どこまでがOKでしょうか? (投稿11件)[1〜11]


1:いろはさん
弓の色のことなのですが、私紺色の弓が欲しく、オーダーしようかと思ったことがあるのですが、あまり派手なものは礼儀に反するかと思い断念したことがあります。
しかし最近の弓具店では普通にパールの入った紫色の弓など多彩で派手なものがたくさんありますよね。
柔道着も色が入ったものがあるくらいですから、こういうのもアリなのでしょうか?皆様どう思われますか?

2:Qちゃん ◆ve0/ks1kさん
弓の色のきまりなんて規則にはなあんにも書いてません。だから、何を使っても反則ではありません。だからといって、何を使ってもいいとは限りませんので、本人の良識にゆだねられています。

そのあたりが人によってはとても難しく感じられるんですね。
たぶん反論もあるでしょうが、僕は何でもありだと思っています。礼儀に反する色って何なんでしょう。冠婚葬祭ならいろいろ言われますが、弓道の試合にはそれ程神経質になる必要ないと思います。(中央審査については、話が違ってくるでしょう)

3:元さん
武道の中で色はどこまで自由があるか、難しいですね。
そもそも地味な色が好まれているのは、江戸時代までは塗色がそれほど多くなく、また武士も庶民も個性的な色や装束を身に着ける事を禁じられていた事の名残りだと思われます。
地味な色しか使えない中で、例えば女性でしたらかんざし、一介の弓士でしたら握り皮等にささやかな個性を見い出しておしゃれをしていたのかも知れませんね。伝統的な和の文化、美しさの源にはこう言った厳しい規制精度や塗・染色が豊富でない技術的な背景にあったりします。
今は平成の世で階級も無し、塗料も豊富、されば自由な色で自分の弓を表現してみるというのもまた一つの考えでしょう。
しかし和の伝統文化を知るには、こう言った歴史的な背景に触れて考えてみる事も大変有意義な物です。
「派手な色はダメ」という決まりは無いですし、実際売られてもいますから
紫は小笠原流では免許色なので厳しく言われるでしょうが極端な話、パールホワイトの弓でピンク色の矢でも『ダメ』という事はないでしょう。
しかし「伝統だから」「武道だから」「神聖だから」と決まり文句だけ唱えて意味もなく地味な色に固執する事も、「カワイイ」「地味なのキライ」と今時ありがちな見た目だけで派手な色に飛びつく事も、400年の歴史がある弓の前では少々浅はかな事だとは思いませんか?
400年の歴史は今でも未来に向けてゆっくり動いています。それを現在に生きる1人の弓士としてじっくり見守るのも、また一つの考えかと思います。

4:ちょめさん
 戦国時代の武士の羽織や鎧兜なんかは色も様々で形も様々だったと聞きます。
 我こそは一番に!という強い思いを持った人が沢山いる世界では、「個性的な」人が多く出てくるのは必然ではないでしょうか?また、それだけ盛んな証拠だとも思います。
 という事で自分が良いと「本当に」思うなら、ルールの範囲では構わない、と思います☆
 派手な色の弓具や道着を身に着けてい学生を見るのは面白くて好きですね。その分中てろよ、みたいな。僕は絶対に嫌ですが(笑)
 ただ、審査や礼射は別だと思います。
 

5:元さん
>戦国時代の武士の羽織や鎧兜なんかは色も様々で形も様々だったと聞きます。

それは武将だけですね。
隊を引き連れた一番位の高い人が個性的な兜や派手な陣羽織を許されるようです。
しかし自分の家臣の前では立派な着物を着る主君も、自分より位の高い人の前では地味な着物を着るのが常識でした。
鷲や鷹の石内羽や細工の凝った弓なんかも地位の高い人しか使わなかったそうです。
そういうモノで地位と権力に対する上下間系を明確に示すと共に、家臣に対して意気鼓舞する意味合いもあったでしょう。

6:ちょめさん
なるほど〜
現在でも審査やその他、威を正して行われる射の時にはそれなりの格好で臨むのに通じていますね!

7:元さん
そのようですね。
高段称号持ちの先生が中央で試合する時は着物でなく道着であったり、しかし腕前は流石であったり。また基本的に華美な装飾を嫌う和道ですが、矢羽の模様、刀の刃紋、腕の色の深み等に美を見い出し名前を付け、また美を追い求め鑑賞する日本人特有の美的感覚が日本の文化を産んでいました。先述のような時と場所によって装束を細かく変える事もつまりは『正装で人前に出る時に着て行く服に困る』という、現代人の悩みへの一つの解答になるかもしれませんね。どのような場所であれ格好であれ、礼は正ししかし“流石”と言われるような人間になりたいものです。

8:ゆらさん
個人的には、パール入りとか、グラデーションとかの弓はあまり好きではありません。
引いてるのを見ても、どこか違和感を覚えてしまいます。ですが、それはそれで、個人の自由かなとは思います。
矢も色々な物がありますしね…
いろはさんのような、紺色とかならそんなに華美ではないんではないでしょうか?
まぁ、明るさとかにもよるのでしょうが…
ご自分の好きなようになさることは悪いことではないと思いますよ(^^)

9:風月さん
私の大学にも真っ青な弓がありますが、あまり派手だとかおかしいとか感じたことは無いです。朱色の弓もありました。

実は私も弓の色を変えたくて、周りの人たちに相談したのですが、「わざわざ変えなくてもいいんじゃないか」「色なんか変えて礼節に反するのではないか」と反対される事もありました。でも折角自分だけの弓なんだからオリジナルにしたいと思い色を変えました。それで自分の弓具に対する愛着が湧き、もっともっと大切に出来るということもあるのではないかと思います。

10:サンスポーさん
派手な弓を使うのはいいと思うのですが、結構目立ちますよ。だからやはり試合で注目を集めたとき、射形が良くなかったら恥ずかしいですよね。どんな弓を使ってもいいと思いますが、それに似合った射技を身につけてからにしましょう!

11:ちょめさん
ちなみに朱色は昔からよくある色なので問題ないと思いますが...


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