羽について (投稿23件)[1〜23]


1:バンブー使いさん
今度矢を購入する予定なのですが、鷲の羽にしようと思ってます。何鷲の羽にしようかと思い色々検索していたら「粕尾」と「薄兵」という羽を見つけました。この2つの羽は鷲の羽なのでしょうか?どのような性質なのかも教えて頂きたいです。
また、熊鷲とハチ熊鷲の違いも教えて頂きたいです。

2:紫弓さん
 ずばり、粕尾と薄美尾は同じ鳥で、学名的には尾白鷲の扱いになっています。これは、成長過程(符ですが)によって名前が変わるもので、粕尾は幼鳥、薄美尾は成鳥になります。性質は個体差ぐらいで、殆ど変わらないと言ってもいいでしょう。
 小鳥粕尾と言うのももありますが、現物を見たほうが、確実ですね。(分かりやすく説明できないかな、、。)

 このように成長過程で呼び名が変わる鳥は他にもありまして、それが犬鷲です。これは
熊鷲→犬熊鷲→犬鷲へと成長していきます。
ただし、犬熊については、その名前が通っていない弓具店もありまして、熊鷲扱いになるので、注文するときは説明が必要になることがあります。

 蜂熊鷲について、熊鷲とは符も違う事ながら、学名がちがいますね。ただ、ぱっと見そっくりな冠鷲と混同しやすいので現物を見たほうが確実ですね。
 大鳥(大鷲)と海鷲を間違えるのと同レベルですね。(海鷲は相変わらず流通してないですが、、。)

 いろいろと道具は楽しみがあるので、ぜひ楽しんでください。

3:たぶんおやじさん
熊鷲→犬熊鷲→犬鷲へと成長していきます。

逆ですよ。幼鳥がイヌワシで成鳥が熊ワシと呼ばれていますhttp://www.pref.iwate.jp/~hp1353/shizen/inuwashi/movement.htm
参考↓
http://www13.plala.or.jp/take_club/yatyou/taka/moukinn.html

4:バンブー使いさん
詳しい説明ありがとうございます。
幼鳥と成鳥では一般的にどちらのほうがいいとかはあるのですか?やはり幼鳥のほうがやわらかいのですか?

5:たぶんおやじさん
バンブー使いさん
イヌワシと熊ワシの羽根の質に変わりは無い様に思います。
最後は好みと予算ですよ。
粕尾はバリバリして頬付け痛いような気がしました。
私は鳶の石打の2番を使ってました。
普段は雑羽を使ってます。
竹矢はすべて白鷹でのがどれが合うか検証中です。
なぜ、白鷹かというと一番安い奴で注文すると白鷹が付いてきました。

6:バンブー使いさん
石打羽の購入も検討しているのですが、何鷲の石打羽が性能に優れてるのでしょうか?

7:たぶんおやじさん
羽の性能というより」は好みです・・・
羽で中る訳じゃ無し、
何か聞く事が的を射て無い気がしますが・・

8:紫弓さん
たぶん親父さんへ
 ご指摘ありがとうございます。やはりつっこまれましたか。実は提示していただいた、そのサイトも知っていました、、、。
 どうも、この順序は怪しさがあるようで、弓具店によって違う事もあります。どっちだったけなーと思いながら、私の周りで多くいわれる方を示しました。「日本の鷲鷹」に載っていたと思うので、ちょっと確認してみます。

 そういえば珍しいですね、鳶の石打を使っているとは。私も小石打(1番)で杉成りの持っていますが、面白いほど鋭い矢勢がでますね。ただ、強弓にはじゃじゃ馬要素は大きいですが、、、。
 やはり羽幅で2番にされたのですか?



