弓を変えます! (投稿5件)[1〜5]


1:日置播磨さん
 私は今月末に弓を購入する事にしまして、三年間付き合ってきた直心Tカーボンとも別れる事にするんですが次に購入する弓は肥後蘇山ハイカーボンにしています。そこで、直心Tカーボンと肥後蘇山ハイカーボンの違いについて皆さんから情報をお待ちしております。
 ちなめに今まで使っていた弓が16Kgで次に買う弓が17Kgです。
 出来るだけ多くの情報をお待ちしております。よろしくお願い致します。
 

2:でんきちさん
直心Uグラス(14kg・2寸伸び)→肥後蘇山グラス(18kg・2寸伸び)にして手の内の未熟さに意気消沈している愚か者です。

日置播磨さんが今まで、カーボン弓で離れの弦開放による瞬間衝撃を角見を効かせて、角見・虎口の支圧耐力も十分完成されて、手の内のブレ・振れが無ければ、肥後蘇山ハイカーボンも十分に問題なく使いこなせると思います。(恐らくカーボン弓で鍛えて平気だった方は肥後蘇山も多分、楽勝かと・・・。)

私は、ずっとグラス弓の曲げ剛性の低い靭性の高いタイプの弓を使ってきたので、手の内の角見の支圧耐力が弱く、姫反りの深さを矢勢に変換する肥後蘇山がうまく使いこなせませんでした。
弦を外した際の、直心系と肥後蘇山系の裏反り高さの形状の違いは一目瞭然でた・・・。これはグラス、カーボンも共通しております。

私が購入した、千葉の山武弓具のお店の方も、直心系と肥後蘇山系は弓返りのメカニズムが少々異なり、角見を良く効かせ、真っ直ぐ押しを入れる、過度な虎口の巻き込みをすると、姫反りの深さの遠心力と、矢勢への変換伝達が出来ず、弦と弓が返ってしまうと教えて頂きました。どうやら、過度な虎口の肉の巻込みの摩擦抵抗と偶力が肥後蘇山では仇になるようで。

直心系はどれも、ある程度の上押し・角見・虎口の肉の巻込みによる偶力によって弓返りを習得しやすいです。しかし、元々入木拵えの強めの肥後蘇山系は角見と弓自体の入木と姫反り深さの形状を生かして弓返り・矢勢に変換するので、御購入の際は、店頭で手の内の小引きも一緒に吟味されると良いと思います。
肥後蘇山系はグラスもカーボンも引き心地は、体に結構フィット感があると思います。お店の方も引き分け時のフィット感と弓と体の一心同体を感じるには、良い合成弓と教えて頂きました。長文で失礼致しました。

3:弓削さん
横から入ってすいません。でんきちさまに質問があります。自分も先月肥後蘇山ハイカーボン17kを注文しました。今、直心?Uグラス15kを使っていて、でんきちさまの話によると、カーボン弓を引き慣れていないと肥後蘇山ハイカーボンを使いこなすことは難しいということになるので以前使っていた練心カーボン14kに戻してカーボン弓の特性に慣れておいた方が良いのでしょうか?

4:でんきちさん
私の場合、しばしブランクがあったり、就職して工事現場監督時代、弓手手首を現場で負傷して、手の内を傷めていました。
その為、弓削さんの御要望に的確に御答え出来るか判りませんが、若輩者の至りとして御許し下さい。
カーボン弓自体の衝撃力も御心配だと存じますが、私は直心時代の手の内のブレ・振れによる癖が出てしまい、肥後蘇山の使用に難儀致しました。姫反りが大きい弓の特性のようです。姫反りが大きい弓ほど、ブレ・振れの無い、角見の効いた手の内を要求されるようです。
直心系と肥後蘇山系はグラス、カーボン共に弦を外した形状自体も直心と違うので、衝撃による不安要素もあるとは思いますが、手の内の角見、弓返りで振る癖がなくスムーズに手の内を習得されていれば、グラス弓からカーボン弓に変更しても、徐々に慣れて来ると思います。千葉の山武弓具さんにも相談したところ、直心の手の内の振る癖が、肥後蘇山で顕著に出てしまい、添え木を手の甲にサラシで巻当てて直心癖を抜くことに修練している方が全国に何人かいると御聞きしています。
長くなって誠に恐縮ですが、グラス弓経験者でも次第に、手の内の熟練度により肥後蘇山ハイカーボンを自在に使いこなせると思います。あとは直心時代の手の内の癖を肥後蘇山に追従して補正すれば、大丈夫だと思います。弓力も15kg→17kgの2kgの増強の様ですし、慣れるにもそう時間は掛からないかと思います。

5:弓削さん
でんきちさま質問に答えていただきありがとうございました。手の内についてもいろいろと調べてみることにします。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 弓具・設備編 > 弓を変えます! (投稿5件)[1〜5]

(c)デビール田中 : 問い合わせ