柴田勘十郎さんを知っていますか? (投稿43件)[1〜43]


1:京都の学生さん
京都に代々弓師をやっている、柴田勘十郎という方がいます。
先日、私は柴田さんの仕事場にお邪魔して、竹弓作りを見学させてもらってきました。
訪問前は御堅いイメージがあり、学生なんか相手にしてもらえないんじゃないか不安だったのですが、「せっかく京都に住んでいるんだし・・」、ということで思い切って仕事場にお邪魔してみました!すると、予想に反してご本人はとっても気さくで、「おもろいおっちゃん」って感じの方でした。個人的には実際の竹弓作りを見せていただいて、弓への興味が深まりましたし、行けてすごくよかったです。
ですので、弓を引いていて、京都近郊に住んでいる方なら学生・一般問わず一度見学に行ってみたらいいんじゃないかと思いました。ご本人も「もっと来いやー!」っておっしゃってましたし(笑)
他に柴田勘十郎さんのところへ行ったことのある方いませんか?

2:空飛ぶライオンさん
お邪魔したかったのですが、留守でした…(泣)

3:ゆきさん
私も昨年秋に見学に行きました☆とっても気さくで感じのよい対応でした!!弟子の方が年末独立したそうですよ。

4:ワカクワさん
 柴田勘十郎と言えば、太平洋戦争前だったら、「一張は持っていなければ弓引きではない」と言われ、名人の代名詞的な弓師さんでした。また、会津藩の御用弓師であり、正式に「御」の字を与えられた方です。
 当代で実に21代目、伝統を固守しながらも固執することなくいいものは新しいものでも取り入れていらっしゃります。
 柴田さんが他の弓師さんと違うのは、江戸時代からの材料がまだたくさんある、重度の故障でも直せる(もちろん限界はありますが)、強弓が打てる、逆に極端に弱い弓も打てる、完成した弓を直に届けてくれる、・・・などなど。
 柴田さんの処には古い弓も集まってきますので、行くだけでかなり勉強になります。
 ただ、何分弓具店形式ではありませんので、定休日がありません。行かれる場合はかならず事前に連絡を!たまに配達、出張で誰もいらっしゃらないことがあります。

5:佐野さん [url]
北海道札幌でご家族と食事しました。
本当に「職人さん」という感じの方で、おもしろいおにいちゃんでした。
北海道の顧客を巡る途中だったようです。

6:亀さん
こんにちは。

柴田勘十郎さんの弓を使用された方へ伺います。
私は今まで薩摩弓を引いていたのですが、近々、京弓も引いてみようかと考えております。
引き味、飛びなどはどのような具合なのでしょうか。
また、お値段はいくらくらいなのでしょうか。

よろしくお願いします。

7:京都の学生さん
>空飛ぶライオンさん
それは悲しいですね…。もしまた行ける機会があるなら、絶対行かれたらいいと思いますよ。

>ゆきさん
私がお邪魔したときは既にお弟子さんは独立された後でした。残念!

>ワカクワさん
「伝統を固守しながらも固執することなく」柴田さんの弓作りはまさにそのような感じでした。

>佐野さん
たしかに弓道誌に「全国直接配達承ります」と書いてありましたが、柴田さんご自身で北海道まで回ってらっしゃるんですね、すごいです。

>亀さん
弓のお値段は普通の竹弓で10万円、ニベ弓で18万円くらいだそうです。ちなみに弓力の強さはお値段にはあまり関係ないみたいです。
引き味、飛びの方は私にはわからないので、他の詳しい方にお任せしたいと思います。