バンブー使いさんへ
 やはり、石打使うにしても好みの問題は大きいでしょう。あえて言うなら、普通羽を切らないので、のをあわせて貰った方が得策です。
 特性としては、やわらかいと空気抵抗を受け流しやすく(変形のスピードが速いと言った方が正確でしょうが。)その逆も然りです。ただここら辺は、弓力に合わせたものを使った方がいいでしょう。
 あたりだけを求めるならば、羽幅の広い固めの羽で多少重いのでひょろひょろさせて当てるのもありだと思います。ただ、正しい矢どころを見たいなら、正しいものを作ったほうがいいでしょう。
やっぱり、要するに好みの問題ですね。

9:たぶんおやじさん
紫弓さま
イヌワシがそこら辺に居れば幼鳥だとか成鳥だとか簡単に判るのですが、鈴鹿山脈の崖とかにしか居ません。私も良く調べた人に教わっただけです

鳶は世話になった弓具店の店主がプレゼントしてくれました。

今、道具に明るいのはその店主のお陰です。

10:道具の番人さん
私の記憶では幼鳥が熊鷲、成長が犬鷲でしたが・・・
鳥の種類は同じです。両方飛んでいる時は犬鷲といわれています。(生き物でいるうちは)弓道の羽の種類の時は熊鷲とか犬鷲とかふによって呼び名が変わります。

あと、石打についてですが、男性で弓力が強いようなら白鷹、はち熊、は避けたほうがいいと思います。羽が弓力に負けてしまいます。また、石打は羽の幅が低いため、確かに安定して飛ばすのには技術が他の羽よりは必要です。また、石打ちには麦粒のノがいいと思います。

11:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>1:バンブー使いさん
>この2つの羽は鷲の羽なのでしょうか?
はい、「ワシ」の羽根です。

>どのような性質なのか
そうそうあるものとは思えませんので、少し古手の方にお願いして、実際に拝見させて頂いてはいかがでしょう。

>熊鷲とハチ熊鷲の違い
「クマワシ」ならば、ここのHPで再三皆さんが仰るように、イヌワシです。符の商品名?がクマワシなのでしょう。符(模様)から見ますと、一枚の羽根の、羽軸の「片半分がクマワシ」、「もう片半分がイヌワシ」というのも、多くはないのですが、あります。
「クマワシ」と「ハチクマ」は、別の鳥です。3で、たぶんおやじさんが紹介されたHPでもわかると思います。

>4:幼鳥と成鳥では一般的にどちらのほうがいいとかはあるのですか?
>4:やはり幼鳥のほうがやわらかいのですか?
>6:石打羽が性能に優れてるのでしょうか?
石打は、一羽から2枚しかとれません。まして、求める石打を揃えるとなると、どうなんでしょう。
◎ご存知とは思いますが、日本国内のワシ・タカ類は、以前から狩猟禁止。日本もワシントン条約批准国であり、絶滅危惧種のワシ・タカ類は、輸入禁止です。

このような使い分けをなさるのであれば、当然ながら、箆の選定も考慮されていると思いますが、幼鳥と成鳥というような選び方もあるのでしょうが、個体差、時期、部位にもよりましょうし、それ以前に、現在では先に述べました通り、現在では、使い分けは不可能と考えます。

個人的な考えではありますが、絶滅危惧種に対し、もう少し配慮があってもよいのではないかと思います。

また、箆を選定するといっても、矢竹の現状はどうなんでしょう。弓の真竹、側木の櫨はどうなんでしょう。どうしてこのような現状、環境になってしまったのでしょう。

折角のところを水をさしてしまったかも知れませんね、申し訳ありません。

ただ、私は環境といったものも考える弓引きがいてもよいのではないかと思うのであります。まずは、師匠、先生から既存の実物で説明して頂いては如何でしょうか。
(いつかはわかりませんが、あれ?これって、神様からのプレゼント?なんて思う場合があるかも知れませんね)

12:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>2:紫弓さん
>大鳥(大鷲)と海鷲を間違えるのと同レベルですね。

紫弓さん、ちょっと教えて下さい。

私は、分類上「オオワシ」は「ウミワシ」のくくりと思っておりますが、「ウミワシ」という鳥がいるのでしょうか。

くくりが違うのかなあ?

