ユガケについて (投稿9件)[1〜9]


1:白弓さん
私はこれまで中学・高校・大学1年の計7年間柔らか帽子のカケを使用してきた者なのですが、先輩方からの薦めもあり、半年ほど前にカケを堅帽子にかえることになりました。ところが、カケをかえて以来まるで道具になれる様子がなく、離れなくなったり空筈をするようになり、的中率も8割程度から2割以下まで落ち込むようになりました。最近ではようやく5割程度にまで戻ってきたのですが、堅帽子にしただけでここまでかわってしまうのなら、時機を見てまた柔らか帽子のカケに戻そうかとも考えております。

そこでお聞きしたいのですが、自分は16kgの弓で1日平均して80射くらいの矢数をかけるのですが、堅帽子にしておくメリットはあるのでしょうか?今までずっと勝手を握ってひくくせがついていたせいか、自分には柔らか帽子のカケの方が合っているような気がして、ご質問させていただきました。よろしくお願いします。

2:ガクさん
白弓さんこんにちは。カケも当然道具ですので自分にこれが合うと思う物を使うのが一番だと思います。人にそれが良いよと言われて使っても自分には合わない事って当然ありますよ。この逆もあり。それにやはり何でも使ってみて初めて自分にはどの道具(弓[カーボン、グラス、竹]・矢[ジュラ、カーボン、竹]・カケ[堅帽子控え有り・無し、和帽子等])がシックリくるかが判るものだと思います。使ってみてダメだと思うなら変えてみるべきではないでしょうか。

3:でんきちさん
小生も、ガク様と同感致します。
「これだ!」と御自身で思えるのがいいですし、和・堅帽子両方使ったからこそ、どちらが合っているか御自身で判断基準も体感できたのだと想います。
特にカケの「しっくり」感は大事ですね。
(※しっくり発現の方にめぐり会えて、照れながらも光栄です)

小生も、ずっと和帽子でした。学生時代、他校の学生や、 現在では、弓具店の方にまで
「15kg以上引くならチョンガケなんて止めた方がいい」
と言われ、「チョンガケ」発現、許せませんでした。悔しかったです・・・。
なぜ和帽子を其処まで差別視するかの様に
「チョンガケ」と連呼されるのか・・・?

現在16kg、18kgを堅帽子で引いてますが、いまいちです。「しっくり」しない、かつ馬手の感覚がそぎ落とされて気持ち悪い
のです。20kg〜30kg級の弓力にも耐える和帽子を求めました。

「長谷川弓具店」で、30kg、40kg級の弓力でも可能な和帽子がオーダーできました。(小生、現在注文して完成待ちです)
女将さん・大女将さんに相談し、
「チョンガケ」発現に悔しい思いをした事を打ち明けたら大女将さんが、「うちなら大丈夫」と、親身になって新しい右腕の相棒の相談に乗ってくれました。

和帽子でも、十分戦える!と励まされました。(帽子の皮が増すのでお値段少々しますが、)自分に合わない物を着装し、違和感・不安を抱えてしまい、心・精神にも良くありません。

4:くりちゃんさん
>白弓さん へ
柔らか帽子と堅帽子との違いは当然手に挿した時の(シックリ感・使用感)違いが大きいですが、特に離れの出し方(出方)の違いが大きいです。
7年間使用した柔らか帽子での離れが身についているのでしょうから、半年で堅帽子の離れが会得できる(身に付く)とは思えません。
弓道は時代と共に道具も射技も進化しております。
柔らか帽子から堅い帽子への返還に対応した離れ(射技)を会得されるように修練を続けられるよう願っております。
>でんきちさんへ
私は決して和帽子を差別視して言っている者ではありません!ので悪しからず。

