八角の竹矢について (投稿20件)[1〜20]


1:SIMPSONさん
八角の竹矢についてご存知の方、ご教授願います。矢師名、取扱店、特徴などなど…

2:kurichaさん
「角の」の事ですか?

3:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
の(矢の本体)が八角形という事でしたら、永澤則明さん(則竹)の矢にございました。手元のカタログには4本で10万円とございます(本体価格のみ)。ただ、則明さんは数年前に他界されましたので、現在は入手困難かもしれません。後を継がれた繁明さんが製作されているかも知れませんので、お尋ねになってみては如何でしょうか。

4:kurichaさん
「繁竹」銘でも角のは製作されているようですよ。カタログに載ってます。

5:SIMPSONさん
kuricha様、ゆるみ離れ◆様、有難うございます。竹矢のノウが八角になってるものです。説明不足で申し訳ございません。麦粒と八角、『矢の張り』に関してどちらが強いのでしょう? 矢の重さ、ノウの太さにも因ると思いますが…

6:kurichaさん
角の」

7:kurichaさん
スミマセン、思いっきり書き損じました。
「角の」については譲り受けたものがあるので手元にあるのですが、「麦粒」を所持していませんので、比較はできないのですが、思っていたよりも「角の」も、の張りは無い気がします。どちらかというと空気の整流作用を狙ったものかと・・・
矢師の腕を見るのにはいいかもしれませんね。

8:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
私もあいにくどちらも所有しておりませんし、周囲にお使いの方もいらっしゃいませんので、確答は致しかねます。ただ理屈で考えれば、角のの方は面を整えるという一手間がかかっている以上、その過程で竹自体の剛性が落ちる、という事はあり得そうな気がいたします。

9:kurichaさん
>>その過程で竹自体の剛性が落ちる
そこなんですよ。「麦粒」にしても、矢先を削る事で、相対的に「箆中」や「袖摺」の強度を上げているもので、絶対的な箆張りは「一文字」や「杉成り」の方が上なんですよね。
 何よりも箆張りについては、素材の竹そのものによる所も多いと思います。ちなみに私が所有している矢で一番、箆張りがあるのは「一文字」です。

10:SIMPSONさん
なるほど! その様な考えもあるのですね。私は、角 があるので張りは強いのかな?と解釈していました。

11:道具の番人さん
道具の番人と申します。
角ノと麦粒についてですが、kurichaさん 様もおっしゃっているようにノバリとはノ中節と袖摺り節の袖摺り節よりのところ(矢の中心よりやや筈よりのところ=矢が一番弓の力を受けるところ)の張りを言います。 また、麦粒はそこの張りを相対的に強くするためにノの両端を削ることによりノバリを強くし、その結果、エンタシス型になり、その結果矢の速度を早くし、矢を長距離飛ばすことを目的にしています。
反対に、角ノは砂摺りの矢と同じ様に角にすることで空気が吸い付きやすくなるため、矢を安定させて飛ばすことを目的に本来丸い竹を無理やり角に加工するため、ノバリは相対的に弱いものが多いです。
また、麦粒は矢を早く、遠くへ飛ばしやすくすることを目的として考えられたノであり、角のは美的な美しさと矢を安定させることを目的に作られていると考えられます。
ちなみに私は角のは所持しておらず、何度か人のものを拝見させていただいたことがあります。また、麦粒については数点所持しています。

kurichaさん 様へ。

「絶対的な箆張りは「一文字」や「杉成り」の方が上なんですよね。」
とおっしゃっていますが、ノバリとは上記の場所の張りの強さのことを言っているので、絶対的も相対的もないように思いますが、いかがでしょうか。同じノを一文字に加工するのと、麦粒に加工するのとでは、麦粒に加工するほうがよりノバリ(上記の場所の張りの強さ)は強くなります。私は少しノバリの弱い矢を人からいただいた際に、矢師と相談をして麦粒に削りなおしていただき、その結果ノバリが少し強くなり現在も使うことができている矢を持っています。また、ノバリはもともとの素材によるものも多いですが、削り方、火の入れ方などによって大きく左右されます。同じ材料でも火を入れすぎるとノバリは弱くなります。
私の浅い知識では、上記のように考えていますが、いかがでしょうか?ご教授ください。

皆様大変長くなり失礼いたしました。

12:ポン酢ファンさん
>火を入れすぎるとノバリが弱くなる

普通に考えると、箆に火が入りすぎると、炭化が進みより硬くなる反面、脆くなるかと思います。

ノバリとは、箆の弾性を指し、強ければ曲がりにくく、弱ければしないやすい、と認識しております。
ノバリが弱くなるというのは考えにくいのですが、道具の番人様はいかようにおかんがえですか?
ご教授いただけませんか?