いるとしたら、具体的にどんな鳥なのでしょう。また、掲載されているHPがありますでしょうか。

13:紫弓さん
海鷲と大鷲の分類についてはまだ調べていないのでわかりません。ホームページについてもまだ見つけていないですね。

羽については大鳥と同じくいろんな符がでます。鳥については全体に白く斑に黒が出ている感じです。二、三年前に深夜にNHKで鷲鷹特集がやっていて、海鷲がでてくました。これは流通しているものと同じようでした。日本の西南辺りいるようですね。

流通自体は戦前辺りからでしょうかね。情報が少ない鳥というのは確かです、、、。

14:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>13:紫弓さん
>羽については大鳥と同じくいろんな符

それは、すごいですね。

>鳥については全体に白く斑に黒が出ている感じ

全体に白いのですか、そうすると、手羽根も白っぽいのでしょうか。

また、大鳥と比較した場合、羽根の大きさ、厚み、硬さ、手触りの感触は、どうなのですか。

>NHKで鷲鷹特集がやっていて、海鷲がでてくました。

そうですか、沿岸に分布するウミワシという分類ではなく、「海鷲」という固有の名前なのですね、初めて「海鷲」というものを知りました。

>日本の西南辺りいるようですね。

分布からみても、大鷲とは異なる鳥のようですね。

西南辺りに、常にいるとすれば、渡りをしない留鳥という事なのでしょうか。

以下、よろしくお願い致します。

15:たぶんおやじさん
こちらで海鷲と言う名を聞いたことがありません。調べてみました。

北海道で少し営巣が確認されているおじろ鷲は日本で一番大きな鷲、海鷲とも呼ばれます。流氷の氷原を北から渡ってきたりします。
餌はおもに魚、気性は大鷲より少し温和なようです。大鷲も大きいですが、主に動物をえさとしています。
尾羽根の形が三角に近いのがおじろ鷲の特徴だそうです。

大形の鳥ほど絶滅にむかっているようで
この鳥もとってもあやういです。

16:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>15:たぶんおやじさん
>こちらで海鷲と言う名を聞いたことがありません。調べてみました。

と仰るという事は、西南辺りにはいないか、もしくは珍しい鳥という事なのですね。

>おじろ鷲は日本で一番大きな鷲、海鷲とも呼ばれます。

個体差にもよりますが、私にはおおよそ大鷲のほうが、やや大きく見えます。

尾白・大鷲ともに、ウミワシのくくりと思っていますが、いかがでしょうか。

>尾羽根の形が三角に近いのがおじろ鷲の特徴だそうです。

え〜っと、尾白は扇子っぽく、大鷲が三角っぽいんじゃあ、ありませんでしたっけ?(ごめんなさいね)。

>大形の鳥ほど絶滅にむかっているようで

全くその通りであり、オジロワシ、オオワシ、イヌワシ、クマタカ等々全て貴重な鳥ですね。

ワシ・タカの羽根は、矢羽根に使用する時代ではなく、もはやワシ・タカの保護を考える時代と思います。

それだけに、現在使用されている方は、大切に使ってくれそうな若い方へ伝えるというのも、よいかと思っております。

ワシ・タカが増えるほど環境がよくなるとよいなあ、と思っています。

だって、そんな環境は私達にとっても、よい環境でしょうから(蛇足)。

17:たぶんおやじさん
尾白・大鷲ともに、ウミワシのくくりと思っていますが、いかがでしょうか。
流氷に乗ってやって来る鷲。海の鷲なんでしょうかねえ?
想像ですがこの辺の鷲は交雑しているのでは?
と思っています。あまりにも符が多様なのでねえ
古い本にはこんな符あるのか?という符が紹介されてました。
熊鷲の逆符ですら珍しいと矢師言ってました。
矢羽根に耐久性以外に大差は無いですから
七面鳥に大鳥の羽が生えるのを待ちます。
バイオでね・・・
あとですね、弓矢に入り浸ってましたがオジロ鷲は聞いていますが海ワシと呼ぶ鳥を聞いたことが無いのです。中部地方はそう呼ばないのではないかと・・・