8:ワカクワさん
 本日2回目の投稿のワカクワです。

 引き味については個々人の感じ方もありますので一概には言えませんが、ワカクワが勘十郎さんを薦めた方が一概に言うのは、「弓その物が軽い」、「他の銘よりも矢飛びがいい」、「冴える」、「反動が少ない」といったところです。それまで他銘の竹弓を使われていた方でも、特にその柔らかさと矢押しの強さに驚かれる方が多いです。
 ただ、難を1つ言えば、同弓力の他の竹弓より、外竹が切れ易い、というところです。京都の竹はバネが強く、同弓力でも薩摩系より分厚を薄く作れます。しかし、その反発力のため、外竹切れのリスクも高くなっています。だからといって、予め反発力の低い竹を張ってもあまり意味がありませんので難しいところです。
 一番気になる値段ですが、注文される際、逆に「これぐらいで出来ますか?」と相談してみてもいいと思います。材料や手間の関係もありますが、うまくいけば、こちらの提示価格でやっていただけるかもしれません。

9:道民さん
 以前三十三間堂の大会の時に2回ほどお邪魔させていただきました。
 弓についてもいろいろと教えて頂き、大変勉強になりました。

10:ねむりさん
天然の煤竹ニベ弓でいくらくらいでしょうか?

11:枕流@宮崎さん
昨年末に一張り購入し今現在使っております。
率直な感想を申し上げますが、使用感はよいです。細かく仕上がりを指定して発注したのですがほぼその通りに仕上げて頂きました。
難を言えば弓が重いこと、ニベ口(接着面)が荒いこと、私愛用の谷口弦がそのままでは使用できないこと(弓が5分短い)、今の弓に見慣れた人には船底に見えると思われること等が上げられます。
価格はパンフレットに書いてあります。私は直接請求して送って頂きました。正直このパンフレットに引かれて購入しました。大変夢のあるパンフレットです。あとは見てのお楽しみということで。

12:ポン酢ファンさん
近隣県に住んでいるものですが、京都という日本で最大の観光地の都心に工房を構えて見えることもあり、ちょくちょく遊びの途中に寄らせていただいてます。

当たり前といえばそれまでなのですが、柴田さん自らが製作した弓についての特徴・扱い方および他店の弓との比較をしていただけるのが、購入する側としては非常にうれしいところですね。

柴田さんの店先にも弓がおいてあるのですが、自分好みのさまざまな注釈をつけた弓(前竹・側木・額木の種類そして成り)を短期間で製作していただけるのが「私のためだけに作っていただいた」という満足感を誘いなんともうれしいものです(笑)

私なりの弓の引き味についての表現ですが、いまある大多数が「ユミ」とカタカナで表現したくなるような芯の残った感じのするものですが、柴田さんの弓はひらがなで「ゆみ」と表現できるほどしなやかです。それが21代もの間続いている由縁なのかもしれませんね。

京弓の特徴として、胴が全くといっても過言ではないくらい入っていない・下が立っている、という薩摩弓と比べて個性的な面もありますが、一度引いてみる価値はあるかと思います。

京都大会では例年お店を出されていることですし、一度機会があればその手にとってみてみると何かがわかるかもしれません!?私はそれで購入した口ですが(笑)

13:京都の学生さん
>ねむりさん
天然の煤竹ニベ弓は25万円だとおっしゃっていましたよ。

>枕流@宮崎さん
そんな素敵なパンフレットがあるのですか?!今度伺ったときは見せていただきたいです。

14:けんさん
そろそろ竹弓をと考えている者です。
柴田勘十郎氏の弓には関心があり、以前パンフレットをいただいたことがあります。
初めての竹弓なのでニベはちょっと難しいのですが…。
私の周りでは、先代は名人だったけどと…伺いましたが、評判はどうですか?
もっとも、私の周りには当代の弓を使われている方がいないためかもしれませんが。

15:亀さん
みなさん、情報をどうもありがとうございます。

使用者の感想が人それぞれなのは、手作りならではの「製造誤差」のせいもあるのでしょうか・・・。
個性的な所もまた魅力的なのでしょうね。

16:ポン酢ファンさん
>亀さん

>使用者の感想が人それぞれなのは、手作りならではの「製造誤差」のせいもあるのでしょうか・・・。

おっしゃるとおりに製造誤差もありますが、竹・側木・ヒゴの材料強度の差も出てきます。この点は他店の弓も同じかと思います。どんな素質の弓を作っていただきたいかは、あくまで弓師さんとの相談になるかと思います。

弓力・製法・材料の異なる柴田さんの弓を数張持っていますが、ベースとなる味は同じでみな違います。
ボキャブラリーの乏しい私があえて料理にたとえて言うなれば、パスタの作り手(作者)、ベースとなるソース(接着剤)、具材(外内竹・ヒゴ・側木)となるのではないでしょうか?

