ジェラルミンの矢の手入れ法 (投稿11件)[1〜11]


1:奈々さん
私は弓道部の一年生なのですが、最近やっと自分の矢を購入しました。
でも、先輩は、矢の羽根などがボロボロになってしまうため、一年ごとに矢を買い換えるそうです。
『ジェラ矢は手入れさえすればずっと使える』と聞いた事があります。
実際、どのような手入れをすればよいのでしょうか?又、羽根の付け替えは素人でもできるものなのでしょうか?
教えてください。

2:Aceさん
強度が高くさびないので、曲がったり、折れたりしなければ半永久的に使えるかと。。。羽も鳥の種類により耐久力が違います。
痛みの進行を最小限にするには、掃き矢をしないことと湿気をできるだけ避けることです。羽の付け替えは手先が器用でないとちょっと、って感じですね。糸で巻いてあるでしょう?弓具屋さんに持っていった方がいいですよ。
最後に参考迄ですがジュラ矢は「ジュラルミン」というアルミニウムを主成分とした合金でできています。軽い上に強度も高いので飛行機の機体にも使われています。

3:丸太さん
自分は「鷲」の羽を使ってます。
手入れといえば、バサバサになってしまった羽を指で真っ直ぐするか、タオルで矢を拭くくらいです。
もう使い始めて3年は経ちます。
すっごい綺麗ですよ。羽はかけていません。
できれば、その先輩の羽と奈々さんの羽を教えてください。

4:裕太さん
自分は練士六段のコーチから『羽にはやかんの蒸気を浴びせればいい』と聞きました。実際にやったら信じられないくらい羽が奇麗になりました。高い羽にはお薦めできませんが、普通に高校生が使う矢なら有効だと思いますよ(^-^)

5:裕太さん
シャフトはジュラルミンやカーボンでも矢尻は違うので使用したあとは、専用の矢拭きを用意して矢尻を常に拭いて錆びさせないようにするといいですよ。

6:真尻さん
ちょっと補足をしておきます。

確かに曲がりなどに対する耐久性はジュラルミン(最近は超超ジュラルミンのやつもありますね。成分がジュラルミンとも微妙に違います。検索で出てきます)の矢はあります。しかし、安土にささる際の磨耗に対する耐久性が完全かというとそうではありません。

私の場合、毎日60本以上かけていた学生時代で一年たつとシャフトの先が削れて軽くなり、バランスが悪くなりました。矢尻を重たくしてバランスを調整するのですが、ある程度まで行くと新品の重心の位置と、シャフトが削れて軽くなって先を重たくして合わせた重心の位置が一致していても、矢飛びが変わる所まで行きます。

厳密に言うと、そこがジュラルミンの矢の寿命(シャフトの寿命)だと思います。矢に色がついている人なら、先の方の塗装がはげたりして磨耗していくのがわかると思います。塗装がはげてその下の金属部にムラのようなものが浮き出てきます。それがジュラルミンの削れた部分です。

錆びる、錆びないを寿命と考えている人にとっては、ジュラルミンの矢は半永久的な矢ではないかと思います。

あと、羽根に関しては手の内がうまくできている人や、無駄な力で引いていない人はほとんど痛みません。私の場合、羽根はとても綺麗だけど、シャフトが傷んだという感じになって、矢を交換するタイプです。参考までにどうぞ

7:真尻さん
重心の話は例を出しておきます。

やりなげを想像した時に次の2本のやりがあったとします。

A.全体の重さが均一の一文字のやり

B.シャフトは軽くて、一番両端に均等なおもりがついていているヤリ。

AもBも全体重量は変わらないとします。
果たして、この二つはどちらも重心は真ん中にありますが同じ起動で、またイメージで飛ばす事ができるでしょうか?

Bが先が軽くなって重たい矢尻を入れたやつの例だというのはわかって頂けると思います。

8:奈々さん
こんなにも丁寧に教えていただけるなんて・・・本当に感謝します。
Ace様>ジェラ矢について何の知識も無い
 まま購入したので、大変参考になりま
 した!飛行機にも・・・!!
 羽根はやっぱり素人では難しいですかUu
 有り難うございましたvvv
丸太様>私の矢も先輩の矢も水鳥かと思わ れます。
 六本で一万五千円ぐらいのものなのです
 が・・・やっぱり鷲とは違うものなのでしょ うか??よろしくお願いします!
裕太様>やかんの蒸気ですか!!
 凄く良さそうですねv是非やってみたい と思います!専門の矢拭きがあるとは知 りませんでした。今度探してみますー! 有り難うございましたv
真尻様>詳しい説明をしていただき本当に 有り難うございました!!すっごく勉強 になりましたv
 やっぱり矢をはらってしまうのは自分の 未熟さゆえなのですねUu
 『手の内』と『無駄な力』ですね!日々 精進したいと思います。それにしても一 日六十本・・・!!私も頑張ります。またよ ろしくお願いいたします!

9:Aceさん
15000円という金額的には水鳥か七面鳥ですね。自分の矢は一、二代目が七面鳥、三代目が水鳥(花白鳥)の矢です。羽の軟らかさから考えて水鳥のほうが傷みやすいと思います。経験から言わせてもらいますと七面鳥と水鳥の見分け方は、羽が七面鳥の方が硬いことと、七面鳥の方は主に着色されていることから判断できます(組になっている矢の羽の柄がみな同じ)。逆に花白鳥は羽の模様が美しいのでそのまま使われます。そして鷲についての話ですが、羽は強く、柄も美しいです。鷲にもいろいろ種類(犬鷲、黒鷲etc.)があり、さらに同じ種類の鷲でもどの部分の羽(翼の羽や、「石打」という尻尾の羽etc.)を使うかで値段が変わってきます。安いもので2万数千円〜くらいです。少し高めなので弓道に慣れてから買いましょう。
最後に磨耗することは考えても見ませんでした。確かに削れればバランスが変わり、シャフトを交換せざるを得ないかもしれません。半永久的に使用可能といった意見を訂正させてもらいます。真尻さんのおかげで勉強になりました。

10:丸太さん
前に白鳥を使ったことがありましたよ。
鷲は羽自体が硬いですいね。
それとどことなく矢飛びが違うような・・・・気のせいかな?

11:真尻さん
羽根によって特性が違います。
鷲は力強く早く飛ぶ鳥です。だから直進性があるんだと思います。
水鳥は非力で長時間飛ぶ鳥なので、安定性があるんだと思います。
同じ、弓、射手だと鷲の方がスピードが基本的に早いです。私の場合、28mと決まっている距離で、スピードを競うものでもないと思っているので、水鳥の安定性を好んで使います。人によって美学が違うのでどちらがいいとは言えませんが。
水鳥はAceさんが言うように羽根が弱いです。手の内が上手になるまでは丈夫なので黒鷲をおすすめします。


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