18:紫弓さん
 やはり、そのサイトも見つけられましたか。一応引用先をつけてくださる様お願いします。
 当時、番組みながらとってたメモを取り出しました。
 一般的には、海鷲は沿岸に生息する、鷲の総称としてくくられるようですね。弓道的には分けられているようですが、口伝が主のようですね。
 実際の羽については手羽は黒が多く、尾羽は白が多いそうです。黒は淡いだけで、灰鶴とは違いますね。粘りと硬さの触感は、大鳥とおじろ鷲の半ばくらいでしょうかね。(個体差がありそうですが、)
 生態についてはフラミンゴを食べてしまうようなので獰猛なのは否めないですよね。
 
 この羽は需要と供給が成り立たないから、もしかしたら、問屋の方で調整しているかもしれません。幾つかの方法で弓具屋に羽が、流れてきますが、山でおろしている場合が多いので、現在のようなことが起こっているのでしょう。大鳥の常符なら、いくらでもいるのに、、、。固体の少ない犬が出回るのは何でかな?やはり、鷲鷹類は羽が駄目になる前に作って、長く使えるよう出来ればと思います。


19:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>17:たぶんおやじさん
>流氷に乗ってやって来る鷲。海の鷲なんでしょうかねえ?

ワシにとっては便利な?乗り物なのかなあ。

>あまりにも符が多様
>古い本にはこんな符あるのか?という符が紹介されてました。

そうですね、面白い符がありますよね、本に紹介されている様な、あまのおもてのごとくはっきりとしたものは見たことがありませんが、近いものはありました(左右対称のものは、染羽なんじゃないの?なんて思っていました。)。まるで昇り竜のようなものもあったので、染めたのかと思ったほどでした。


>熊鷲の逆符ですら珍しい

少ないですが、案外と持っていると思います。これらも、どうせあの世には持っていけないのですから、持っている方は伝えていった方がよいのだろうと思います。

>バイオでね・・・

流石!


>中部地方はそう呼ばないのではないかと・・・

中部地方はそうなんですか、貴重な情報をありがとうございます。

くくり(分類)ではありますが、固有の名前はどうなんでしょうね。

NHKの再放送を期待します。見てみたいものです。

20:瑠吽 ◆QTJtMY0Aさん
>18:紫弓さん (06-10-11 00:08, ID:EuAQqJQ [6395])
>実際の羽については手羽は黒が多く、尾羽は白が多いそうです。

まるで、尾白か大鷲ですね。

>黒は淡いだけで

淡いのですか、尾白と大鷲は若干違うものの、淡くはないので尾白や大鷲とは違いますね。

>粘りと硬さの触感は、大鳥とおじろ鷲の半ばくらい
>生態についてはフラミンゴを食べてしまうようなので獰猛なのは否めないですよね。

フラミンゴの生息する場所にもいるという事なのですね。じゃあ、北方ではないので、明らかに尾白や大鷲とは違いますね。

>山でおろしている場合が多い
>大鳥の常符なら、いくらでもいるのに、、、

以前は沢山といっても、やはり大鳥となると、いくらでもという量ではなかったと記憶していますが、左様なお店があるとは驚きです・・。


ありがとうございました。

21:紫弓さん
 誤解がありそうなので、訂正を、、。
>>>山でおろしている
 と言うのは問屋の売り方で、沢山というよりバラの山で売るという意味です。

>>>大鳥の常符なら、いくらでもいるのに、、、。
 この点は犬鷲の固体数のほうが少ないのに何故、個体数の多い大鳥を使わないのだろうと言う意味合いを多く含めていました。なので、大量に在庫があると言うわけではなかったです。
 
補足でした。
 こちらこそ、お付き合いいただきありがとうございました。
 

22:キャノーラさん
尾羽根と風切羽根では風切のほうが頑丈なのですか?

23:kurichaさん
風切は、あくまで手羽ですから・・・


ホーム > 弓道座談会 > 2009/06まで 弓具・設備編 > 羽について (投稿23件)[1〜23]

(c)デビール田中 : 問い合わせ