人それぞれ感じ方・楽しみ方は違いますが、弓はあくまで引いて感じるものだと思ってます。よって「百聞は一見にしかず」もとい「百聞は一射で納得」ではないでしょうか?


あ、自分の感じた使用感を作者にフィードバックして、次回作に備えていただくというのも重要なことかと思います。それによって作り手・使用者ともにヒントを得ることが出来るような気がします

17:Fushikageさん
 こんにちは、節影と申します。
最初に柴田勘十郎さんにお会いした頃は、神宮の式年遷宮
の折りに作り替えられる御神宝梓弓を神宮に納められた後
だったと記憶していますので、十年近くのお付き合いにな
るでしょうか。 私が柴田勘十郎さんの打つ弓を好むのは
弓が未完であると言うことです。 最初に手渡された弓は
不安定で放っておくと狂いが生じる事もあり、手が掛かる
ものですが、一年二年付き合っているうちに、自然と落ち
着き自分に馴染んでくるのがわかります。 又、自分の弓
の癖を知り、竹弓の事を知るこの上ないチャンスでもあり
ます。 自分の成長と共に弓も成長し、気がつけば弓の色
も仄かに色づいて、自分色に染まりつつある弓をみたとき
竹弓の本当の価値を知るときではないかと思います。
 完成された弓はそれ以上のものを与えてはくれません。
色々と手が掛かることを嫌がり恐れては、弓の成長はおろ
か、人の成長を見守り育てる事はできないでしょう。
 私は、完成された弓よりも、成長する弓に期待したく、
柴田勘十郎さんの打つ弓を使わせて頂いている理由の一つ
です。

18:Fushikageさん
>ニベ口(接着面)が荒いこと
 こんにちは、枕流@宮崎さん。
これについては、京都の竹の特色である節の高さと、弓の
制作工程の違いによるもので、昔ながらの方法を採用して、
材料同士を圧着せずニベ自体を構造材の一部として利用す
る方法を採用している柴田勘十郎さんの弓の特徴からきて
いるもので、張り合わせや仕上げが荒いことから起こって
いることではないと思います。
 それは、弓の仕上げ方をみても明らかで、ニスや塗料で
弓の表面を仕上げている他の弓とは違い、弓筈の切り方・
形、丹念に猪牙をかけて材料そのものの美しさを主張して
弓としている柴田勘十郎さんの仕事をみて貰えれば解ると
思います。

19:ワカクワさん
 柴田勘十郎弓のせいで弓貧乏なワカクワです。
 「先代までは名人だったが、当代はちょっと・・・」という話はワカクワもよく聞く話です。実際、ワカクワも当代の柴田さん本人の弓を手にするまで、上記の噂を根拠無く信じていました。
 しかし、事実無根。かような話をする人のほとんどが、本物を見たこともないのに他人の言うことをそのまま鵜呑みしているだけです。また先代までと当代で何が違うか説明できる人にも会ったことがありません。
 他の銘でもそうですが、他者の言うことは参考にはなっても決め手にはなりません。やはり自分自身で味わうことが一番です。
 

20:枕流@宮崎さん
>Fushikageさん

おっしゃるとおりだと思います。
古い弓には同じようにニベ口の荒いものが散見されます。
ただ都城の弓は伝統的にニベ口がしっかりと合わさっています。離れるならば節の部分で、いわゆる節起きといわれるものです。それさえ最近の弓ではなかなかおこりません。
シェア90%以上を都城の弓が占める昨今ですので柴勘が色眼鏡で見られることもあろうかと思います。節起きが新弓の状態でおこっているわけですから。ですからFushikageさんのような識者のフォローが必要だと感じております。
さいごに私は柴勘ユーザーでとても気に入っております。

