矢が真直ぐ飛ぶ原理 (投稿25件)[8〜8]


1:[K]さん
はじめまして。大学から弓を始めて二年目の[K]と申します。
和弓で矢が狙い通り真直ぐ飛んでいく原理がよく分かりません。どうして弓の右側に矢があるのに狙いとおりに飛ぶのですか、教えて下さい(>_<)

8:syouさん
長くなってしまってすいません。最初に謝っておきます。

私見を述べるので是非みなさんの意見を聞かせて欲しいです。
>2
後ろの飛ぶ要因の一つとして弓返りがありますが、僕が研究している中ではこれは関係ないのではないかと思ってます。
弓返りが始まるポイントは離れて弦が弓把15センチメートル位の所(いわゆる張り顔の所)よりも少し低い場所で離れます。で弓の復元力によって張り顔の位置まで戻り、そして弓返りが始まっていきます。つまり弦は離れてから楕円の様な軌道を描くのではなく、いったん押し手の方向で止まります。その後に回転を始めるというわけです。弓返りが出来ず、打ち切りの人はその回転が出来ていない人です。そのポイントで矢と弦が分離していないとすると、90度弓返りをする人はやたらと後ろに行ってしょうがなくなるではないですか。後ろに行かないにしても矢色は相当な物になりますよね。なので、弓返り「自体に」矢を後ろにとばす力はないと思います。
ですが、弓返りが出来るためには的方向への正しい押しと手の内が必要になってくきます。その正しい押しが出来ているので、矢はやや後ろに飛び相殺されて的に向かって飛んでいく、のだと思います。弓返りが原因ではなくて、正しい押しの結果弓返りと真っ直ぐ飛ぶ、と言う事が出来るんだと思います。
では、本当の相殺する力は何なのかと言うことですが、これは的方向への押しではないかと考えています。
的方向への正しい押しとは何か?と言うことを考えました。一番的方向へ伸びている残心はどんな形か(押し手)、と言うと両手を真一文字(大の字)に開いている形ですよね。この形が胸の開きや押し手腕の長さを最大限に使った状態であると考えます。本当はこの状態で会を構成できればいいのですが、この状態だと矢は首を貫いてしまいます。では、どの点で妥協するか。矢を真っ直ぐ的に向けたまま矢は首を貫かないように、と持ってきたのが会、であると考えています。よって、拳は約一個前に出ますし上にも上がります。
で本題の相殺する力はこの的方向への押しではないかと思います。弦が離れてから矢が分離するまでの間に2センチメートル後ろに行くだけの力をかけてやれば矢は弓に邪魔されることなく真っ直ぐ飛んでいく、と思っています。

駄文
拳が動かない射と言うのは物理学的に言ったら一番矢所のぶれない射になると思いますよ。もちろん的付けよりもかなり前に行くことは必至ですが。では和弓はなぜそんな引き方をしないのか、というとアーチェリーと違って引き尺を大きくとることにあると思います。力のバランス上押し手を固めて勝手のみで放す、と言った事がしにくいのではないかと思っています。研究不足で今達している結論はこのくらいです。申し訳ない。


ご参考になりましたでしょうか?


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