弓道書籍について (投稿20件)[1〜20]


1:斜面射手さん
さまざまな弓道関連の書籍が出回っていますが、
その中には理解不能な記述があったり、誤りではないかと
思われる記載があったりしますよね?
それについてこのスレッドで議論したいと思います。

私が疑問に思ったのは、「弓道指導の理論と実際」での
激しい正面批判もさることながら、p.118の「三分の二」に
ついての記載です。三分の二は浦上直置先生という方が
発案したと聞いているのですが、書籍にはまるで
戦国時代からあったかのような表記がされています。
浦上氏はそこまで昔の方ではないですし、どうなんだろう?と
前々から疑問に思っていました。どなたか理由をご存知でしょうか?

(この質問に対するレスでなくても、他の書籍の疑問
なども是非みなで話し合いましょう!)

2:梅さん
以前何かの本で読んだ中に現在の正面打ち起こしの射法は本多利実翁が確立したものであるという記述がありました。そしてその射法の将来性を見越して翁の弟子になった人たちが各地に正面打ち起こしを広めていったとか。そこまではなるほど思うのですが、翁が本多流を創設する以前の小笠原流はどうだったのか気になるところです。

3:斜面射手さん
>梅さん

本多氏は日置流竹林派でしたよね。
小笠原弓馬術は正面打ち起こしから大三を執らずに
一気に会に入る射法だったようです。あと、本多氏が
本多流を創設したわけではなくて、弟子が勝手に
「本多流」と名づけたそうです。

4:道民さん
 なにかの本によると、小笠原流では歩射は斜面、騎射は正面が本筋ではあるものの、江戸の旗本は騎射が主流なので正面ばかりやっていたらしいです。

 三分の二については、浦上直置氏による変更は打起しの高さを高くした(それまで目通りだった)、そして三分の二を定めたの二点だったとおもいます。つまり三分の二以後は伝書類に書いてあるとおりでも良いのではと思いますが、それ以前の打起し→三分の二までについてはどうなのでしょう?

5:梅さん
なるほど、よくわかりました。

6:斜面射手さん
>道民さん

レスありがとうございます。
本には三分の二で「止めること」が、昔からあったかのような
記載がされています。浦上直置氏がこれを盛り込む以前は
三分の二というものはなかったはずですが。

これ以前は、打ち起こし(目通り)→会で、引き分けの
途中で止める動作はなかったと思います。

7:道民さん
 この流派の主張の内容を吟味した場合、次の事がわかると思います。
「昔から続いている由緒ある流派であり、永年続いているのは優れているからだ。」
 普通こういう主張をする場合、比較対照とするものが必要です。それが最近できた流派であることはいうまでもありません。それに対する対抗意識からかこういった行きすぎた記述になったのではないかと思っています。
 この本を読んでいると、「なぜ唐突にこんなこと書いているんだ?」と疑問に思う部分がありませんか?その部分を考えると上に書いたような理由が見えてくる気がします。
 

8:斜面射手さん
伝統を表に出したいけれども、たかだか数十年前にできた
「三分の二」という新法が盛り込まれていることを
つかれると痛いというわけですかね?

確かに、この本はちょっと都合の悪い部分や、
説明不能な部分に関しては「成るものは成る」「いいものはいい」みたいな
感じでこじつけている風にも読み取れますね。。。

9:弓引き@田舎さん
「弓道指導の理論と実際」P118「三分の二」の件

(原文を一部抜粋してみました。)
そこで古人は「三分の二」と称して途中に上記の目的を達成すべく、一つの関門を設けた。現在の射術上から見ても必然のものであり、誠に適切な処置である。
伝書や口伝による発生的な見方からして、たとえそれが兜着用の影響によるものとしても、それが唯一といわないまでも非常に合理的であるとするならば、現在の射法において当然取り入れるべきである。

・古人・・・浦上直置先生(文政11(1828)〜明治38(1905))の事だろうと思いますが・・・。浦上直置先生は師(日置当流師家・徳山文右衛門貴徳師)の許しを受けて、高い打起こし、三分の二を取り入れています。

・本来の日置当流は、弓構えで矢束の三分の一をとり、打起こしは額の高さあたりで矢束三分の二とり、詰合いで三分の三となります。(大まかな話ですが・・・)

・兜の影響・・・兜には吹き返しがあり、自ずと打起こしの高さが決まってきます。それがちょうど三分の二の位置あたりではないでしょうか?更に、戦場で今のような高い打起こしをしますと、腋という弱点を敵にさらしてしまいます。

弓道書を読むにあたって、その読み手が批判的な人であれば、解釈がどうしても否定的な方向に流れがちです。
斜面射手さんが、どの様な立場の射手であるかは存じ上げませんが、原文くらいは記述して欲しかったなと思っています。

お節介ものでした。

10:るーさん
実際の戦場で三分のニ及び大三をとる間こそが弱点じゃありませんか? 矢をつがえて即射なくらいでなければいけないと思うのは私だけでしょうか?
また、文書のみを信じるのもどうかと思います(本に嘘が書いてあるとはいいませんが)ある程度の修正、削除はあるはずですから。
実際の所、当時の人たちが生きていない以上、真相なんてわかりません。

11:葵使いさん
合戦では、
腋を気にしたり番え即射でなければいけないほどには
敵は弓兵の近くにいなかったかと。

12:弓引き@田舎さん
>矢をつがえて即射なくらいでなければいけないと思うのは私だけでしょうか?

