羽の科学の話 (投稿31件)[1〜31]


1:つぐみさん
はじめまして。
最近大学の授業で弓道をはじめました。
先生からの課題なんですが・・・
矢には鳥の羽が3枚付いていますよね?
あれはどうして3枚で、しかも鳥の羽でなければ
いけないのでしょう?
ちなみにアーチェリーはプラスチックらしいです。
本を探してみたんですが、そういう科学的なことに
触れた本っていうのが全然なくて・・・。
ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひぜひ
教えてください!!

2:半平太さん
1.邪魔になる
和弓は頬付けと言って矢が頬(口の辺り)に密着するくらい引きます。また弓の右側に添える感じで番える為、矢が4枚あると邪魔です。

2.回転しながら飛ぶ
近的の場合、矢は放たれてから的に到達するまでに2〜3回転するそうです。回転しながら飛ぶことによって微妙な歪みなどを修正出来るそうです。4枚羽の矢は回転しない、と聞いた事があります。

3.重量バランス
矢は中心から4cm程前に重心が来るのがいいと言われています。羽が1枚増えるとその分重心が後ろに来る為鏃を重くしなくてはなりません。

4.安全性
和弓では体一杯引いて会の状態で矢羽が首よりも後ろにあり、かつ頬に密着しているので、プラスチックなどでは離れと同時に頬を切ってしまう危険があります。
羽はフェザータッチで全く痛くありません(笑

5.耐久性
羽はちゃんと手入れしていれば長く持ちます。この点プラスチックとは比べ物にならない耐久性があります。

3:つぐみさん
こんなに早い返信があるとは!!
とてもわかりやすい回答をありがとうございます。
こんなにたくさんの理由が考えられるんですね〜。
和弓はアーチェリーとはちがって、道具はとても
シンプルですけど、かなり奥は深そうですね。

ありがとうございました!

4:葵使いさん
一応昔は四枚羽のものもあったようです。
4枚で回転しないというのは何故でしょうね。
考えてみましたが、わかりません。

一枚の構造が回転させるように出来ているので、4枚でも回転しそうですが・・・
どなたか分かる方がいらっしゃいましたら教えてください。

バランスはまあ3枚のバランスで発展してきたというだけですよね。


授業で弓道っていいなあ。某茨城の大学さんですか?
まあ他にもあるか・・・

5:葵使いさん
追記:流鏑馬なんかでは2枚羽も使うようです。番えやすいとか?

6:デビさん
2本を時計回りに、もう2本を反時計回りに回るように羽をつけ、バランスをとると回らないそうです。

3本だとバランスをとれないので、どちらかに回ると。

先日購入した本に載ってたなぁ。

7:紫弓さん
 >>一応昔は四枚羽のものもあったようです。
4枚で回転しないというのは何故でしょうね。
考えてみましたが、わかりません
 陣頭矢だとか蟇目矢だとか鏑矢だとか副羽あるいは槍羽といわれるやつですよね。
デビさんに加えて、走り羽と逆の羽が羽幅が大きくて向かい羽と弓摺り羽が小さかったと思うのですが。確か航空力学の観点からいくと羽幅が大きいことによって回転する力を小さい羽の翼力とともに小さくさせているので、回転しないようにできています。
 条件が合わないとすぐにくるくるー、いきますね。

>>>流鏑馬なんかでは2枚羽も使うようです。番えやすいとか?
 そうだったんですか、、、勉強になりました。おもろいとびかただなー(かみひこうきみたい、、)(^^)

>>>矢には鳥の羽が3枚付いていますよね?
あれはどうして3枚で、しかも鳥の羽でなければ
いけないのでしょう?
 元の話がこれなので一応考えたことを書くと
1.矢が弓の右側から放たれることで力学でいう単位ベクトル(力の向き)が的右側にかかるのですが、羽がないとその単位ベクトルの修正が効かないまま起こって四方八方飛んでしまうわけです。元を質せば回転の一要因がこれのはずだと思いますが、、。(よく甲矢乙矢どちらかの矢の弓摺り羽が摺り減りが早いといわれる、要因のひとつかと思いますが、)
ここら辺はアーチェリーパラドックスとやらを参考にしてくださいな(^^)

2、鳥羽の理由は、推測ですが、、
 @気分(笑)A1に付随して修正の度合いが丁度よかったB伝統C鳥が飛ぶから(謎)(イカロス調)

がんばってくださいぜひ回答をお願いします(^^)