21:枕流@宮崎さん
そういえば一つだけ柴勘ユーザーの皆さんに質問があります。
それは裏ぞりのことです。
私の所有する新弓は最初から約10センチしかありませんでした。
都城の弓で育った私には何とも寂しい限りなのですがこんなものなのでしょうか?
昔の京弓でももっとありますよね。
比較的裏ぞりがないといわれる塗り弓(19代)を所有していますが、それでも15〜18センチ程度はあります。

22:ワカクワさん
 柴田さんの話でここまでレスがあるとは、ちょっと驚きです。
 勘十郎さんの新弓に裏反りが無い、という話は前々からネット上にも出ていました。中には裏反りの無さに返品した人もいるようです。
 しかし、グラス弓のようになった勘十郎弓でも、夏の夜に弦をはずして遊ばせると、一晩で大変なことになります。
 ワカクワの体験では、約7分の弓を道場に置いて張り込んでいたら、張り込み用の龍鳴の5号が切れて目視で30センチぐらい反りが出ていた事がありました。これは夏の話ではなく、秋の話です。
 ただでさえ材料のバネが強いので、そこに反りまで出してしまうと張台無しでは弦を張れなくなります。

23:Fushikageさん
こんにちは、枕流@宮崎さん。
 私も、裏ぞりの出ない7分2厘の弓を一張り所有しています。 もう、弦を外して3年以上経過して寝かしているのですが、春夏秋冬昼夜未だ10cm位で納まっています。
 柴田勘十郎さんも一時期、(打成りの)弓の反りを上げない時期があったみたいで、そのような弓も存在する事実はあるようです。
 

24:宗重さん
私は七分五厘〜八分五厘位の勘十郎の弓を15張り所有してます。私の21代の作は確かに裏反りが低くグラス弓のようですね。その他の代は20〜40cm位。強い弓のわりには引きあたりがソフトに感じるます。あと裏反りが無いわりには意外と元気がいいですよ!

25:黄表紙さん
はじめまして

一射体験だと思います。いかなる弓も引いて
みなければと思います。弓引きならば…

26:ポン酢ファンさん
裏反りの件ですが、私も実験したことがあります

購入した出来立てホヤホヤ状態の「柴田かん十ろ」銘の弓および外竹切れの修理から戻ってきた弓は、試しに弦を外すと「弓自体が生きている」と感じられるような裏反りの戻り方をします

30秒〜1分ほどで、みるみる20センチくらい戻るので、万が一反りがつきすぎて張れなくなるのを怖くて、すぐに弦を掛けた覚えがあります
おそらくその時々の作者の意向によって、弓の反りのつけ方が変わり裏反りの多少が変わると思ってます。落ち着いて全然戻ってこない弓も持ってますし・・・

ちなみに私の持っている「19代宗重」銘は裏反り10センチ程度です。ご参考までに

一張りごとに個性もあることですし、詳細は作り手である柴田勘十郎さん自身に直接問い合わせられるのがいちばん確実でしょうね。弓道誌にも書かれていますが、連絡先は下記のとおりです

柴田勘十郎弓店
075-351-1491
fwiy5383@nifty.com

27:だめ学生さん
高校の修学旅行のときに、同期の弓道部員10数人で立ち寄らせてもらったことがあります。
作業されている途中でしたが、丁寧に対応していただいて、とてもうれしく思った記憶があります。
その場にあった50キロの弓(商品でなく返品されたもの)を素引きさせていただきましたが、高校生には衝撃的でしたね。

以前、東京に来られた都城の弓師の方とお話ししたときに柴田さんの話題になりましたが、なにか、あまりよく思われていないような印象を受けたのが気になりました。上の方が仰るような仕上げ方の違いに起因しているんでしょうか…?

