竹弓の節について (投稿12件)[1〜12]


1:紫弓さん
タイトルの通りで、竹弓の節についてなのですが、

・何故竹弓の節はあの数なのでしょうか?

 途中までの答えはあるのですが、他にも意味がある可能性を考えて、先入観なしでいきます。その先の質問もあるのですが、まずとめておきます。

 予想でも結構ですので、ぜひとも宜しくお願いします。

2:元 ◆ntlC4wAIさん
私も興味あります‥‥。
数に理由がと言うより弓の長さが決まってからの結果論のような気もしますが。

ちなみに途中までの答えとはどんな物なのでしょうか?

3:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
全くの素人考えを申し上げます。
「現代弓道小事典」の弓の節数という項には「昔の弓には一定の決まりはなかった」とございました。恐らく、竹が弓の材料に使われ始めた当初は、節数もまちまちだったのでしょう。それが、弓を引き込んだときの強さや弓自体の強度、また美観等を追究するうちに、現在の節数に落ち着いたのではないでしょうか。弓の成りは「京成り」「薩摩成り」等様々あるのに、節数はどれも同じという点からしても、そういう事ではないのか、と考えております。

4:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
もう一点、追加させて頂きます。
弓の材料である竹は、概ね三年を経たものが最良であると聞き及んでおります。この齢の竹が最も多く使われたために、節数も自然と決まってきた、という面もあるのではないかと考えております。無論、全くの当てずっぽうですが。
竹弓ワークショップに参加された方々は、何かご存知でないでしょうか。

5:ちんちくりんさん
はじめに、本題からずれますが、普通三年〜四年齢の苦竹を使うのは、節間ではなく竹の性質が若ければ柔らかく、老いていれば硬くなる、その中間で良い所だからだと思われます。
また節間や竹自体の太さは、竹の成長が止まるとそれより大きくも小さくもならないようです。

私の憶測では、節は繊維密度が混んでいて強く、握り節を中心に交互にバランスよく配置するためには、今の節の数が機能的にも美的にもちょうど良かったのではないかと思っております。
また材料的にも竹や木材の根元から梢に近く使う点で、握りの位置も決まったのではないでしょうか?根元は硬く、梢に近ければしない易いですから。もっとも竹の場合、8〜10mあるうちの下から2〜3mくらいの位置で節間を合わせるとは思いますが。

また昔の四方竹では、側木がわの竹の節の位置も、交互に来るよう配置されており、先達の技術の高さには驚くばかりです。

6:紫弓さん
早速の反応ありがとうございます。
やはり性能の方が目が行ってしまうようですね。個人的にはひご数を多くした、かつ繊維が密な素材を使ったほうが作りやすいとは思っています。実際のところ節の位置のつくりが性能に影響するかは、まだまだ、研究の余地があるように思います。
 

 実は、節数のばらばらな弓は製造していないものの、戦後にも作られていた様で見たことがあります。それは、筈の位置に節が来ていました。量産するために節を無視したものだと聞いております。なので、昔というのがいつまでをさすのかが、一つの問題なのです。
 
 では、節がなぜあの数なのか?の答えを申しますと。弓の十三佛に由来されています。この点は師匠から知り、書誌情報を調べましたが殆ど情報無しの状態です。
 加筆すると

・それぞれの節にはそれぞれの仏様がいるが、どれに当たるのか?

 という、現在の問題になるのです。

 弓は蛇をかたどっている説もあり、仏様をかたどっているとか言われると、折角の伝統文化を残さなければと考えてしまうわけです。
 皆様は上記も含めて、どの様にお考えになられるか宜しくお願いします

7:元 ◆ntlC4wAIさん
>弓の十三佛に由来されています。
>弓は蛇をかたどっている説

矢箆も陰陽五行節にのっとっているとか見聞した事はありますが、
矢師に伺うと矢の発射時に一番負荷のかかる中央部分に節が来ないようにしている、とのこと。
実際は出来た物に対する意味付けを後世の人間がしたって所ではないかと思いますが…
節が12なら十二神将、14なら、15なら、いくらでも意味は付けられますからね。
蛇とは蛇形弓の事では?白木三ヶ所巻きの所謂普通の弓を八張弓の中では蛇形弓に分類されていますが、
違いは籐巻、或は漆塗りだけであって形が変わるわけではないので、これもいつ頃からかの意味付けの結果でしょう。

意味付けとはいっても、弓、矢、節に願掛けをし神秘性を見いだそうとする先人のロマンを感じるところです。

8:ちんちくりんさん
>紫弓さん
>弓の十三佛に由来されています

元さんがおっしゃるように後付けの可能性が高いかと思いますが、そのような記載らしきものは観たことあります。
さてどこでみたのかな・・・

9:ゆるみ離れ ◆rBQWtf4.さん
節数にそういう意味があったとはつゆ知りませんでした。
十三佛を調べてみましたが、不動明王から始まって虚空蔵菩薩で終わっています。これらの仏様が、単純に本はずから末はずに上がっていくのでしょうか。それとも、曼荼羅図のように中央の節(矢摺節)に主の仏様が来て、尊格によって段々上下に割り当てられるのでしょうか。

10:ingenieurさん
はじめまして
いつもは見ているだけなのですが
面白そうなので参加させていただきます
このスレの回答ではないのですが
現在私の使用している弓には
前竹に七つ節があります
ですので計14節です
4〜5年前に購入した弓でそんなに古いものでも特殊な弓でもありませんので
節の数に特にこだわりはないのではないでしょうか

11:紫弓さん
皆様返信ありがとうございます。
 やはり、あまり伝わっていない情報のようですね。
 後付の可能性は否めませんが肯定も出来ないと言うのが、私の考えです。本音は判断材料を増やせるうちに増やせればよいなと思っているところです。

 私も書誌情報で見た覚えはあるのですが、実はそれら情報源に近い流れの可能性のある伝聞です。

 仏様の鎮座する節は先の質問のとおりで分からないのです。

 現在も節の多い弓が販売されているのは、少々驚きました。私の見たのは無銘でしたが、気になるところではあります。

 皆様がどの様に考えられるか楽しみのある話題です。新たな視点も有り得るような気がします。ではよろしくお願いします。

12:飛梅さん
どこで聞いたか覚えていませんが、12ヶ月+1月(太陰暦のうるう月?)で1年を表していると聞いた記憶があります。

あと否定的な意見になってしまいますが、僕は弓は基本的に神事だと思っています。そこに仏様を持ってくるのは、納得できないところがあります。


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 弓具・設備編 > 竹弓の節について (投稿12件)[1〜12]

(c)デビール田中 : 問い合わせ