書き込みによる技術アドバイスや技術指導について… (投稿16件)[1〜16]


1:弓遊びさん
前提や絶対条件を踏まえた上での技術アドバイスや技術指導であり、また指導する側の人が100%完璧に伝えたい気持ちがあり、その人本人として完璧に伝えた、としても、実射を見て確かめない事には完璧に伝わったかどうかわかり得ないものではないのでしょうか?
私はそのように考えます。
仮に99%相手に伝える事が出来たとしても、残り1%が伝わらなかったために、アドバイスを受けた側が後々崩壊する可能性は非常に高いものと思います。
特に高段位(先輩なども含む)と見られる方や学校のコーチ、監督等をして居られる方々の書き込みによる技術指導ともなると、読む人皆に影響を与えるところが大きいと思います。
読んでやってみた結果、斯様になりました。と文面で報告を受け、その調子で頑張ってください。と言っても良いものでしょうか?
ダムの穴…
ダムを崩壊させるのに、発破などの大がかりな装置は要りません。
針の穴ほどの亀裂や歪みさえあれば、年月を経ていくうちに崩壊してしまいます。
書き込みによる技術アドバイスや技術指導は、たとえ、それが正論、正攻法としても、ダムの穴的要素を多大に含んでいるものと思います。
掲示板に技術アドバイスや技術指導を書き込みされている方々のご意見を承りたく思いましてスレを立てさせて頂きました。

2:今年から斜面さん
掲示板に書かれた指導方法だけを頼りに弓を引くわけではなくあくまで一つの方法としての指導のあり方としては悪いことだとは思いません また必ずしも実射を見たからといってあなたの言うダムの結果につながる小さな穴があかないとは思いません 指導というのは決して完璧と言うことはないんじゃないですか? 頑張る弓引きに少しでも力になりたいというみなさんの気持ちはわかりますからね 私は大いに歓迎します 私自身学ぶことは多かったですし

3:デビさん
「掲示板での指導等は毒にもなり得る」という意見だと読み取りましたが、逆もまたしかり。ダムを決壊させる針の穴かもしれないし、立派な山になる一粒の石かもしれない。

確かに「役に立つ」とだけ考えていると、落とし穴に落ちるかもしれませんが、「役に立たない」と決め付けもおもしろくない。(もちろん、そこまで極論はおっしゃっていませんが)

少し用心、少し信頼。こんな距離の置き方で丁度良いのではないでしょうか?

4:斜面射手さん
そういう危険性はみなさん多少なりとも承知の上、アドバイスを求めたり、
情報提供をしているものだと私は認識しています。
情報の取捨選択は任意であり、実際の指導のように半強制ではありません。
それに、しばらくやってうまくいかなければ
人というのは見切りをつけるものですから。

そのあたりは割り切って書き込みをしないと何も情報交換が
できなくなってしまいますから。
文字だけでの指導だなんてここ数年のうちに誕生したものですからね。。。
なんとも奇妙ですね。

5:デビさん
付け足し。

「私初心者で何にもわからないので教えてください」という発言はたまに見ますが、こういった方は落とし穴に落ちるかもしれません。ご用心を。

質問する時に自分で一度考える。それでも分からない場合に他の意見も聞いて見る。そして自分の考えと照らしあわしてもう一度考えを練る。こういった掲示板の使われ方を期待しています。

一度考えるアクションを起こした書き込みに対しての返信は良薬になる可能性が高く、考えなしの発言に対する返信は毒になる可能性が高い。っとこんな分析をしています。

6:紫弓さん
良く同じようなことを感じています。文面でなにかを伝えるには最低限の知識が必要ですがその知識は人によってまちまちなので百パーセントは無理に等しいと考えています。
私としては直す方法よりは原因をはっきり示して、その原因に対して質問者が理解を示してくれた方がよいと思っています。しかし、その逆に直す方法を教えて一日二日で治ったとしたらどうでしょう。違う癖がでてたまたま似ている癖で直し方は一緒ならば新しい癖を生みます。だからこそ原因をみつけだす力を身に着けて欲しいと感じています。

掲示板の質問をみると道具不明、引き方不明で、いきなり癖を直したいといわれる方が多くいると思います。その場合は原因となおしかたを同時に示すことが多くあります。理由としては新しい知識も入ることが多い為一つ一つ順序だてると対話式の為、脱線して話がもどせなくなってしまうためです。もう一つは実際の講習会などの講評では対話式よりは片一方ぎみに講師の先生が話してからメモを取るなりして質問する為、実際に則した形で一般論を発言した方が良いと感じているからです。(ただ人によりけりなので余り一般的な書き込み方でないかもしれません)

