弓道とアーチェリー (投稿6件)[1〜6]


1:にらいさん
弓道とアーチェリーを比較してるんですが、その最大の違いってナンですか?
技術的なこと、道具、何でも結構です。教えてください!!

2:武御雷さん
アーチェリーと弓道の差で一番大きいのは使う弓だと思います。和弓は221から前後しますがアーチェリー用の弓はもっと短かった気がします。後は矢の羽がプラスチック製です。
射法もだいぶ違い、アーチェリーはあごまでしか引かず、和弓に比べて引き尺も違い、弓力もだいぶ違うと聞きました。

3:光風霽月さん
個人的にはアーチェリーというのは中りに特化しモノであり、弓道というのは射法の他にも礼儀作法、精神論などが含まれていると思います。あとはサイトや重りなどのバランサー等を弓に付けるなどですかね。平たく言ってしまえばアーチェリーは道具、弓道は射手に重きを置いているって事に近いですかね。

4:ゆみんちゅさん
純粋に技術論でお話しします。まず道具の面。和弓と洋弓では弓の性能・精度に格段の差があります。洋弓はサイト(照準器)やスタビライザー(振動を軽減する装置)などがあり,和弓にはありません。和弓には「腕」ではカバーしきれない誤差が生まれるのです。その誤差の範囲が一尺二寸,つまり36cmの的の中であると聞いたことがあります。従って,同じ距離で競ったら和弓が洋弓に勝つことはほぼ不可能でしょう。だから和弓は中たるか中らないか,○か×かで競い,洋弓は中たるは大前提で,的のどこに中たるかを競うわけです。そう考えると,和弓の色的点数制の試合は,運の要素も絡んでくるわけです。もちろん人並み以上の技術あってこその話ですが。

弓の造りで言いますと,洋弓は中央部がえぐれて(?)いて,番えると矢が弓の中心を通るようにできています。ですから離せば真っ直ぐ飛びます。和弓は向かって右側に矢を番えるため,真っ直ぐ飛ばすには手の内の働きが必要不可欠です。これも和弓の不安定要素の一つでしょう。

続いて射法。洋弓はいわゆる矢尺をとらず,あごの前までしか引きません。できる限り誤差を生まないためで,顔の反対側まで引く和弓とはまた対照的です。そして矢尺をとらなくても十分な飛距離を生むために洋弓は和弓ではまず考えられないような剛弓を使うわけです(洋弓は強さをポンドで表します)。和弓でも大昔は同様に矢尺をとらなかったわけで,それでも戦場で十分な殺傷能力が得られるように,剛弓を使っていたわけです。矢尺をとる正面打起しが開発されたのは馬上で射る「騎射」のためだと聞いています。馬上で引きやすいように,まず頭上に高く上げ,大三などとらずに一気に引分けるわけです。そう考えていると矢尺はとればとるほど的中には不利ということで,現代の「大きく引け」は非合理的と言わざるを得ません。

あとは和弓は「道」として精神面の修養に重きを置き,価値を見いだしたことに最大の特徴があるでしょう。ただ,上記のように,純粋な射的「競技」と考えた場合,洋弓のほうが優れた面が多いのです。

5:佐野さん
和弓の試合には洋弓では出られませんが、洋弓の試合には服装を合わせると和弓で出られます

ただし、一般的な、弦溝のあるカケを使うと、発射装置と見なされて、コンパウンドボウという上位クラスになりますし、仮に満点を出してもオリンピックには出られないはずです



矢を弓の右側につがえる和弓では、角見を働かせないと真っ直ぐ飛びませんが、左側につがえる洋弓で角見を働かせると、後ろの的に飛んでしまいます



遊園地の洋弓好きとしては、使う筋肉は変わらない感じがしました

6:正澄さん
みんなの弓道に同じような記述がありましたね。要するに背中の筋肉を利用するわけですよね。


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