値段が安いユガケと高いユガケの違い (投稿15件)[1〜15]


1:ブギーさん
何か違いがあるんでしょうか?知っている人がいれば詳しく教えてください。

2:弓遊びさん
使用上の違いは、あんまり、変わりません。
でした。

3:倭さん
皮質でしょうか?ちなみに和帽子は安く、堅帽子は和帽子に比べるとちょっと高かったりします
かけの種類は流派、かけ師の射への捉え方によって多少は変化しますが用途は変わらないと思いますよ。

4:千野わかめさん
値段の安いユガケは、安い皮(堅い)を機械で縫ってあります。
値段の高いユガケは、子鹿の皮(キョン)を手縫いで縫ってあり、補強もしっかりしてあます。
用途は同じですが、機械縫いは数年使用するとほころびやすくなる欠点があります。 
 値段の高いユガケは、購入時は高いけれど、長い目で見ると長持ちするので損はしないと思いますよ。

5:ザンボット4さん
値段の違いは、基本的には手縫いとミシン縫いの比率です。値段の安いものでも、ミシン縫いだけでは作れません。
ただし、必ずしも手縫いが良いとは限りません。かえってミシン縫いの方が丈夫であったり、きれいであったりする部分もあります。
縫い方の次には、材料である革の程度が影響します。革の種類は、安いカケも高いカケも同じですが、革の厚みや表面のきれいさが異なるとされています。しかし、これも高いカケが必ずしも良い革を使っているわけでは有りません。革の良さがわかる人もそうはいないでしょうし、わかる必要もないですけどね。

6:武さん
高い安いは縫いかたにもよりますが、皮の質によっても変わります。大唐と呼ばれる皮だとしわが出来やすくて使ってる間に湿気などで延びやすく、逆に小唐と呼ばれる皮は比較的延びづらく買った当初の形を保ちやすいと聞いたことがあります。まぁいづれも「〜しやすい」ということで、目に見えるほど大きな差はないし、使用上の感覚はそれほど違わないと思いますよ。

7:弓遊びさん
価格が高いユガケは作りがシッカリしている?

ということは、ありません。

購入して半年で捻り皮がホツレ、同じ時期に人差し指と中指の間もホツレ、また同時に中指と薬指の間もホツレ、挙げ句、トドメは帽子内皮までホツレ(めくれ)ちゃいましたね。
修理に出すのも馬鹿らしく思い、自分で頑丈に縫い直しをして、使っています。

ユガケはまだ新しく現在九ヶ月目のユガケです。
1万5千〜3万位のユガケのほうが、よっぽど作りがシッカリしていますね!
10万も20万もするユガケは作りがシッカリしているとは一概に言えない。
と身を以て知らされました。
次第です。


・お断わり。
カケ師さんの銘を辱めるような文章となりましたので、使用ユガケの銘柄は控えます。

8:flockさん [url]
こんばんは。
弓遊びさんの意見に付けたしという形になりますが・・
高いユガケでもいきなり使いやすく作られているユガケというものもあります。
そういったものは最初から柔らかい=皮は薄め・・・ということで必ずしも頑丈ではないものもありますのでお気をつけを。

ちなみに私も高価な部類に入るユガケを使用しております。
私の場合は大学で矢数がかかるから・・という理由から皮が厚くて丈夫そうなモノを選びました。
・・・でも最近ちょっと糸のホツレを発見してガッカリしてます。
まあ自分で縫い直せそうですが、手縫いでもこういうことがあるので、本当にどれがいいとかいうのは断言できなさそうな気がしますね。
ではでは

9:斜面見習いさん
ここでの話はいくら以上が高いに部類するのでしょうか?
僕は大学時代に初めて購入したカケ(2〜3万)をまだ使っています(丸8年)。
安いからダメではないと思います。
僕が思うに洋服と似てブランド感覚かもしれません。
人気のある銘柄は高い… みたいな。
効果や寿命は使い方次第だと思います。

10:紫弓さん
学生や初心者が使う懸け言うのだと思いますが。時代により変わって来た話しがあります。それは帽子の形が竹の子型と小筋交いが安い懸けは比較的増えて来たこととだそうです。この使い方だと捻ってしがみつつ控を付けて腰を伸ばして扱うような懸けの使い方になります。大概はしがみながら控がつけられず手繰りにつながり肘が立ちやすいみたいです。

