竹弓の修理について (投稿24件)[1〜24]


1:大落大好きさん
かなり古い楠見祖峰を手に入れました。数十年くらい前に買った物で、一度も弦を張ったことがなく保管していたそうです。
慎重に弦を張ったのですが、矢摺り籐の上から額木までの内竹が剥がれてしまいました。
この弓を修理して引くことは可能でしょうか??また修理にはいくら位かかるでしょうか??
言葉だけで現物を見ないと判らないとは思いますが、皆さんの意見を頂けますか??

2:novuさん
京弓師の柴田勘十郎さんにお願いしてはどうですか。
費用については・・・・忘れました!が、思ったほど高くはなかったと思います。
楠見祖峰だとすると、「ニベ」ですよね。ちょっと時間が掛かるかもしれませんね。といっても長くて数ヶ月だと思います。

3:たぶんおやじさん
楠見祖峰に外竹を張り変えてもらえばいいのです。
そんな、他所の弓を突然持って行っては駄目ですよ。
弓具店を通すか、楠見に直に話をするか、どちらかです。断られてから好きなところに持っていってください。

4:novuさん
>たぶんおやじさま
楠見祖峰さんは今でもいらっしゃるんですか?
もう亡くなられた方だと思ったので、柴田師匠をご紹介しました。
そうですね。そりゃぁ作られた方に言うのが一番です。
失礼しました。

>大落大好きさん
そういうことですので、楠見祖峰さんを
探してご相談ください。

5:kurichaさん
楠見祖峰氏
今、2代目の方ですよね。作られたのは先代の方ですかね? きっと、可能な限り一生懸命修理してくれますよ。ちなみに
ttp://www13.plala.or.jp/kusumi/
簡単に見つかりますがな。

6:大落大好きさん
皆さんありがとうございます。柴田勘十郎さんはどんな弓でも修理していただけると聞いたことはありました。
でも作られた方にお願いするのが一番ですね。

自分はカーボン弓を使っているので竹弓には詳しくないのですが、楠見祖峰はニベ弓なのですか??
ニベは竹弓の中でも一番イイと聞いたことはありますが・・・

竹弓は育てるのが大変とは聞きますが、修理できたらうれしいです。

7:くまさん
仕上がりまで2年ぐらいかかるのでは?

8:ポン酢ファンさん
>仕上がりまで2年ぐらいかかるのでは?

修理は、新規製作の時間を削って行う合間の仕事ゆえ「すぐに!」というわけにはいかないでしょうが、弓の破損状況、気候などを考慮しても早くて3ヶ月はかかるかと思います。

私と一緒に引いていた方でもう故人ですが、2年経っても修理からなおってこないので弓具店から某弓師さんに直接電話をかけたらまだこれから・・・なんてオチもあります。

修理とはいえだいたいの納期を確認してからお願いされたほうが無難ではないかと思います。
また弓具店を経由する場合は、弓師を指定しないとお店の頼みやすいところに頼まれる場合があるので要注意です。

ちなみに柴田勘十郎さんの修理は、自作他作問わず、いわゆる難修理もおこなって頂けるうえ、他店と比較するとずいぶんと早くしていただけるかと思います。

ご参考までに。

9:kurichaさん
なんか、やたらと柴田勘十郎さんを薦める人が多いみたいですが、基本的に地方による弓の成りの違いがありますからねえ・・・ 多少時間がかかった所で、良いものにしたいのなら製作もとで直していただくのがベストだと思いますよ。

10:枕流さん
>地方による弓の成りの違い・・・

参考までに現代における地方による成りの違いをお教え頂けますか?もちろんkurichaさまの見解と言うことで構いません。

11:ポン酢ファンさん
>kurichaさま

古弓の場合、古弓というだけで修理を断られる場合があります。接着剤がニベだから粘りがなくなって外れたのか、初期型尿素系接着剤の経年変化による劣化外れなのか。
また材料の劣化も負の要因になります。今回の大落大好きさんの場合は全く引いていないとのことなので、ハゼにシナイが入っていることはないと思いますが、竹もハゼも完全に酸化し油分がなくなっているため、打ち直しのリスクは高いのはご存知のことかと思います。
弓師さんの場合、見れば分かるのですが、費用と手間をかんがみて直せない、と判断されるとがあります。

弓は別に瞬間的に張るのであれば、外竹がくっ付いていなくても、前竹がなくても張れます。弓力、姿ともに元通りに修復してほしい、と注釈を付ければほぼ元通りに仕上げていただくことも理論上は可能なようです。