8:竜華さん
鳥の羽が使われるのは、多分伝統と、
強さのためだと思われます、人工素材だと
あのしなやかさと耐久性は出せないと共に、
射手の頬の保護の為でしょう。
矢はよく回転すると言われますが
私も当初は回転していましたが、
最近は回転しなくなりました、矢勢が出るようになると
回転するまでに安土に届くようになったみたいです
羽は、安定翼で三枚が一番安定するので使用されます
羽なしの場合、棒矢のようにどこへ飛んで行くか
わからない状態になります。
流鏑馬の場合、的の近くで離すのであまり安定性は
必要なくなるのでは?と思います。

9:(-.-)y-゚゚゚さん
矢勢が少ない(スピードが遅い)方が回転しないのでは? あくまで俺っちの経験ですが。
正確に言うと17キロの矢の回転を見るのは俺っちは不可能でしたけど12キロ(山なりに飛ばしてた)の時は回転しませんでした。 でも安土もしくは的に刺さってる矢を見ると筈は同じ向きではありません。という事は目の錯覚でしょうか? 筈が同じ向きなら回転してない可能性もありますけど。(綺麗に一回転するとは考えにくいし。)

10:紫弓さん
 矢勢(矢妻間(矢の軌道)も含めてだと思うのですが)で変わるものなのですか?本来回転し始めるのは、7,8間ぐらいからと何かの文献で見た覚えがあるのですが、、、。
 ありえるのはわかるのですが、本当に矢が最確値の方向をとり、羽の翼力や諸条件を含めてほぼ単位ベクトル2方向として扱えるほどの(普通は3方向)の矢飛びなのかな?
 普通の3Dでの力学では上の条件に当てはまるのが普通のはずですが、、。
 いろいろな意味で勉強になります。(^^)

11:半平太さん
『みんなの弓道』では、矢に細くて軽い糸をつけてその巻き付きで回転を計ってましたね。
所詮目で確認するのは不可能です。

12:葵使いさん
4.鳥が飛ぶから
は的を射ているかもしれません。

少なくとも空力学の登場以前には鳥の羽が最善だったことは確かでしょうし、それを変える必要がなかったのと、伝統の観点から変わらなかったと。

このまま良質の羽根の供給が減っていけばいつか非天然素材の羽根が作られるんでしょうね。
てゆーか誰か作ってください。

13:竜華さん
矢勢は、余り弓力に関係ない感じがします
(感覚および見た感じで話してすみません)どちらかというと貫通力(矢が安土にどれだけ刺さってるか?)が
ある時には、回転を余りしないと感じました
本当に回転しないかは今度確認しますm(__)m

14:るんさん
ユニークな課題ですね〜

何故3枚かというのには、羽根のピッチも関係してくると思いますが、同じ大きさとすると2では安定しない、4では抵抗から遅い、よって3と習いました。回転に関しは、若干の回転により安定をもたせる為で、銃身にライフル溝を切って銃弾に若干の回転を与え、安定をもたせるのと同様ではないかと思っています。また、美的感覚もあるのかな?と思います。符やその質感は趣のあるものと思いますし、矧ぎかたも独特では?と思っています。

また、殆ど羽根をつけなくても(羽軸程度)飛ぶ箆はあるにはあります。但し、射術が安定しない内、又は人がいる場所では万一の事があってはいけませんのでここでは控えさせていただきます。

四枚羽根
一般的には、四立羽(四ツ立)と呼ばれるものは、大羽、小羽と呼ぶものを2枚づつ計4枚あります。向かって内側、外側の羽根は高さが低い鳥のものを使用します。

先が雁又等で回転させない場合に使用するようですね。
ちなみに那須余一さんは鏑矢の雁又を横に据え直して扇の的を射切ったのかも知れませんね。
那須余一?の人ごめんなさい、年配者に聞くか検索かけて下さい (^_^)

15:葵使いさん
那須与一?

16:エセアーチャーさん
3枚羽の理由は…
やっぱりこれより少ないと安定させられないからなんでしょうね…
1枚は考えられないし、2枚は1方向に対する安定しか得られなさそうだし…
アーチェリーの世界の話ですが対空用のハンティングアローには6枚羽にしたりすることもありますし…(すく落ちるように)
回転の話は…
早い話が矢自体が軽ければ羽が生み出す回転力は少なくてすみますし、和弓では矢がアーチェリーより重い傾向にありますから羽も修正力、回転力を多く生み出すためにあの大きさなんでしょうね〜

