弦枕について (投稿6件)[1〜6]


1:紫弓さん
他のスレで弦枕に有無を書いたのですが敢えて聞きいてみたい点を思い出しました。

それは弦枕の形状が段差の有無です。今回は硬帽子に弦枕がついているかけで話します。普通は弦枕は弦の分の段差がありますが、段差がなく絶妙に弦が掛かりとりかけて引けるのがあります。(使っていた時期ありました。)

私の個人的な答えはあるのですが、みなさんのご意見を伺いたいと思います。見たことあるかないかとかでもイメージでも良いので是非お願いします。

2:真尻さん
私が自分で弦溝を無くした場合どうなるか実験をした事があります。
その場合、大三からの引き取りの際に、ひねりでしか勝手を捉える事ができず、力が無駄にかかってしまい、ほどきの離れが出やすくなってしまいました。
勝手に力を入れて大きく離す高校生がやりがちな射であれば、最適かなと思う部分もありましたが、細かく力がどのようにかかっているのか全くわからない為に射の精度がかなり低いかなという印象でした。

3:きまぐれさん
枕を完全に埋めて引く実験を試みたことがあります。

段差を完全に埋めると離れが鋭くなり矢飛びは向上しましたが、何故か中りは変わりませんでした(腕が悪いだけかもですが・・・)。弦の切れは格段に良いのですが、1回1回不安定な印象を受け、結局元に戻して引いています。

私は取懸けが深いので弦枕の段差が無くても普通に引けましたが、浅い方の場合は暴発を避けるため指先に逆に力がこもり良くないかもしれません。

4:弓道整復師さん
私の場合ですが、弦枕がない状態のモノを使っております、中りもあり具合は悪くありませんが、この間米沢のカケ師の大先生にこう教えていただきました『弦枕でタメをつくれるから切れの良い離れになると』弦枕がないと弓手の技が利かなくなるみたいです。長文ですみません

5:紫弓さん
様々意見があるようですね。私が使用したのは弦枕が丘の形で鮫革でした。これは取り付け角度が正しくないとかなり暴発し、捻りをした方がかけほどきを行う必要がありました。(とりかけは捻らないにしてもやはり少し深くなりました)とりあえず弦切れを更に助長してましたね。
他に友人の鹿皮の形も使いましたがかなり良く出来てました。ただ、そのかけ本来の使い方しかできない。使えれれば化物のようなものでした。
手先の力も同様にかなり取り付けにより変わるものでした。私が先の借りて使ったのは当たりだったようで帽子を点で感じられるものでした。ただ余りにも梨割だとかうろりの離れに近くなる様に思います。
みなさん貴重なご意見ありがとうございます。続けて他にも様々なご意見お願いします。

6:外道さん
技術とか的中とかに興味のない私ですが、違った目から一言。
私のカケは、四つガケですが、普通の四つとは違い、帽子は薬指に向いていません。話に聞く三つ四つガケのような気もしますが、帽子は三つと違い通常の四つと同様長めです。弦溝は一文字につけてあったのですが、以前使っていた通常の四つガケの引き方をして潰してしまいました。
このカケの引き方をしていなかったのです。そこで思い切って溝をパテで埋めてしまい、結果的に紫弓さんのおっしゃるようなカケになってしまいました。以来ウン十数年、このカケを常用してます。(年がバレたかな、ホントのオジンです。)
弦が引っ掛かるのは、元の弦溝よりも深い位置にのみ一点、取り懸け時、少し捻りをかけた状態で辛うじて掛かっています。これより会に至るまで弦と帽子の角度を保たねば、即暴発。まったくのじゃじゃ馬ガケです。
よって大三からの引き取りの弦道も自由度は無くなり、押し手、懸手の遅速も不可。もちろん内面の失より来るビク、緩みは即射の破綻(暴発)。小手先で射を作ろうにも、悉く跳ね返されます。
反面、離れにおいては「発」を作る必要はなく、時期が来れば自然と離れて行きます。
私にとって「かけほどき」、「梨割」、「雨露離」という言葉はもとより、「正射」という言葉さえ遠く霞んでしまっているものなので、皆さんの様に比較検討はできません。
ただ元の四つガケでは、意識的に「発」を作らねばなりませんので、今ではとても引けたものではありません。
自我を滅っし、射を弓に聞き、カケに聞く私にとっては、非常に便なるカケであります。


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