先日友人の懸けを買いに行ったら店員さんに安懸の売る意図の話が挙がりました。友人は流派でやっていたので名乗って顔色変えられるのを避けたいのでそれは述べないで買いました。又、その時私は節抜きを出して貰い奨めました。しかし、友人は安懸を使って捻って腰を折った(半固めぐらいに延ばすか)方がリスク少ないので買いました。
その時の会話で「初心者とかは壊すぐらいなら節抜きや柔帽子やチョン懸けを使えば自由効くのだけどね」と私が言うと「学生や初心者は壊しても何しても当たるからサイズさえ合えば良いと思いますね。節抜きでも変わらないだろうし。」とまで言われました。一応「使い方を教えられる人がいれば良いんだけどなー。」と治めましたが、互いの本音は高いのを使えるほど技術と知識が追い付いていていないのが現状だと思います。

高い懸けは基本的は装飾と手間をどう捉らえるかだと思います。さすがにいらない消耗以外で糸がほつれるのは困りますが。
やはり選び方次第だと思います。

11:真尻 ◆GMaShIrIさん
>10
>互いの本音は高いのを使えるほど技術と知識が追い付いていていないのが現状だと思います。

そういう、道具を理解している店員がいる店はめずらしいですね。どちらの地方のお店ですか?

12:紫弓さん
激戦区な関東のどこかですね。今回の場所以外にも特定の羽根は特定の矢でしか作らないところもあったり、特定の引き方に特定の懸けを意識したものもあります。理解するに従ってあえて違う使い方も考える契機にもなります。
やはりいろいろと回って探したり、本音の話をし易い様にしたいものです。その積み重ねがお互いの技術の向上に繋がると思います。ある意味射手も道具の情報で確認や再現をしないと職人さんも技術が向上しないと考えます。その繰り返しで段々道具は自分の好みが決まって来ると思います。

13:るん ◆wwxcZ87oさん
>1:ブギーさん
>何か違いがあるんでしょうか?
違いがあるかどうかは解りませんが、ゆがけの材料はかつて命のあった一頭分の鹿、場合によっては足りませんね。→そのゆがけの一部である紐についてです。

一般的に諸と呼ばれているものがありますね。おおよそ諸は帽子に紐をぐるっとかけて使っていると思います。紐は幅広く・狭く・広くなっている皮を折合わせ、その合わせ目を縫ってあります。(縫っていない一枚の皮紐のものもありますが)

紐をかける時、かける力の加減で皮は少し伸びたり縮んだりします。
何千回となく、紐はかけられますので縫い糸の加減がきつ過ぎると糸に無理がかかり糸が切れてきますし、皮の加減が浅いと皮が切れてしまいます。反対に糸がゆるいと浮いて擦れ、これもまた糸が切れてしまいます。皮が伸縮しても糸に無理がない様に縫ってあるのです。縫いは「けし縫い」。まさにけし縫い、縫い目が表面にほとんど見えないので、擦れる事もまずないのです。ですから、紐は長く使える事になります。

ただの紐ですが、この加減一つで調子は変わりますので私にとっては大事な紐です。心を込めないとこの様な紐は出来ないと思います。心を込めて製作して下さった方に感謝しております。

私は弓が好きなだけの人です。ご参考まで。

なんとも紐だけの駄文でした。

14:るん ◆wwxcZ87oさん
紐って書きましたが、教本一巻改訂増補第の巻末に小紐とありますね、13はこの小紐の部分です。(私の場合、ついつい、小紐はひも、紐はかけ緒なんて呼んでいます)以下、教本の表現する紐の部分です。(まぎらわしくてごめんなさい)

紐は、紐用に選んだ皮を縦に裁断して製作しますね。その前にあるA工程があり、裁断した後、仕上げの前に更にあるB工程があります。このB工程は手間も経済的にも無駄の様に見えますが、これをする事により安定した紐となります。紐の幅等は各々ですが、裁断面の仕上げや全体の仕上げを見せていただいた事がありますが、本当に大変な仕事で頭が下がります。

素材は皮ですが、最近ではエクセーヌ?(というのでしょうか?)のようなものもありますね。エクセーヌは、工夫をするとまあよしとはなりますが、どうしても皮の納まりとは少し違うなあと私は、感じてしまいます。ただ、エクセーヌも進化して皮に近づいていくのでしょう。これからの素材にも期待したいところです。

紐と小紐、どうということもないゆがけの一部ですが、私はこの様に思っております。

ご参考まで。

15:弓遊びさん
ユガケの紐・小紐について、そこまで念入りに加工されている事はしりませんでした。
今後の参考にしたいと思います。


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