「坐射」って何で座るの? (投稿8件)[1〜8]
- 1:デビさん (2004/11/20(Sat)01:45:37, ID:6GGqfX2 [31659])
- 初歩的な質問ですがお付き合いください。
坐射は「座って射位に入って、立って行射」しますよね。最終的に立って弓を引くのなら、いちいち座らなくっても良いような気がします。わざわざ座る理由は何なのでしょう?
私が考えたのは
1)審査の時座っている方が前から後ろの人間が見えるから。
2)本当は「座って射位に入って座って行射(跪射等)」が正式だが略式で立って行射。
3)武士はまず座るものだから。
などどうにも腑に落ちない、適当な理由しか思いつきません。真実も追究したいですが、とりあえず納得できる内容なら結構ですので、思うところを教えていただければ幸いです。
- 2:ポン酢ファンさん (2004/11/20(Sat)02:21:44, ID:8QpTTQY [31661])
- 私見ですが・・・
>座っている方が前から後ろの人間が見えるから
このニュアンスが強いと思います。
改まって弓を引く = 人に見せることを目的とする
審査や射礼では、引いている人にスポットライトを当てないと焦点がぼやけますよね?そういった視覚効果の面では坐射は非常に有効かと思ってます。
全くの見当外れかもしれませんが、私はこのように思い込んで稽古をしております
- 3:半平太さん (2004/11/20(Sat)11:11:25, ID:LM8umdU [31670])
- 立射だと乙矢が射法八節にならないからじゃないでしょうか。
本来は持ち的射礼のように一度本座に戻るべきだと思いますが、そこは簡略化しているような気がします。推測ですけど。
- 4:半平太さん (2004/11/20(Sat)12:26:32, ID:ZSFfLoM [31671])
- 追加です。
それから跪座は基本的に待機の姿勢なんだと思います。
それで膝を生かしてすぐに対応出来るようにしてますよね。
突っ立っているよりは座っている方がお行儀がいいというか、見ていて落ち着きますね。
ポン酢ファンさんのご意見にも賛成です。
- 5:デビさん (2004/11/20(Sat)12:57:57, ID:MSLhiCQ [31674])
>ポン酢ファンさん
>審査や射礼では、引いている人にスポットライトを当てないと焦点がぼやけますよね?
なるほど、複数人の時は「射手を引き立たせる」という理由は納得です。
>半平太さん
>立射だと乙矢が射法八節にならないからじゃないでしょうか。
う〜ん。射法八節が足踏みからだとすると特に乙矢でも射法八節に則っていると思います。と言うか「射法八節を絶対に行わなければならない」という理由もないと思いますので今一納得できないなぁ。
>跪座は基本的に待機の姿勢なんだと思います。
という意見は単純に納得。「普段は座って待機しておいて出番になったら矢を射ます」という説明であれば確かに納得ですね。立射はその待機を略していると。
こんなとこでしょうか。他にも有力情報等あればお願いします。今後の作成に役立てさせていただく予定です。
- 6:枕流@宮崎さん (2004/11/20(Sat)19:17:38, ID:ZNYGpB6 [31690])
- 素朴な意見ですが
「坐射」=射礼の一部ですよね。
射礼とは射そのものが礼であるとの認識で行われるものです。
そして礼の様式については坐礼が基本です。
そのように考えると座らない方が不自然ではないでしょうか?
もちろんいろいろな例外はありますが基本的にはそういう考え方でよいのではないかと、私はそのように考えておりました。
- 7:弓遊びさん (2004/11/20(Sat)19:48:21, ID:F5zRJio [31691])
- 最近、私は下記のように考えるようになりました。
『坐射は、弓道が教えてくれる躾け、慎み、和敬、克巳、反省等の徳目を体得する為 に必要な作法ではないか?』
私は坐射=演武だと思うので、かなり見せる要素があると思います。
みせびらかすのではなく、弓の心を身体で表現する。
という意味です。
例えば、人が演武している時は、控えて坐して待つ。 自分が射終わったら、すみやかに次に場を譲る。
これらの諸動作は、本来、躾けや慎み、和敬、克巳、反省等の徳目の精神が働いた結果の自然
な態度だと思います。
しかし、初心のうちは、すぐそんな心を持て、と言われても無理でしょうから、それらをまず形から学ぼうということで、坐射及び、基本体(体配)の修練があるのではないでしょうか。
- 8:デビさん (2004/11/21(Sun)01:17:43, ID:MSLhiCQ [31725])
- >枕流@宮崎さん
>礼の様式については坐礼が基本です。
なるほど、原点に戻る事をすっかり忘れて現在の動作のみを単純に見ていました。
半平太さんと枕流さんの話を読んでいて「審査員と限定せずに目上の人が前で座っていると仮定して、射位で立つということは目上の人を見下ろすことになり失礼だな」と気づきました。上座の方への配慮、礼として坐しているのですね。
>弓遊びさん
>弓道が教えてくれる躾け、慎み、和敬、克巳、反省等の徳目を体得する為 に必要な作法ではないか?
上記もとてもわかります。坐して待機している時は本当に色々なことを考えてしまう物です。でも、これは経験者の結果論的な考えでは無いでしょうか。ちょっと初心の方や、まだ弓を引かれていない方に対してへの坐射としての論理的説明にはムリがあるかと。
色々なご意見ありがとうございます。自分の中で納得出来つつあり、かなりモヤモヤがとれました。多くの事が「目上の方を敬う礼の考え方」をベースに理解出来そうです。後は「礼」って何? といった根本の探求になりそうですが、これは私の課題としておきます。
ホーム >
弓道座談会 >
2005/09まで >
「坐射」って何で座るの? (投稿8件)[1〜8]
(c)デビール田中 : 問い合わせ