古弓の修理は弓具店経由で断られたことは見聞きしておりますが、私が柴田さんに相談して今のところ断られた事がない(「折れるかもしれませんよ」と言われたことはありますが)、それだけの事実です。

どこに頼もうが個人の自由です。ご参考までに、書いたつもりでしたが。

また地域による成りの差については、枕流さん同様ぜひともkurichaさまの見解をご教示ください。よろしくお願いします

12:kurichaさん
地方による成りの違い
あはは、墓穴掘っちゃいましたかね・・・ん〜正直、地方によるどころか、代代わりしただけでけっこうその作者自身の個性が出ますからね。 ただ、私自身が、実際に見たり聞いたりした事実を包み隠さず言ってしまうと問題出てきちゃうので、このへんで勘弁してくださいな。私は、製作者自身がもしも「もう修理できません」と言われれば、もうこの弓は寿命だと諦めるやつなんで。ただ、ある弓師の話ですが、なかなか修理から戻らないので問いただしてみると、「もう修理できないんで捨てときました。」なんて、凄い話も聴いた事はありますね。 さすがに許せない話だと思いますけれど。

13:枕流さん
>kurichaさま

成りの質問は意地悪だったかな?すみません。

 修理は弓に限らず職人の腕の見せ所・・・私もいろんな物作りますんでその楽しさが分かります。
 ただね、儲からないんですよ修理って。苦労ばっかり多くってね。やっと仕上げて気に入ってもらえれば救いようもありますが愚痴でもこぼされた日にゃぁやってられません。だからやっぱり修理してくれる職人さんは良心的だと思いますよ。

14:kurichaさん
>>修理してくれる職人さんは良心的

それは同意です。ただ、製作者(後継者も含む)本人に勝る修理をしてくれる人なんて存在しない、と私は思う訳です。 そんな訳で、「いくら伝説的に名前が知られた方でも製作者本人を差し置いてほとんど手放しに絶賛されている」状態がおかしいと思ったもので・・・優れた弓師の方々、まだまだいるのに、一人だけ「師匠」な〜んて呼ばれ方をされているので、疑問だったんですよ。

15:ポン酢ファンさん
>kurichaさま

「師匠」と柴田さんを呼んでいる方々の多くは、柴田さんの行っているワークショップに参加されたからでしょう。手をとり教えていただいたご恩から「師匠」と呼びたくなる気持ちはよくわかります。私は、私の距離感で勘十郎さんとお付き合いさせていただいてますが。

製作者本人に勝る修理をしてくれる人ですか。もちろん本人に出すのが一番無難でしょうね。修理は手の施しようによって良くも悪くもなりますので。本人がいいのか他人がいいのかそれはもうお互いの信頼関係だけかと思います。
作り手(メーカー)の立場ではなく、引き手の(消費者)立場に立って、年齢・立場に関係なく相談に乗ってもらえるところが一番!
なんといっても竹弓って高い買い物ですやん
。本音を言えば「なんとかどうにかならないか!!」と。私はあきらめきれないですよ。

16:一本けやきさん
20年前の横山黎明を譲り受けて、使っているうちに内竹が剥がれてしまいした。
弓具店を通じて、製作者に修理してもらいました、二万円でした。
籐や握り皮も新しくなりましたので高いとは感じませんでした。
ただ成りが変わってしまっていて、村とりが必要で、使っていません。
修理すると別の弓になってしまうようですよ。

17:勝ちトンボさん [url]
>一本けやきさん

文章をお読みすると横山黎明さんご本人に修理をお願いしたということでしょうか?

>ただ成りが変わってしまっていて、村とりが必要で、使っていません。

それだけ成りの変化があって使えない旨を横山さんに伝えましたでしょうか?もしかしたら何かの意図があって成りを変えられたのかも知りませんので、聞いてみるのも一つかなと思います。
せっかく直してもらった弓ですから使わんと「もったいない!」貧乏性な私は思ってしまいます。w

>修理すると別の弓になってしまうようですよ。

18:勝ちトンボさん [url]
すみません途中で切れてしまいました・・・

>修理すると別の弓になってしまうようですよ。

一本けやきさんが書かれている趣旨とは外れてしまうかもしれませんが・・・・

一概にそうとは言い切れないと思います。(注文を付けなければ別ですが。)
先だってポン酢ファンさんもお書きになっていますが、元通りにするのは理論上ほぼ可能だと私も聞いております。
むしろ私の場合、外竹切れなど起こした場合は分上げや分下げ、弓が太ければ村を取って頂くなど違う弓になって返ってきてもらうことを望んでいます。だから「弓の故障は弓が里帰りしてリフレッシュしている期間」と位置づけています。

