鏃の向き・・・・ (投稿5件)[1〜5]
- 1:ぢょにーさん (14-04-21 14:00, ID:jU2.JZw [20711])
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- 自分は現在山梨で弓を引く大学2年生です。
もうすぐ新1年生を迎え、色んなことを教えなければいけないのですが、その教える内容に少し疑問点が・・・・
自分たちの弓道部の言わばローカルルールとも言うべきものの一つ
「安土から抜いた矢は右手で袖擦節の少し上を持ち右肩の前に、左手は射付節辺りを持ち左腰の前にして道場まで持ってくる」
と言うものです。まあ、イメージしにくいと思いますが(汗)
問題は自分たちの道場の構造上、この持ち方だと
「終始鏃が道場側、神棚の方を向いてしまう」
ということです。
一般的に考えれば鏃はそういう方に向かないようにすべきだと思うのですが、この持ち方が伝統だから、と言われてしまいます。
ということで皆さんにお聞きしたいのですが、皆さんは抜いた矢をどのようなことに気を付けて運んで行きますか?鏃の向き以外にも気にする点がありましたら、そのことに関しても教えてもらえると幸いです。
長文失礼致しました。
- 2:ちゅんさん (14-04-21 23:19, ID:crHi63M [20712])
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- 鏃の向きに関してはあまり神経質に考える必要はないのではないでしょうか。矢渡しの際、第二介添えは右手で射付け節あたりを持ちますが、矢の向きとしては同じになりますよね。
さらに言えば、上座に鏃を向けるなどけしからんと言うことであれば、射手が射位で体を上座に向けることすら出来なくなってしまいます。
もっと言えば、斜面の人が手の内を作る際、取り懸けた状態で鏃を上座に向けることになるので、これなどはとんでもない大不敬になってしまいます。私は斜面で引いているので、大会の際などスーパー大前で引く時は、上座の先生方にもろに矢を向けることになるので、実際のところ内心ではちょっと申し訳ない気がしています。
矢を運ぶ際気を付けている点は、とにかく矢を傷つけないこと。走るなど論外ですが、矢を壁にこすったり、ぶつけたりしないように注意しています。因みに、うちの県の射会ではぢょにーさんの持ち方とは左右対称に持ちます。県の弓道場は下手側の観的所から矢取りが退出するため、矢を垜でこすったりしないようにとか、羽を道場側に向けて場内から見えるようにするための配慮だそうです。
- 3:巻藁三年的八年さん (14-05-06 02:04, ID:I4aha.6 [20743])
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- 何かと節があるようですが、礼をどこ(誰)にはらうかによって、各々違ってきますね。
「誰かの言ってることが違う」ではなく、上位をどこにとっているかの違いです。勝手気ままに振る舞っていることなないと思います。矢取り道が矢道の両側にある道場で「羽が矢道に向くように運ぶ」と言うことも聞きますが、上位の捉え方が不明瞭な気がします。道場内でどこに神棚があっても、弓を運ぶのに右手が上(握りに下)ということは、まずないでしょう。これは左手に持つ弓を上位と考えているからです。しかしながら、『郷に入っては郷に従え』の節もあり気ではないでしょうか。ぢょにーさんが上級生になったときにでも、より礼に即するように意見してみてはどうでしょう。
- 4:織部さん (14-05-06 14:45, ID:iQHw7yU [20747])
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- そんな枝葉末節なことにこだわる必要ってなんでしょう。
道場での上座下座はありますが、矢の運びに一々それを考えたら安土から戻ってこれなくなりますよ。
臨機応変に対応しましょうよ。
- 5:ちゅんさん (14-05-06 22:45, ID:crHi63M [20750])
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- 非礼に当たる動作、行為とはどのような物でしょうか。礼は重箱の隅をつついて、全ての動作を事細かに制限するものではありません。
自然な動作の中で鏃が上座に向いてしまうのが、はたして非礼に当たる行為でしょうか?
小笠原の礼法は非常に合理的で、きちんとした理由が裏付けとしてあります。(それほど詳しいわけではありませんが・・・。)
敷居を踏まないのは、建物の骨組みの一部である敷居を繰り返し踏んでいると、歪みが発生するためと聞いています。しかし、一般に誤解されて広く定着している、畳の縁を踏まないなどの考え方は、何ら合理的な理由を持たず、重箱の隅をつついた結果の行き過ぎた物であり、小笠原には畳の縁を踏まない等の考え方はありません。
また、剣を抜いて刃先を上座に向けて突き出すなどは、明らかな反逆行為であり許される物ではありませんが、演武等で剣を振る際に瞬間的に剣が上座に向いてしまうのを、非礼な行為として咎める人などいるでしょうか。重箱の隅をつつくならこれも許されるものではありませんし、そもそも剣を抜くこと自体が戦闘行為であって、非礼という言いがかりをつけることも出来ます。
鏃が上座に向くことを非礼と捉えるならば、そもそも体配の中に鏃を上座に向けないような配慮が取り入れられている筈ですし、第二介添えの動作にも矢の向きに関する規定があるはずです。作法の中に統一された規定が無いのは、鏃の向きによっては非礼に当たるという考え方が無いからではないでしょうか。
重箱の隅をつつくあまり、畳の縁を踏むな的な、妙な伝統を作らないように・・・。
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