5:ガクさん
くりちゃんさん、こんにちは。くりちゃんさんの考え方の[弓道は時代と共に道具も射技も進化しております。柔らか帽子から堅い帽子への返還に対応した離れ(射技)を会得されるように修練を続けられるよう願っております]も正論の一つの様に思われますが、何が正しく何が自分にとって必要なのかは、やはり自分にしか判らないことではないでしょうか。自分には合わないと思われる道具を時間をかけて無理に道具に自分を合わせていく、そのメリットは?
確かに道具も射技も進化しております。だからと言ってその流れ(流行のようなもの)に乗る事は無いというのが私の考え方です。この考え方が正しい・この考え方にして欲しいと言っている訳ではありませんので誤解されませんように。
私もまだまだ未熟者ですが、射技においては大まかに肩甲骨を寄せる引き方、その反対に肩甲骨を開く引き方があり、道具においてはこのスレではカケになりますが和帽子・堅帽子、今の主流は堅帽子になりますがどれが自分にとって利点が有るのかと言う事ではないでしょうか。和帽子・堅帽子どちらが勝れているわけでもなく、それぞれの扱い方やその利点、特徴等を理解し、自分が今、目指す弓は何か?が決まれば(決まっていれば)自ずと道具も射技も見えくる(決まってくる)と私は考えております。これも数多くある考え方の一つとしてです。

6:でんきちさん
時代と共に、業物・相棒が変化するのは、小生も、やむなしか?と甘んじて受け入れている部分はあります。うまく言えないのですが、人の体感・体得した感は、
「ハイヒールで踏んでる方(=他人)は痛みが解りませんが、踏まれてる方(=自分)は痛烈に解るもの」だと思うのです。

昔:竹弓→今:合成弓主流の様に、カケも、昔:和帽子→今:堅帽子主流というも否定は出来ないでしょう。恐らく、量産性可能な堅帽子の方が安価で流通し易いのもあるでしょう。(他にも理由は様々ですが・・・。)

戦国の世、足軽・雑兵はクスネ・松脂をカケ変わりにし、武士は和帽子で遠距離射程で、かなりの精度で的確に甲冑を貫いたり、鎧の隙間を貫通して射殺し、虫の息の敵を和帽子を付けたまま太刀を抜刀し、敵を斬殺したと、「長谷川弓具店」の大女将さんに聞きました。

素手により近い感覚の方が小生自身、命中精度は上がると感じます。和帽子の利点は物見を入れても、弓手は握りの支圧反力を感じ、馬手は、己の後ろ頭にあっても、常時、弦が和帽子に食込む事・痛みを、親指が体感・感知し、脳の神経に左右のバランスを知らせ、己の肘・肩の位置の意識も体感できるからこそ、矢筋と弓・矢が超密着状態の「会」を形成し矢を発動できる、矢所もより定まる利点が御座います。

小生、高校時代無名の万年補欠でしたが、補欠風情でも、練習中、和帽子で定常的に20射19中・18中・17中は可能でした。もし仮に是が戦国時代でしたら・・・?3射外しても、虫の息の敵兵を和帽子付けたまま、小生は17人の敵兵を太刀で斬殺出来たでしょう。果たして、堅帽子のあの拘束状態で抜刀出来るでしょうか?

居合道と居合刀を、現に所持してる小生から見ると不可能です。敵に逃げられます。実際、小生自身も堅・和帽子両方経験したからこそ、「戦乱の世」をたとえて言いました。少々大袈裟なたとえ話でしたが、是もハイヒールに踏まれてる人しか判らない「体感」です。

「今は戦乱の世ではない!」と思われますが、現に和帽子は今でも確かに存在し、作られています。選ぶ自由・和帽子で現代弓道を戦う自由があるんです。小生から見れば和帽子で高的中を出してる後輩に、無理ぐり堅帽子を与えた先輩の気が知れません。

過酷な、そして的中重視の大学弓道でわざわざ、的中の衰える右腕の相棒にするなど、ハイヒールに踏まれてる人の気持ちが判らぬ愚か者か?と思いますが・・・。その先輩の道具に対する精神を疑います。
白弓様、別に和帽子でも十分戦えます、只、最近の教士・錬士クラスの方でも、和帽子が指導できないから堅帽子に統一しようとしてるだけですから。(と、長谷川弓具店さんの大女将さんから御教え頂きました)
恥じる事ありませんし、もし強制的に貴校の大学が「堅帽子しか認めない!」と言うのなら、その部活は「人の心を豊かにする精神・人の心の自由の拘束」を強いているとしか、小生には考えられません。
逆になぜ、和帽子が虐げられるのか?堅帽子の方に小生は御意見頂戴致したいですが?(
※別に小生、全然怒ってませんから、御安心下さい。様々な御意見を伺って吟味してみたいだけですので・・・。^^) )