今春大学を卒業するので、それを機会に一張、と思っているのですが、竹弓初心者には扱いにくいでしょうか?

28:ワカクワさん
 だめ学生さんの話はよく分かります。ワカクワも都城の弓師さんと数度話をしたことがありますが、肯定的に話をしていただいたのは1人だけでした(誰かはいえませんが)。
 弓師さんの世界でもどちらかと言うと異端児的な目で見られている雰囲気があります。
 
 竹弓初心者に難しいということは全くありません。ワカクワの個人的意見では、全くの初心者でも安心して使えます。心配なことがあれば製作者本人に連絡を取れば事細かに教えてくれます。

29:イルパラッツオさん
にべ口が荒く、鍋底形の弓で、もし銘がなくても、これは味のある良い弓だと思えるのかなと、ちょっぴり疑問に思います。

ブランド物のバッグをついつい連想してしまいます。

ちなみに私は,柴田勘十朗の弓は見たことはありません。床の間に置くようなのはありますけど。

30:かぼすさん
こんにちは、イルパラッツオさん。
>柴田勘十朗の弓は見たことはありません。 
 見たことのないものを否定することは避けるべきです。
人の噂や聞いた話だけでは、その人の主観や感情が入って
おり、事実すら曲げられている可能性も大いにあります。
 自分の目で見て、触って、本物や正しい情報、物などを
自分自身で厳選できるゆとりを是非養って下さい。
私の先生の言葉に、「言詮にとらわれず、他人との比をみ
ず、巧拙を意図せず、私意を弄せず、一途に己を尽を射の
本分とす」があります。
 「人の言っていること、書いてあることにとらわれない」
それが、弓道上達の早道でもあります。
人の意見や言動を鵜呑みにすることは、自分自身で物事を
理解し開拓していくことを拒む大きな壁となり、物事を客
観的に見ることさえ奪ってしまいます。
 
 噂の中の真実なんて本当に極僅かですよ。

31:かぼすさん
>もし銘がなくても、これは味のある良い弓だと思えるのかなと、
 言えますよ。
特に、京弓の特徴は、胴の入りすぎていない美しい形と、下の成
りが出過ぎていないのをその特徴としており、絶妙なバランスで
構成されていると思います。 私も、その美しさに触れてから、
鹿児島成りから発展したと考えられる現代弓は、ひょうたん形に
見えてしまい、全く興味が無くなってしまいました。
 現代弓は、形を安定させる為に、弓の成りに対して極端な癖を
つける方法を用いているように思えます。

都城大弓のとあるホームページから引用
 >都城大弓は鹿児島成りの流れをくむもので・・・・
 上下の湾曲が多く、胴も強いので、外観上の美しさがあまりな
 く手の内の当たり荒い・・・・と、記載されております。 

 もし、他の弓師のつくった現代成の弓に、柴田勘十郎の印が
押してあるならば「柴田勘十郎って、こんな変な弓をつくるよう
になったんですか?」と、私は柴田さんに言いますよ。

32:イルパラッツオさん
かぼすさん、こんにちは。
柴田さんを否定しているわけではないんですよ。

ただ、掲示板を読んでいると、一般に否定されそうな特徴も逆に長所のような捉え方をされているので、例えばにべ口にしろ他の弓師が一生懸命きれいに仕上げているとしたら、その人たちが浮かばれないなと思った次第です。

京都大会で、今の柴田勘十朗を見る機会があるかなと思っています。

33:けんさん
お話をうかがってると、欲しいなぁという気持ちが膨らんできます(笑)
ところで、道場の方にうかがったのですが、柴田氏の弓は小村をとる等が必要なのでしょうか?私は関東人なので、製作者本人にちょくちょくお見せすることはできないので、その点がやや不安なのです。
最初の竹弓であれば近隣の弓具店・弓師から購入した方が無難なのでしょうか。

