懸けの特性について (投稿108件)[87〜87]


1:紫弓さん
 おまたせしました。タイトル通り懸けの部分部分の特性です。そろそろ考えてみたいと思います。
 手持ちの懸けをどの様に使うか、また目標とする引き方がある場合にどの様な懸け注文するか等、苦心する事になると思います。そんなときの判断の助けになれば幸いです。
 
では、最初に
問、弦枕の向きが帽子に対して斜め(筋交い)の場合と、帽子に対して垂直(一文字)である場合ではそれぞれどの様な事が出来るでしょうか?

こんなところから始めてみたいと思います。

87:紫弓さん
>>肘の動きと手首が連動するような引き方
 これは弓引く上でと言うより、人体なので当たり前ですよね。連動のさせ方を見分けてないのですよ。手首を吊る場合が手首を溜める例の一つになると思いますよ。

・比較的捻らずに安定しない場合で(特に言えば上腕・前腕共に中立)控えに左右される点は何か?
>>小控えなら手首の下方
 ちょっと、手首の掌屈のある射手視点ですね。この考えだとむしろ、大控えの様に全体で使うようにして使った方がいいでしょう。これが俗に言う手首を溜めるとか吊るとかの意図するところです。小控えならば、掌屈を別にしたら、踝・尺骨方面で使うべきと言うべきでしょう。ここの点は後は補足になりそうですね。

もし控えの作用を分けるのであれば
・控えの硬さで左右される点は何か?
 との問いの方が分かりやすかったかもしれません。ぐらつかせない・固定するだけだったら鉄板でもいいのですから。そんな硬い懸け使ったら何が起こるかわかりますよね。


>>弓力が弦にもろにかかります
 そんな、手操りしがみの状態は論外です。ただ、中立は自由が利くという事です。

>>よほど深くする位しか思いつきません
 その逆です。間違えたら即暴発するような懸けにするのです。捻りを加えれば確かに、弦枕に弦が掛かろうとするでしょう。しかし、上腕前腕の捻り自体は安定しますが、それによって帽子が掌側に向こうとするのだから離れ口は帽子の柔らかくないと三味線離れが出やすくなるでしょう。
 逆に捻らないという事は肘の安定感がなくなるけど、帽子の跳ねは安定しやすくなるのですよ。そこで肘の安定させるにはそれ以外の引き方をしたら暴発するように懸けを作っておくのですよ。具体的には弦枕の高さを低くするか、丘状の弦枕を使って限定した使い方にして、控えの働き・射法を限定させると言う考えです。
 この点が分かると引っかかる懸けかそうでない懸けか判断できるかと思います。(捻らずに控えをを尺骨上で使ったら引っかかる、高くしている懸けもあるようですが、かけ解きの考え方が違うと考えます。)

取り合えずこんな感じです。


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