7:でんきちさん
御詫びと訂正。
>白弓様。ガク様。くりちゃん様。

<6>の長文の後で恐縮ですが、小生、別に右翼の者でも何でもない、只のへタレ平社員です。発現的に少々、たとえ話しがキツく悪かったと思い、訂正させて頂きます。
誤解・語弊を招くような発現致しました事、誠に御許し下さい。

>白弓様。

御心配なのが、どうしても大学側で「和帽子をダメ!」と認めてくれないのか気掛かりです。大学4年間で結果を求められ、是までも己の相棒を携えて、8割の的中。大学側としても和帽子「効果あり!」と認めてもいいと思うのですが。
大学の体育系部活は何処も過酷です。先輩が「やれ!」・「替えろ!」と言われれば、絶対服従でしょうし、4年生は「神様」扱いですから。大学生の中には弓道推薦で大学に入り、「この道具でないとダメだ!」と悩む方も多くいると思うのです。せっかく高的中で入学・入部しても、「成果・結果出せ!」でも、「条件はこの道具でないとダメだ!」と迫られれば、立場の弱い大学1年生は八方塞がりです。
4年間という制限時間で馴染めるか?と考えるとみんなが、成れるとは思えません。「的中重視、選手層も厚い、練習・試合も的中は安定感あり!!」を大学側が求めるなら、白弓様の御自身に合う和帽子で4年間、大学弓道を完遂されるのを、周囲が認めるのが筋だと思うのですが。(やはり、先輩方の強制命令には絶対なのでしょうか?小生、そこが心配です・・・。)

>くりちゃん様。

小生、人それぞれ、業物・相棒は合う・合わない流行や、弓具店側の都合や職人さんが減れば、時代の流れ、後継者不足で弓具の変化も次第に起こり得るのは覚悟しております。くりちゃん様の御意見も、堅帽子を使う方の体験・体感として小生、心して御読みさせて頂きましたので、怒り・憤りの感は一切御座いませんので、御了承下さい。 ^^)

敬具。

8:白弓さん
みなさん返信ありがとうございます。遅くなってしまいましたが、自分の書き込みがいささか説明不足でしたので、補足させていただきます。

これまで柔らか帽子(和帽と言うのですね)を使用してきたのですが、皮が破れてしまい、寿命がきたのでかえようと考え、その際先輩からの薦めで「指導しやすいからこの部で主流な堅帽子にしたら?」とのお言葉を受けました。確かに和帽を使用しているのは私だけだったので、そこまで深く考えずに堅帽子にかえてしまいました。道具によってそこまで大きくかわりはしないだろうと高をくくっていたのと、8割程度の中たりでは試合で一線級で活躍するのは難しいので、上位者の方からのお言葉は真摯に受け止めるべき、と考えての行動でしたので、特に先輩に強制されたりなどはなく、再び和帽に戻すとしても、特におとがめはないと思います。

ですが、個人的には道具に対する不満は言い始めるとキリがないと思い、それならばどんな道具であっても使いこなせるような射技を身につけるべきか、と思い、安易に道具変更をすべきではないのか、と考えてこれまでやってきました。和帽に向いているというよりは単純に慣れの問題だけなのかもしれないので、時間を置いてもいいかな、とも考えているのですが、やはり中たらないと気が滅入ってきてしまうので、最近ではかなり迷っています。

実際に私の射をご覧になっていただいたわけではありませんので確実なことはおっしゃれないとは思いますが、みなさまからのお知恵を拝借したいと考え、書き込みさせていただきました。

9:でんきちさん
拝啓、白弓様。

>再び和帽に戻すとしても、特におとがめはないと思います。

↑小生、その御言葉、御聞き出来ただけでも、ホッと致しました。もし、無理に嫌がって的中が下がるのに矛盾した事させるのか?と思い、心配でしたので・・・。

小生の知り合いにも和帽子で、弓道推薦で大学に入部した者、数名おりましたが、やはり、「チョンガケ」「所詮和帽」など、罵詈雑言、虐げられ、なから強制的に堅帽子に変更を余儀なくされた者もいたので、とても心配でした・・・。

また、新しい右腕の相棒が見つかるといいですね。(※小生も、今、和帽子作成中なので堅帽子でやってますが、最近、和帽子ほどではありませんが、馴染んできました。的中は・・・。なんとも、ですが。)

大学弓道、険しく過酷かも知れませんが、陰ながら御健闘・新しい右腕が見つかる事御祈り申し上げます。

敬具。


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