的前練習時の安全上の注意
■射場での安全上の注意
<!>危険
- ●行射中に人・動物が標的との間に立ち入った際、 射手は弦を離さず、必ず弦を引き戻す
- 間違えて発射された場合、立ち入った人・動物に矢が刺さるおそれがあります。
【デビ】[補足]弓道競技規則 第54条では「他の射手により、または何らかの事情により行射を妨げられた場合は、審判委員長の指示を受けて引き直し、または射直しをすることができる」とありますので、規則的にも危険時に弦を引き戻すことは問題ありません。審査・大会等においても安全を優先して必ず弦を引き戻してください。
- ●矢所が安定しない時期は、大前・落等の矢取り道・観客席に近い位置からの行射をしない
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、矢取り道・観客席・看的所にいる人・物に矢が刺さるおそれがあります。
<!>注意
- ●射場に入場するまで弓・矢は立てて持ち、執弓の姿勢をとらない
- 執弓の姿勢は弓の末弭、矢の筈側が背面に突き出た姿勢になります。そのため、狭い場所において取り回すと、弓・矢で背面の人を突くおそれがあります。
- ●背面(的正面を見て左側)の射手が打ち起こしている場合は入場しない
- 背面の射手より、弓倒しの際に殴打されることがあります。
■矢取り道での安全上の注意
<!>危険
- ●矢取り道に近い位置で射手が弓を引いている際は矢取り道を通らない
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、矢取り道を移動中の人に矢が刺さるおそれがあります。
<!>警告
- ●矢を持ったら走らない
- ●矢を持つときは矢筈側を上にし、転倒しても矢で顔を突かないように体に対して斜めに持つ
- 転倒した際、自分を矢で刺すおそれがあります。
■的場での安全上の注意
<!>危険
- ●的を設置する際、大前、落の的は矢取り道・観客席から十分に離して設置
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、矢取り道・観客席・看的所にいる人・物に矢が刺さるおそれがあります。
- ●看的所から射場を不用意に覗かない
- ●看的担当者は頭、手、足等を防護壁から出さない
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、看的所にいる人に矢が刺さるおそれがあります。
- ●矢取り担当者は射終わりを確認し矢取りに入る
- ●矢取りの際には、警告灯を点灯、赤旗を上げる、手をたたき音を出す等、視覚と聴覚に訴える方法で射手に入場することを伝える
- ●矢取りの際には、射場の許可がない限り的場に入場しない
- ●射場の人間は、射終わる前に看的より、入場を試みた際は大声で抑止する、また、行射中の人間は弦を引き戻す
- 射手の放った矢の軌道上に人がいる際、矢が刺さるおそれがあります。
<!>警告
- ●矢抜き時に後ろを確認する
- 矢抜き時に背面に人が近づいた際、背面の人を抜いた矢で突くおそれがあります。
- ●矢拭きの際には、矢尻を下にし矢拭きの布を動かして矢を拭く
- 矢拭き時に背面に人が近づいた際、背面の人を矢で突くおそれがあります。
■射場・的場 準備における安全上の注意
<!>危険
- ●的を設置する際、大前、落の的は矢取り道・観客席から十分に離して設置する。
- 射手の放った矢が大きく的を外した際、矢取り道・観客席・看的所にいる人・物に矢が刺さるおそれがあります。
<!>注意
- ●射手間を十分にとる
- 弓倒しの際に、弓で前の射手を殴打する(殴打される)おそれがあります。
取矢をした際に、矢で前後の射手を突く(前後の射手より突かれる)おそれがあります。
前の射手が弓を引く際に、弓と弦の間に弓が入ってしまうおそれがあります。
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