13:道具の番人さん
ポン酢ファン様 
 確かに火を入れていくと炭化がすすみノバリは強くなっていきます。しかし、入れすぎた場合確かにノは硬くなって行きますが、反対にしなやかさがなくなっていきます。
 ノバリとはノの硬さとともにしなやかさも重要な一要素になるため、ノの硬さとしなやかさバランスが一番よいところが一番ノバリが強くなります。火を入れすぎて炭になれば確かに硬くはなります。しかし、炭は曲がらずに折れます。炭が硬いからといってノバリが強いとはいわないと思います。そのため、「入れすぎると」と表現をさせていただきました。
 

14:kurichaさん
>>「道具の番人」様・・・ノバリとは上記の場所の張りの強さのことを言っている

 なるほど、そういうふうにとらえればそうですね。私が「相対的に」と表現したのは、「削っていない部分(矢の中心付近ですね)が、削った部分に対して強くなったようになる」という意味です。ちょっと表現間違いましたかね・・・ 「削る事で矢全体の強度があがる訳ではない」という事を言いたかっただけですので・・・

15:ポン酢ファンさん
>道具の番人様

なるほど、納得です。

やみくもに強く火入れをすれば箆張りが出るというものではないことですね。

四本均一にするのは厄介な作業なんだなぁ、と改めて思いました。

16:もうオジサン ◆Fl/1j6VIさん
”もうオジサン”と申します。久々です。

 どちらも持っていますが、、、同一条件のものでは無いです。太さ、重さ、長さ、そして、ノ師も違うので正確な比較は出来ません。
 その辺りは、割り引いて読んでください。

■個人的理解・屁理屈■
《麦粒》・元々は遠くへ飛ばす事を考えたので、軽くする必要があり、少しでも削りたい
    ・一文字のように均一に削ると、根と筈部分の重量が邪魔して弓の加速力にノ張が追いつかず矢どころが荒れた
    ・結果、弓力と矢の重量とノ張のバランスが取れる方法として、麦粒という形状を編み出した
    ・重量に対してノ張が強いせいか、前矢になり易い
《角ノ》・丸ノは、共振可能な方向が無限にあり、不安定になり易い
    ・角ノは、共振する方向が限定される為、同じ技量であればノ張が強くなったかの様な結果が出る
    ・前矢が出やすい人には、同じ太さならば、削ってある分狙った位置に行きやすい(丸ノで大丈夫な人は後ろに抜くとも言える)
《ノ張の良い矢とは?》
 ・「良い」=「強い」なら、皮残しが一番でしょう。
 ・私は [弓力]+[矢の重量とノ張り]+[技量]のバランスが取れる物 だと思います。
  (テニスのラケットと同じで、ガットのテンションが高ければ初心者にも扱いやすいかといえば、ぜんぜんそんな事はありません。)

■その他■
 高価な羽を付けるのと同じで、目立ちます。
 まわりの目も少し考えたほうがよいかもしれません。

 では。オヤスミなさい。

17:kurichaさん
>>もうオジサン ◆Fl/1j6VI様
高価な羽を付けるのと同じで、目立ちます。
まわりの目も少し考えたほうがよいかもしれません

 ハイ、頂き物なんですが、羽も高価なもので、「大事に使ってくれな」と言われて渡された時に思わず「自分なんかに正気ですか?」とこたえてしまいました。
試しに2回ほど使っただけで、以来、とてももったいなくて使えません

18:もうオジサン ◆Fl/1j6VIさん
To : kuricha 様、、、
 16 の■その他■は、スレ主さんに向けての話でした。
 誤解を与えたようですね。失礼しました。

 ところでスレ主さんは?

19:kurichaさん
>>もうオジサン ◆Fl/1j6VI様
いえ、いえ、ホント、こういったすばらしい作品に見合うだけの技量を早く習得したいものです。日々努力・努力!

20:SIMPSONさん
みなみなさま、情報をお寄せ頂き有難うございます。凄く勉強になります。最近、竹矢を購入し、竹矢について学ぼうと思ってる次第でございます。硬ければ良いと言う事ではなく、あくまでも バランス なのですね。持ち主が矢に合わせるのか、持ち主の癖にあった矢を作るのか… やはり、奥深いですね。


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