「矢継ぎ早」という言葉をご存じでしょうか?
ちゃっちゃと引いてパッと離すわけですが、十分な「ヤゴロ」に達していないと相手を倒せないし、長々と伸び合っていても敵に攻撃されます。
そこで日頃の稽古場で、任意の時間にヤゴロ到達させる技がポイントになります。詰合いに入ってたとえ一秒で離しても、ヤゴロに達していればそれは早気では無いんですね。
「大三」をとる流派は戦場を想定していません。また、古来は大体三分の二の位置に打ち起こしていましたので、間を取るという表現も当てはまらないのかな・・・?

何故、打起こしをするかという点も実は謎です。恐らく古人の経験則からだろうと思うのですが、実際やってみて下さい。私は多少でも打起こしをした方が、引き分け易いです。

>文書のみを信じるのもどうかと思います。
この点は書き手の問題になるのでしょうね。また読み手もある程度の知識が無ければ、それはそれで問題です。

>当時の人たちが生きていない以上、真相なんてわかりません。
少なくても由緒ある伝書類は多く保存され、日々研究されていますよ。あと「口伝」という大きなウエイトを占める存在もお忘れ無く。

>腋を気にしたり番え即射でなければいけないほどには
>敵は弓兵の近くにいなかったかと。
大体がその様な状況にあったようです。しかし、狙撃兵のような使い方をする場合もあります(佐々木右京太夫は有名)。打根術や弦が切れた弓の先に打根を付けて槍にするなど、白兵戦も想定して居ます。なにせ戦場ですからね。

また鏃の多種多様さにも、戦場の様子をうかがうことが出来ます。

13:葵使いさん
簡単に書いてしまったのでちょっと齟齬があるようです。
いつ頃の時代の話を想定していらっしゃいますか?

14:紫弓さん
打根や弓槍については文章では見ていたのですが驚きです。
内矢と打根の違いが分からないのですが、、。
矢継ぎ早も文章では見ていたのですがちょっとした存在程度しか知りません。平つくばいでしょうか?また矢渡しの代添は居たりするのでしょうか。多分斜面かとは思いますが、、。諸動作をわかればお願いします。
少し本題とずれますがお願いします。(^_^)
あの本は指導要領はかなり良いのですが、あれっ何か無視してないかい?というのが計算上でもありました。確かにあるレベルぐらいまでしか載せられないのですかも知れませんが指針になる物を引き合いにお願いしたいです。角見ちゃん(そんなのがいたかも)作れるのだから式は成立してそうですが、、。(^_^)
私は今は斜面ではないのでとりあえず話せることで、浦上先生の話を同様に聞いたぐらいですね。(^_^)

15:るんさん
>12 弓引き@田舎さん
・ちゃっちゃと引いてパッと離す
→実に的を得ている表現ですね。
・打起こしの高さ→お説の通りと推測致します。
(私は、高い位置より、低い位置の方が引きやすいです)
・「口伝」→はい、思いっきり占めていると思います。

>14 紫弓さん
へぇ〜、ネットでみたのですか、私も見たいです。どこでしょうか(^_^)
・打根は、(写真載っていたのかな?)矢のようで鏃がごつくて重いやつですね。
(若干の口伝もあるかも知れませんね)
・内矢は、打根とは離れた感があり、私の勘違いかもしれませんが犬追物の縄の内外の内を指していたと記憶します。どのような場合に使っている言葉なんでしょうか?
ん〜、かなり勘違いしているのかな〜?(^_^;)


ちょっとズレますが、伝書は他流の人が見てもそう簡単には解らないものと習いました。また、流派・流派の概要の一部程度の事は解りますが(つもりで概要も解っていないかも知れません)、実際は、なかなか難しいものがあるのかなと考えております。

まだまだ勉強中でうまく表現できませんm(_ _)m

16:るんさん
あっ、いけない、15の訂正です
×高い位置より、低い位置の方が引きやすい
○高い位置より、低い位置へ引き取ってくる方が、引きやすい

です。ごめんなさい m(_ _)m

17:葵使いさん [url]
http://homepage2.nifty.com/insai/uchine.htm
http://www.dd.iij4u.or.jp/~ao/column/anki.htm

この辺にいくつか。

18:紫弓さん
(今回)ネットではじめて見ました。という意味だったのですがあったのですね。葵使いさんありがとうございます。

19:るんさん
なるほど、なるほど、いやはや、
それにしてもなんと物知りな人なのでしょう!
葵使いさんどうもありがとうございます。

20:斜面射手さん
しばらく旅行に行っていました。放置状態で申し訳ありません。
スレッドはあのまま沈んでいくかと思いましたが、盛り上げていただいて感謝です。

>弓引き@田舎さん
引用に関しては、権利のことなどちょっと心配で
控えていました。解釈いただいた件ですが、すべて
承知の上です。「伝書や口伝による〜」以降が事実の順序に矛盾している気がします。

「兜着用の影響によるものとしても」
(→兜をつけていた時代(江戸以前の戦国時代)にはまだ三分の二は無かったはず。兜をつけて現在の
三分の二まで引けば、その時点で弦が吹き返しにあたりそう。)
なぜこのような誤解を受ける記載をされたのか疑問です。
直置氏が「やりやすいから」取り入れただけだったと思うのですが。

批判的な目の持ち主と思われてしまったかもしれませんが、
おかしいと思った部分を、この場を借りて意見を
求めているだけです。特にこの書籍をバッシングする
つもりはありません。


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