17:餓鬼さん
早い話が矢師さんに聞けばわかるのでは?
分からないって答えらたらその矢師さんを疑いますが、、、。
いくら知識があってもここの利用者は自分も含め素人。 矢の専門である人に聞くのが一番では? 矢師さんがいなくとも弓具店に問い合わすとか。 探求心があるのは分かりますがここでは推測の話にしかならないと思います。 やる気があれば調べる事はできるはずなので頑張ってください

18:自称早気さん
それを言っちゃ〜おしまいですよ。

質問に対して、専門の人に聞けと言う返事が返ってくるならこの座談会の存在自体が否定されてしまうような気がします。
まあ、座談会ということで、ひとつのテーマに対していろんな人が考え、論議することはいいことだと思います。

さて、本題の方ですが、鳥の羽根が使われていることに関しては伝統的な物と今の技術では同じような物を合成素材で作ることに対してのメリットが無いからではないかなぁ〜と思います。
ここでいうメリットは業者サイドのコストと羽根自体の需用の面です。

鷲羽根、鷹羽根の様な質感を持たせるとなると、結構な技術が必要だと思います。それに対するコストが高いのではないかと思います。
そして、ある程度の需用がないと高いコストの物を作ろうとする業者もいないのではないでしょうか。

・・・と、ちょっと違う方向から見てみました。

19:つぐみさん
みなさんたくさんの回答をありがとうございました。
こんなに盛り上がるとは思ってもみませんでした。
お騒がせして申し訳ありませんでした。
でも、たくさんの人が一生懸命考えてくれて、
その意見を聞けたことはとっても嬉しかったです!
ありがとうございました。

先生が答えを教えてくれ次第、また出没します。
弓道は本当に楽しいので、これからもずっと続けて
いきたいと思ってます。
これからもよろしくお願いしますね!

20:弓太郎さん
餓鬼さんの専門家に聞いたら?というのも一つの意見ですので、自称早気さん、否定はできませんよ!

21:パラドック酢さん
矢は安土に刺さるまでに十回転ほどします。回転してないようにみえるかもしれませんがしてます。
話が少しズレますが、矢はくねくね曲がりながら飛んでいくらしいですね。もちろん肉眼じゃわかりませんが。

22:エセアーチャーさん
距離を変えながら畳などに向かって引いてみれば矢の刺さり方からどんな矢飛びをしてるかは予測がつくと思いますよ。
あとはこれも一つの距離からでは怪しいのでいくつかの距離からやらないと意味がありませんが・・・
紙に向かって引いてみて破れ方などでも・・・

23:弓太郎さん
刺さり方で判別できるのは特定の人だけでは? 紙にしても同様だと思いますけど、、、
それならカメラで連写撮りしたほうがわかりやすいかもしれませんがプロでも無い限り撮れない可能性大ですけど。

24:葵使いさん
パラドックスが研究されている洋弓のほうではそのような実験方法でそれなりに成果がでているようです。

和弓は洋弓ほどには矢がたわまないとは思いますけど。

25:るんさん
パラドックス:和弓

昔、某局総合でK先生のパラドックス(実射)を高速度で撮ったものがOAされた事がありました。(矢の飛ぶ様子等が解り易かったです)羽根のビッチにもよると思いますが、パラドックスはスパインの影響を受けるのかな?とも思いました。

26:るんさん
>25の訂正です

おしまいの方→パラドックスはスパインにもよるのかな?です。ゴメンナサイ。(^_^;)

27:エセアーチャーさん
>弓太郎さん
特定の人とは??
>葵使いさん
弓道のカケってどれくらいのパラドックスを発生させるのかは気になるところですよね。
カケの種類、離れ方などによって大きく違ってくるとは思うんですけど・・・
パラドックスの大きさもですけどその収束にかかる時間も凄く気になります。
>るんさん
凄く関係あると思いますよ。
羽のピッチによるパラッドックスの変化は・・・
どうなんでしょうね・・・

28:弓太郎さん
実力がなければ見てもわからないでしょう(笑) 弓始めたばかりの人ではわかるはずもない。という意味で。

29:斜面見習いさん
横文字使われてもわかりにくいのですが、、、 スパインって何ですか? 弓道しかわからないので理解に苦しみます

30:鵠心さん
確かスパインとは「の張り」の事だったと。要するにシャフトの曲がりやすさの事だと思いますが、記憶が曖昧なので間違ってたらすみません(汗)

31:エセアーチャーさん
>鵠心さん
かわりにご説明ありがとうございます(汗
>斜面見習いさん
鵠心さんの言ったとおりです。
>弓太郎さん
ああ、そういう意味ですか・・・
わかりました。


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