私は質問者が読み返して、後で考えてみたら一つの癖に一つの理由が分かったと導けるようにしたいと感じています。(^-^)

7:枕流@宮崎さん
「人を教えることはできない
ただ人が悟るのを助けることはできる。」
ダビンチの言葉と聞いております。
私の師も
「上手は勝手にうまくなり
下手はいつまでも下手のまま」
とおっしゃいます。
要するに意見を聞く側の人間が自分で何とかしようと努力しする課程で試しにやってみるという程度。師以外の意見なんてその程度の認識でよいと思います。
人に習って上手になろうなんて思っているうちは上手にはならないと私はよく言うのですが、どうでしょう。
私の尊敬する齋藤直芳先生は
「射術は初心の教えをそのまま錬磨すれば大成する」と豪語されていますがちゃんとした師のもとでの稽古であればその通りであると思います。

8:まりもさん
近代になって少し変わってきて、流派の書物の書物が発行されてきていますが、昔は口伝筆記以外は書物として残さなかったと聞きます。

これは技術書や指導書の書物だけを見て、その人の技量により、勘違いがおこり別方向の想いに行ってしまうことをおそれたためと言われています。文字だけでの指導は何時の時代でも苦労をしていたのだと思います。

よくここで、質問して解答がでてきて、“ありがとうございました。”“よくわかりました。”とでますが、1回の解答で本当にわかったのか突っ込みたくなるような事があります。

本当にわかったのか?もっと突っ込んだ質問を2回、3回としなければ理解できないよ。と思われる事が多々あります。

ここは書物の一方向の教えではないのですから、インターネットの特性を生かして、何回も質問を繰り替えしして、現代の口伝筆記をしていけば良いのでは。又解答者もそれだけの責任と任務を負った解答をしなければいけないでしょうね。

9:Y.K.さん
自分はけっこう射癖相談スレにおける技術的な書き込みが多いです。

しかし、実は自分はまだ弓暦5年目の大学2年生・初段です。
さすがに、自分は未熟なのにあんな偉そうな書き込みして大丈夫だろうかと(いろんな意味で)、最近心配になることがあります。

相談にのるレスを返す側も、それ相当の修行をしっかり重ねておきたいのが正直なところ。
どこかの本の丸写しのようにならず、自分の経験に即したものを書き込めればいいなと思っております。

スレ内容も、一方的に「〜しなさい」というだけではなく、「〜はどうでしょうか」と、できるだけ対話をするようにすればより納得できるものになるのではないでしょうか。

…自分は対話は苦手ですけどね。

10:てらてらさん
スレッドの最初の趣旨と外れてしまうかもしれませんが、書き込みによる技術指導を楽しみにしている者から一言。
確かに、直接道場で見てもらいながら指導を受けるのが一番いいと思いますが、なかなかそういう機会のない僕にとっては、本などの記述を読みながら自学自習している状況です。
そのため、この掲示板の技術論なども、大変興味深く拝見し、日々の練習の参考にさせて頂いています。
もちろん、記述によって100%伝達されうるとは考えませんが、練習のヒント、上達のヒントを得る場として、有効に活用させてもらっていると思っています。

11:佐野さん [url]
直し方は一つだけでは無いでしょうし、表現の仕方も人によって違います。
その様々な表現の中から、自分に合った、理解できる指導を選べばいいと思います。

やって欲しくない事は、「私はインターネットでこう教わった」と地元の指導者に反抗する事ですね。
もっとも、そこで話を聞いてくれる指導者なら信頼してみたいです。

12:あすまさん
質問をしてきている人は割と書物を読んでない人が多いような気がします。また仮に書物を読んでいても理論をあまり理解してないような気がします。しかしそれは弓歴が浅ければしょうがない事だと思います。自分がそうでしたから…
自分が高校生の時は指導者がいなかったので、本を読み・他人の射を観察し・試行錯誤を繰り返し・失敗を繰り返し、運良くそこそこの結果を残す事ができましたが理論はまだイマイチ理解できていなかったです(若い時って頭より先に体が理解するんですよね)。
もしあの当時今の様にネットなるものがあったら私も藁にもすがる気持ちで質問していたと思います。そして聞いた事を試し失敗し、そしてまた聞いて試し失敗し…

確かに私も書き込みを拝見していて「ホントに解ってんのかよ!」・「実際に射を見てみないと解んねーよ!」と突っ込みたくなる時ありますが、まぁ書き込みによる技術指導の一つ一つが僅かでも質問者の足しになれば良いんじゃないでしょうか?
あとはその後の本人の勉強・努力次第って事で…