私も直し弓に関してはいろいろと経験してきましたが、周りの話も加味して考えると使用者が製作者に言いづらい環境が少なからずあるように私は感じます。だから注文を付けづらい・・・これってどうなんでしょうか?
後は、注文を付けたいが付け方が分からない・・・この場合は使用感などのフィーリングを伝えれば良いのではないかなと思います。

私もポン酢ファンさん同様、柴田さんとお付き合いさせて頂いている一人ですが、柴田さんとお付き合いさせて頂いてから上記に書いたような「言いづらい環境」から抜け出せる事ができました。
柴田さんに「真っ二つ折れたものでなければ直せる。」と言って頂いているので、安心して直し、調整に出すことが出来ています。

ポン酢ファンさん同様、最後には製作者との信頼関係ではないでしょうか?

纏まらない長文大変失礼致しました。

19:大落大好きさん
昨日楠見さんに電話したんですが、「通常は2万円で修理ができるけど、ずっと使ってなかったなら接着剤が劣化してるから他の所もどんどん剥がれて来るから修理は出来ません」と言われました。
その後柴田さんに電話をし、事情を説明すると笑いながら「イヤイヤイヤ、修理できますよ。全部剥がして接着し直します。3万5千円です。」と言っていただけました。
今度出してみようかなと思います。

20:novuさん
>大落大好きさん
せっかく、弓の製作者に連絡されたのに残念でしたね。
でも柴田さんなら間違いは無いですよ。

>勝ちトンボさん
ご無沙汰してます。
>柴田さんに「真っ二つ折れたものでなければ直せる。」と言って頂いているので
師匠は真っ二つに折れた弓でも治されますよ。
我らが師匠を舐めたらいかん。

21:勝ちトンボさん [url]
お返事遅くなりました!

>novuさん
本当にお久しぶりでございます。

>師匠は真っ二つに折れた弓でも治されます
>よ。
>我らが師匠を舐めたらいかん。
確かに!!大変失礼致しました!!!

さてさて、僕も本日、弓を故障させてしまいました。説明するのも悲しいので、私のブログを見て頂ければと思います。写真付きで載せております。

http://plaza.rakuten.co.jp/kyudoreport/

頼みの綱の師匠も今は海外・・・・
さて、どないしたものか・・・・
でも、こんな弓でもきっと治っちゃうんだろうな〜っと思っています。

ところで、大落大好きさんの修理弓はその後依頼されたのですか?

22:竹弓初心者さん
勝ちトンボさん、心中お察しします。

実は、自分もスレ主と同じ楠見祖峰氏の弓を先日、剥がしてしまいました。
これも、スレ主と同じく、「直せません」と言われ、師匠から譲って頂いた大事な弓を、どうしようか悩んでいます。
師匠には、気にしなくていいよ。弓の寿命だろうし仕方ないよと、言われてはいるものの・・

ニベ弓は使用しないと、ニベの劣化が早まり、直せないくらいのダメージがあるようですが、直せるものなら直してあげたいと思うのは、自分だけでは無いはずです。

せめて、休んでいる間も、週に一度は、弦を張り、肩入れ〜巻き藁くらいはしないとダメですかねぇ・・・

23:ポン酢ファンさん
>ニベ弓は使用しないと、ニベの劣化が早まり、直せないくらいのダメージがあるようですが

保存状態一つだと思います。手持ちの昭和初期のニベ弓数張は普通に引けたりします。
一張りは先日外竹をはじき、修理にでていますが。

ニベで製作された弓は極端な破損をした場合を除き、だいたいなおせるようです。
また手間のかかる修理になるでしょうし、修理代を伺ってから修理に出したほうが、こんなはずでは、とならずにすむかもしれません。

せっかくの弓、修理して使う価値があると思われるなら、直していただけるところに修理に出すのも一つの手だと思います。

24:竹弓初心者さん
ポン酢ファンさん、レスありがとうございます。
大事な弓(並寸です)ではあるのですが、自分の身長が170センチほどで、自分には少し短いのかも知れません。
そのこともふまえて、今は剥がれた内竹を縛って道場に保管してあります。
今後の処置に関しては、師匠と相談しながら、考えてみます。
貴重なご意見、ありがとうございました。


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