永野一翠と吟翠 (投稿20件)[1〜20]


1:弓旅人さん
先日和弓工房永野一翠のHPを初めて拝見いたしました。その際気になった事がありました。それは作品紹介のコーナーに永野一翠と吟翠と二つの銘の弓があった事で、なぜ永野一翠氏の工房のHPに二つの銘があるのだろ?と私は気になっています。もしこの事について御存知の方がおられるのであれば御指摘下さい。

2:てらてらさん
こんにちは。
永野一翠の高級グレードが吟翠ということだと思います。また、永野一翠銘の中にも銘の上に「特」が付いたり「特作」が付いていたりします。それぞれ価格が異なってました。
見た目には吟翠は関板の形が他の弓と異なっていましたね。
違いの中身など詳しいことは分からなくて申し訳ありません。

3:枕流@宮崎さん
吟翠銘はもともと初代一翠氏ご健在のおり現代勝朗氏が使用していた銘です。
現在は吟翠銘は本人が製作し、一翠銘は(社員?)弟子の山之内氏(最近もう1人雇ったとのこと)が製作していると伺っております。一部では永野氏はもう製作せず村取りの一部だけを手伝っているとも聞きますがはっきりしません。
どちらにしろ「有限会社永野一翠」社の製品として受け止めればどうでもよいことではあるのですが・・・
吟翠の額木については京都の弓師村上源一氏のものを参考に作ったとのことですがそのような現物に未だ出会っておりません。私が見たものはすべて普通の額木でした。ご存じの方いらっしゃいましたらご教授願います。

4:春寂寥さん
うろ覚えですが・・・。
「特作」は弓具店が依頼して製作してもらったもので「特製」は上級品でヒゴの数が違うとのこと。「特」は不明です。吟翠は枕流@宮崎さんが書いてみえますので省略。ただ、吟翠にもヒゴの数で2種類あると聞いています。

5:愛さん
私にとって永野氏の弓は謎に包まれた弓と言わざるを得ません。
まず一点目はプレス弓だということです。プレス弓とはどのような製作方法なのでしょうか?楔を打つ方法ではなくワイシャツをプレスする感じで打つ?
村とりや関板の削りは人の手でなくてはできないと思いますがグラスやカーボン弓と同じように製作することは可能でしょう。
二点目は側木に黄櫨ではなく桜等を使用していることです。和弓の側木は黄櫨が最上だと思っていましたが、これは過去のことなのか?
これらのことは企業秘密と思いますが詳しく知りたいところです。
永野氏の弓は鴨川会長や吉本先生等著名な先生方が使用されているせいか、私の県ではほとんどの人が永野氏の弓を愛用されています。
確かに合成弦との相性は他の竹弓とは比較にならないくらいいい弦音をたてます。
最後に価格です。とにかく高いです。有名な弓だから仕方ないのかもしれませんが、これだけ大量に出回っていて材料を考えたらどうなのかなと思わざるをえません。
ということで私にとっては謎の多い永野氏の弓には手が出せません。

6:ネコさん
永野氏が櫨を使わないのは、櫨アレルギーだからって聞きましたよ。

7:枕流@宮崎さん
ネコさんのおっしゃるとおり。永野さんはハゼまけするそうです。
側木についてはほとんどカエデを使ってらっしゃいます。弓の材料としてはサクラよりも格下ですね。ただカーボン入りに使用するにはカエデの方がよいのではないかと私は思っています。現在はカナダ産のものを輸入されているとか。月産300張りでしたっけ?すごい会社です。
側木はともかく、個人的には昔の吟翠の頃の成りが大好きだったんですけどねえ。売れないんでしょうねえ薩摩弓系は・・・

8:紫弓さん
私は使っていませんが、、。関板の違いは長さと形です。長さは一般のより長く、形は切り詰めの段差が鋭角になっています。はずが九角になっているかは見ていませんね。

私の先生が一翠がカーボンになる前から使っていますのでいろいろ勧められます。やはり個人的にはにべの強弓の薩摩成には興味があります。私の先生がかなりの良い弦音と矢飛びをさせていたのでいつか頼みたい一品です。

何故か私の道場にある一翠の側木は楓も見ますが黄櫨ばかりだった気がしますが確認して見ますね。
使いこなせる技術が出来たらいずれ使おうと思う弓の一つです。

9:ポン酢ファンさん
>春寂寥さん
>4
>上級品でヒゴの数が違うとのこと。

ヒゴの数が違う・・・よく周りでも言われますが、なぜ上級品になるのでしょうか?性能面で格段の差が現れるのですか?この説明を受ける際、増やすことによるメリット・デメリットが何も聞かされないので常に疑問を感じています。

もしご存知の方がおみえになればご教授願います

10:弓遊び。さん
>ポン酢ファンさん
ずいぶん昔に聞いた話ですが三つ…

1.内ヒゴの数を増やす事により、反動や振動を分散する。
2.内ヒゴの数を増やす事により、弓折れ等の損壊を少なくできる。
3.側木と合わせて分厚を気にせず弓力を調整できる。

と三つの説を聞いた事があります。

11:紫弓さん
ひごの数を増やして分落ち(キロ数落ち)を防ぐのが目的だとも聞いています。
最近では側木数を増やしている弓も散見し、私も所持しています。理由はやはりひごを増やすのと同じです。