13:爽健さん
私自身も高校で指導をしているのもですが、私も弓遊びさんと同様に近い疑問を感じているものです。
射技を文章で伝えることに、多少のアドバイスは可能だと思いますが…
やはり実射を見ないことには、的確な指導は難しいかと。
私の場合、実際に射をみたとしても、その射癖に至った経緯・原因、練習方法・量、弓具、指導者の考え・指導法、本人の骨格・性格などを把握しないと、的確な指導は出来ません。
ですから、掲示板での技術面のアドバイスは控えています。
たまに精神面でのアドバイスはさせて頂いてますが・・・
逆に、独自の理論をお持ちの方に、こちらから技術理論を伺うことはあります。(…自分勝手ですみません)

技術質問者の中に、身近に指導者がおらず、あれこれ自身で考えたうえでスレッドをたてている方を見かけます。
そういった方の質問には(特に高校生)、良きアドバイス・提案を伝えたいとは思うのですが・・・
私の指導は生徒の性格・骨格・過程・情熱に重点を置き、指導後のケアも大切と考えるので、掲示板指導には不向きで指導できずにいます。

ただ、掲示板での技術論議が盛り上がるのは良いことかと!
そこに射癖改善のヒントがあり、射技の向上した方(恥ずかしながら我が教え子)がいることも事実ですから!
>弓遊び様
どっちつかずの勝手な意見になりました・・・申し訳ありません。

14:弓遊びさん
まず最初に…
管理人のデビさんの寛大な解釈にお礼を申し上げます。
投稿内容からして、この掲示板への参加者を数多く失う危険性を孕んでいるにも拘らず、議論する場を与えて下さったことに感謝いたします。
『書き込みによる技術アドバイスや技術指導について…』
斯様な奇妙なタイトルにも拘らず、返信して頂いた方々にもお礼を申し上げます。

今年から斜面さん、やてらてらさん、のように斜面射手さん、佐野さんが仰られている取捨選択が出来る方々には、この掲示板は充分に活用できるものであると思います。
しかし、紫弓さんが仰られている通り、癖が出てきた原因を知らないまま、癖を直す為にまた新たな癖を付けている方々がいらっしゃる事も事実だと思います。

15:弓遊びさん
書き込みによる技術アドバイスや技術指導についての接し方は管理人のデビさんや、あすまさん、が仰られているようにするのがベストだと思いますが、実際の所、質問の書き込みをしておられる方々の中で、はたしてどれくらいの方がデビさん、あすまさん、の仰る通りに出来ているでしょうか?
斯様な疑問を持たざるをえないのもまた事実です。
枕流@宮崎さんが仰るように出来るのが最善の策とは思うのですが、てらてらさんのような方々もまた多く存在しておられるのも事実だと認識しています。
Y.Kさんが感じられた通り、先輩としての書き込みに、多少の不安を感じられるのもわかります。
だからこそ、まりもさんが返信された内容の通り、回答者の方々には責任もって回答して欲しく思う次第です。
しかし、責任ある回答をしたとして、どのようにしてその確認作業を行なうのでしょうか?
だから、取捨選択云々と言ってしまったり、役に立つ原石云々、上達へのヒント云々と言ってしまったりすると堂堂巡りになりそうな気がします。
では、Y.Kさんが仰るように、ご本人の実体験をもって、質問した方々に納得してもらうべきなのでしょうか?
実体験談が当て嵌まる場合も多々有るとは思いますが…
私個人としては、枕流@宮崎さんが仰られているように、また紫弓さんが仰られているように、いつの日か本などを読み返してみて、また、実際に行射してみて「あっ!こういう事だったのか!」…
と相手に伝わるような書き込みが、質問する方々にも、また回答される方々にもプラス材料となるものが多くあるのではないかな?
と思いました。
それから、爽健さん…
現場での実体験をお話頂き、有難う御座居ます。
教え子さん達にそれぞれの個人差は有るとしても、取捨選択が的確に出来る(上手い)というより、枕流@宮崎さんが仰られている通りのようになっているように私には受け取れました。

16:弓遊びさん
返信を頂いた皆様から貴重なご意見を承り、私自身有難く思います。
色々なご意見を読ませて頂いた中での私自身の感想になり申し訳ありませんが…
枕流@宮崎さんの返信が特に心に残ります。
上手くなる者は勝手に上手くなるのだと思います。
教歌はまだ生きている事を実感しました。
そして紫弓さんの返信、スレ主に考えさせる含みを持たせた返信。
ネット上の事に疎い私ですが、これから先、ネットが主流になった場合、大変有効な伝達法ではなかろうかと思いました。

この先、このスレッドに書き込まれるであろう事は、返信を頂いた皆様の書き込みに重複するものが多々出てくると思いますので、ここで一応絞めておきたいと思います。
重ねて、駄文に付き合って頂いた方々にお礼を申し上げます。
有難う御座居ました。


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