等の持論でさ迷っています。

関板の広さは…やはり弓次第かもしれませんが、自分はおっしゃるところで言うやや広めかもしれません。

12:大魔神さん
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; YTB720)
黒紫さん
コメントありがとうございます。弓が主力兵器であった時代から堂射がはやった時代の数百年間、良い弓の条件に’弦が返らない’または’弦が返らなくても矢を力強く押しだせる’というものがあったと推定をしております。成りにしても幅にしても弦のかけ方にしても、本当のところは条件が多く、自分なりに考える余地が非常に有りそうです。
昔の成りの弓と現在の成りと比較していくとまだまだ興味深い事実が出てきそうです。


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