34:かぼすさん
こんにちは、イルパラッツオさん。
 申し訳ない、早とりちもいいとこでしたね。
>一般に否定されそうな特徴も逆に長所のような捉え方をされているので
長所も短所になり、短所も長所になる。
これは、物事を活かす意味で必要な考え方であると思いますよ。
柴田勘十郎さんが、京弓にこだわり、又その弓打ちの方法にこだわるのは、
それなりのリスクを背負っても、得られるもの更には得ようとするものが
あるからだと思います。
機械化を進めて、材料の無駄をなくすように細かい材料を高度に発達した
接着剤で圧着し、グラス・カーボン弓の様なメンテナンスフリーの狂いの
少ない弓を作ることが一つなら、何百年間の歴史の中で試行錯誤されてき
た弓打ちの技術と弓を引く側の人間との技術によってそれらを補う弓との
二つがあるならば、どちらをとるのか?
 それは、弓を引く人が何を望むかによって違ってくると思います。
柴田勘十郎さんの弓打ちをみさせて頂いていると、少なくとも私は、柴田
勘十郎さんの弓打ちに期待と心を寄せたいと考えています。
 それぞれの視点からどのように弓を見るのか、一つの答えだけで済ます
ことができないのではないでしょうか。

35:novuさん
柴田勘十郎先生に、今日会いました。
先週購入した弓の調子を見に来て頂いたのです。京都からここまでは約500km。
私は柴田勘十郎先生の弓は最高だと思います。またお人柄も大好きです。
実はこの書き込みを柴田先生ご自身もご覧になられているとのこと。
「みんなエーことばっかり書いてくれるから、困ってまうわ。」と、ポツリ。
この辺が良いところですよね。
今頃はきっと京都に帰る高速の上。
お気を付けて。

36:ポン酢ファンさん
おはようございます

>にべ口が荒く、鍋底形の弓で、もし銘がなくても、これは味のある良い弓だと思えるのかなと、ちょっぴり疑問に思います。

イルパラッツオさんがイメージしているなべ底が、どんなものかは分かりませんが、平なべ底の形状なら有銘無銘問わず私の興味を引くことは間違いないです
またニベ口が荒くない場合、弓が必要としている以上に竹と中打ちの間にニベが残ってしまったら・・・無理をきたすような気がします。
全くよくないたとえですが、鯛焼きでも余分なアンコと生地ベースは焼型からはみでてくるのですから、ゆとりは必要だと思います

それに胴を極端にそらせた弓が与えてくれる反動には、私の身体はついていけません。ひ弱なのかもしれませんけれど・・・

また、けんさんが心配される柴田さん本人に関東圏では・・・という心配は、柴田勘十郎さん自身が関東のお客さんへ納品に度々出かけて見えますので、予定さえ合わせれば何とかなるものかと思います。

37:だめ学生さん
>ワカクワさん
やっぱりそんな感じなのですね。
弓師の世界も射手と似てるような…

竹弓初心者でも大丈夫とは安心しました。
御教示ありがとうございます
よりほしくなってきましたが、懐が…

38:黄表紙さん
柴田先生とは知り合いになってかれこれ10年はなるかな。
先生の人柄に惚れて、すでに数張り購入しました。男性的な薩摩弓と比べて芯の強い京女の味
がするのが柴田先生の弓かなとおもいますよ。
一度は必ず引いてみたい弓ではないかとおもいます。こんな味のある弓が打てるのも、影で
奥様が支えていらっしゃるのでは?

