指導者向けの本であり、ある程度弓道の知識がある人が指導者の立場になる前に一読をお勧めしたい。ただ、4人の著者が各章を担当しており、若干まとまりの無い雰囲気もある。森俊男、佐藤明さんの書いている「クラブ活動、公開講座の指導法」、「正科体育としての弓道」などは具体的な指導法、評価方法、射癖修正法など非常に充実。稲垣源四郎さんが書いている「弓道の技術」は、様々な弓道書などを読んだ後に読むことをお勧めする。盲目的に信じていた事、信じられていたことへの科学的アプローチによるカウンターが効く。ちょっと反骨的な文章なので好みが分かれそうですが。