12:枕流@宮崎さん
私の知り合いの弓師さんは矢勢をよくするためにヒゴを増やすという方がいる一方であまり増やすことをよいと思っていない方もいらっしゃいます。
ヒゴが増えると矢勢がよくなると言うのは体験的にわかりますが何事にも限度があります。ヒゴを増やしすぎて殊更重い弓になってしまってはどうかと思います。(商品的に)
17本芯の弓を引いていた時期がありますが調子はよかったです。ただ重い・・・
今は3〜5本芯のものを使用しています。(黄芯含む)この辺が一番調和が取れているような気がします。矢勢がよければいいってもんでもないですから竹弓は。

13:枕流@宮崎さん
ヒゴを増やすことについて(追加説明)
木竹には自然強い部分と弱い部分があります。ヒゴ、側木を増やすことで補い合って均一の製品になる。私の知り合いのある弓師さんはそう言ってました。

14:弓遊び。さん
枕流@宮崎さん
お久しぶりです。
十七本ヒゴの弓があるとは存じませんでした。
さぞ自重が重いだろうと思います。
私が見た弓では、七本ヒゴが最高です。この辺の説明をしておりませんでした。
ご指摘、有難う御座居ます。
五本ヒゴの弓で内ヒゴに焦竹(煤竹?)を使用してあるのも弾きを良くするためだと聞いたことがあります。また、側木に楓と紫檀を使用してある弓を実際に見た事があります。これもまた弾きを良くするためだと伺っています。

竹弓…
これもまた、グラス・カーボン弓に負けず劣らず進歩(進化)しているのだと思います。
弓師さんはじめ、弓具師さん方の日々の努力のお陰で、充実した弓道ライフ(笑)過ごす事ができ、感謝しております。

15:ポン酢ファンさん
>弓遊び。さん、紫弓さん、枕流@宮崎さん

丁寧な説明ありがとうございます
ヒゴの数が増えることは、さまざまな工夫の結果なのですね。合板の度合いが増えれば強度が増して硬く戻りたがるのはなんとなく分かっていたのですが。

強いところと弱いところですか・・・確かに竹は節は硬く他は比較的柔らかく、側木に用いる木材では枝のあと?の節は硬い部分になるかと思います。それを解消するという点ではいいのかもしれませんね


それから村上氏の弓、地元で見たことがあります。
確かに一翠氏が参考にされたんだなあ、と思える形をしてましたが、「吟翠」銘の上下額木切り詰め付近で「レ」のように切ってある部分は独自のものかと思います。
個人的には疑問の残る形ですけど・・・

16:枕流@宮崎さん
>ポン酢ファン様

京都の弓師さんは側木に枝の部分もお使いになりますが都城の弓師さんはほとんどお使いになりません。私は接ぐよりも枝の部分を入れた方がよいと進言しているところです。
もっとも材料難で大変みたいですが。

村上氏の弓、やっぱりそうですか。
私は額木部分について参考にしたと伺っていましたので意外でした。
今の吟翠(一翠)弓の形に似ていると言うことは京弓にしては極端に姫ぞり、小ぞりが多いですね。京弓の考え方からすると賛否の分かれるところだったでしょうね。

17:蛾蝶さん
皆様方の詳しいお話を拝見し、感服しております所存でございます。お話からそれてしまうのですが一つ質問があります。松永重宣の弓とはどのような弓なんでしょうか?知り合いの先生から今度頂けることになりましたので知っておきたいのです。どうか若輩者の私にご教授下さいますようお願い致します。

18:弓遊び。さん
>17
25年前に購入した一張りを所有しています。

どのような弓か?

個人的意見を述べます。
竹弓であり私好みに育っています。

竹弓に付いて…
物として見るより、育てていくものとして見た方がよいと思います。
竹弓に完成品はありません。
完成させるのは弓師さんではなく射手です。
と私は思っています。

銘:松永重宣について…
銘:肥後三郎と並ぶ全国的に有名な銘の一つではないでしょうか?

先生から譲って頂けるとの事、羨ましく思います。
弓引きの間でも良い弓と言われています。
きっと、>17さん(失礼、ハンドルネームを読めません)の期待に答えるのではないでしょうか?

19:枕流@宮崎さん
私も一張り所有しております。
通の間では実力日本一の声が高いとききます。
柴田氏の弓にも共通するのですが弓が堅いような気がします。それは引くときでなく弦を張るときに感じます。都城の弓はもっと柔らかいです。引いてみればその成りの特性ともあいまって調子のよい弓なのですが。私もいつかもう一張り購入したいと思っています。
私が所有しているのは以前の形で私はこの方が好きでした。いまは胴がはいってしまって江戸弓(京弓)の特性が薄れてしまいましたね。
都城の弓にも言えることですが売るためにその特性を犠牲にしている部分があります。皆うなじような形では味気ないというかおもしろくないと言うか・・・

20:蛾蝶(がちょう)さん
>弓遊び様
>枕流@宮崎様
ご返信ありがとうございます。弓と自分が一体となり、共に成長するのですね。楽しみです。今までずっとカーボンの弓を引いていましたので弦の張り方から一生懸命勉強していきたいと思います。誠にありがとうございました。


ホーム > 弓道座談会 > 2005/09まで > 永野一翠と吟翠 (投稿20件)[1〜20]

(c)デビール田中 : 問い合わせ