39:けんさん
>ポン酢ファン様

そうですか。以前パンフレットを頂いた際にも、購入の場合は関東へ持って来て下さる旨はお教えいただきました。その後のメンテナンス等についてまではちょっと分からなかったもので。

直接ご本人に問い合わせれば済むことでしょうけど、他の方の納品にいらっしゃった際に、弓を拝見することはできるのでしょうか。遠方の方は実物を全く見ずに購入してるのかなと疑問に思ったので。

40:枕流@宮崎さん
私はメールにて何度も質問の後購入しました。
(メールのやりとりをするうちに柴田さんの誠実なお人柄が伝わってきて大変好感が持てました)
したがって実物は一切見ませんでした。
2張り送って頂きましたが、一張りは私が頼んだとおりに仕上げてあったのですがもう一張りは全く違う形でした。
思うに一張りは柴田さんおすすめの形だったのかなと今になって考えております。
その弓は確かに手下がものすごく立っており柴田さんの言われる手下を強く打った弓であろうと思われました。
ただ私はそういう弓を好みませんのでその点はっきりとはじめから注文を付けて購入した次第です。
こちらの好みでどのようにでも調整してくださるとのことでしたので安心して購入できました。
側木は幕末から大正期のものと伺っております。どうやって保存されてるのでしょうね。興味のあるところです。ご存じの方いらっしゃいましたらご教授願います。ちなみにこちら(都城の弓師)では「井」の字型に組んで乾燥させるのが普通です。

41:ポン酢ファンさん
>けんさん

興味があるものの場合どんなものかさっぱり検討がつかないから・・・という気持ちはよく分かります。

私自身は直接お店に寄らせていただき、分からないことは質問して説明をうけていますので、届けていただいたということは一度もありません。

しかし柴田さんが京都以外の地方にいかれる場合、効率の面からも一軒のお客さんを訪問するだけでなく何件かまとめていかれることかと思います。その際には注文品だけを持っていくということはなさらないかと・・・一度行かれる時を訊ねられて見せていただいてはいかがでしょうか?

またメンテナンスの件ですが、他のお客さんの用事でけんさん自身の住んでいるところの近くまで行かれることがある場合、便乗して弓を診ていただきその状態から今後の対策を練られるのが一番ではないでしょうか?

もしくは、京都観光+柴田さん訪問ツアーというプランを立てられると柴田さんの工房見学もできますし、楽しいかもしれませんよ!事前に柴田さんの予定を確認されてからのほうが無難ですけどね。弓は先に送って診ておいていただき、帰りしなに寄る・・・手荷物無し観光し放題!?

実際の仕事を目の当たりにすると価値観は180度替わる場合もあります。弓に関してだけの話ではないのですが、どんなものがいいものかはその人毎で違うかと思います。が、本当に良い物を良いとわかるのがいいことなのか、はたまた知らないほうがいいのかは迷うところです・・・

42:novuさん
余談になりますが、情報です。
柴田先生は、2月17日から5週間、欧州へお仕事でご出張されるようです。
よって、3月下旬まではご不在ですので、このスレで、「行ってみよう!」と思われた方、ご注意ください。

43:ワカクワさん
 半分余談ですが、ワカクワの手持ちで七分一厘の弓があります(以前の書き込みで弦切れした弓です)。
 まだ購入間もない頃、自宅で張り込んでおりました。この時で40キロは下らなかったでしょう。
 冬のある晩、張り込みに使っていた弦(ある程度的前で使ったくたびれ弦)が切れました。もう見ている目の前で反りが戻るで、取りあえず龍鳴の手近にあった新品の四号を掛けました。上を縛らずにそのまま寝てしまいました。
 30分ぐらいしたでしょうか、バツン、という音がして飛び起きると、例の弓が弦切れを起して部屋の中を3メートル飛び、ファンヒーターに当たって転がっていました。ファンヒーターは当たった部分がへこんで、エラー表示で止まっていました。弓は外傷はなく、おもいっきり反っていました。
 当時ワカクワの手元にあった弦で一番強かったのが龍鳴の四号。もう掛けるの物が無いのでそのまま諦めました。
 後日、なじみの弓具店に行って店中を探してもらい、今は製造していない龍鳴の五〜七号を購入、その弦と弓を持って勘十郎さんのところまで行き、張台で張ってもらって帰ったことがあります。
 最近はかえる弦で張り込み用の太い弦を作っていただけるようになりましたで、安心して寝る事ができます。


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