力の運用 (投稿7件)[1〜7]



1:鷹司カオルさん
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 皆様にお教えいただきたくスレッドを立てさせていただいた次第です。
 過去レスに拠りますと4〜5年前にあるOMさん(この道に精通された方)が『力の運用』ということを仰っておられました。具体的にどういうことかといろいろ探ってみましたがそれ以上の表記は見当たりませんでした。とても気になり興味深いのです。
 「運用」と言うからには、射(八節)の進行につれて力のおき方が変化していくものかと思います。(例えば『大三』の名が示すようにここでは押しを引きより強くすると言った具合に) それぞれの段階での力の効率的な配分を考えて無理・むら・無駄を無くしていくべき事かなと思うのですが具体的なことは暗中模索の域を出ません。
最終的には人それぞれの精進・会得に尽きることであろうとは思いますが、どうか皆様の手中の一端をお披露目いただけませんでしょうか。よろしくおねがいします。

2:かつさん
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私は、力の運用ということを考えてはいません。

ご承知のように、弓道では射法八節の運行に従って、弓とからだが織成す形が変化をしていきます。そして、その土台に常に有るのが十文字の構成ですね。そうした射の運行は、射手が意思を働かせ、力を働かせて、運行をしている、と思われがちです。しかし、これでは人が弓を押し引きしている射ということになります。
鷹司カオルさんも、「無理・むら・無駄を無くしていくべき事」と仰っていますが、弓(道具)とからだが一体になった射の方が好ましいと思われます。

具体的には、より十文字の構成が保たれている様に配慮しながら、射法八節の各地点と、その各地点どうしを結ぶ軌跡を想定して、弓とからだでその形と変化をなぞって行くことではないのでしょうか。
この時、意思の代わりに気息を用います。気息が先立って、後からからだが動き、気息の勢いと強さが動作の速さと強さに対応しています。

つまり、『人がその意思で力を発するのではなく、気息に乗って弓とからだの形が変化をするのに従って、自然に応分な力が生じてくるということですね。』
この場合、力の元をたどれば気息ですから、大三から会へ向けての引き分けでは、その弓力の増加に見合った比較的強い気息が求められます。しかし、大三と会を結ぶ軌跡(弦道)に於いて、十文字の構成が良好である場合には、意外と弱い気息で引き取ることが出来ますね。

私にとっては、力の運用ではなく、必要最低限で楽な気息の運用に配慮をして、射を運行しています。・・・いつもながらの駄文、失礼致しました。

3:鷹司カオルさん
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かつさん、早速のレスありがとうございます。何か目から鱗の思いがしております。気息の運用ですか。お寄せくださったかつさんの返信を何度も何度も読み返して、やはり気息にのっとった射の運行の大切さを思い知らされる感でいっぱいです。
 『淀みの無い気息の運用に裏付けられた無理の無い弓射』を目指すということになりましょうか。そう言えば肩を十分沈めて引き収める時は気息も落ち着いて楽に会に入れますね。これは馬手にしても同じようなことがいえますものね。
 お蔭様でこれからの目標が見えてまいりました。かつさんの『気息の運用』を灯明にしてがんばってまいります。初めてでしたのに惜しげもなくお教えいただきほんとにありがとうございました。・・・合掌。

4:かつさん
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自分のHNに「チャン」を付するのも如何なものかと思い、「かつ」に致しておりました。
いずれにしても、初心者である私の射の案内ですから、ご要請のように、その一端に留めおきました。

5:におちさん
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鷹司さんこんばんは。
八節に従って射の運行をしていけば、当然箇所箇所で働く筋肉も違うので、当然「力の運用」というものがあると思いますが、残念ながら自分はそのようなことを考えたことはありません。
射に大切なのは体の根幹にあたる胴造りと肘の働きだと思っていますので、足踏みが完成した時の胴造りとおよび弓構えの時の両肘の張りだけは常に確認をしております。あとは弦道だけを注意しているのみです。
肘については、手先の射になるとまさしく無駄・無理のある射になると思います。力は木の幹にのみ。枝葉は軽やかにと考えています。
胴造りにおいて大切なのは丹田だと思います。丹田で腹式呼吸をすることにより、体に余裕が生まれ、淀みの無い射となると思います。
息合いは細かくは人によってそれぞれですが、丹田を意識し腹式で主たる動作の時は吸いながら射の運行を行えば、体の筋肉の働きに無駄が無く、余計な部分に力の入らない柔らかい射になると思います。

よって、力の運用とおっしゃいますが、実際には筋肉の働きによって弓を引いていても、意識のうちでは力を感じず、息合いにのっとって射を行うのが最も無駄・無理の無い射になるのだと思います。その無駄なく淀みない運行で会に至り伸び合いののち、気合の発動によって得られる離れが「自然な離れ」につながると思います。

上のかつさんと重なる部分もあるかと思いますが、力の働きというか、日頃射において注意しているところです。

6:鷹司カオルさん
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 におちさん、ありがとうございます。におちさんからもご教示いただけるなんてこのスレを立ててほんとに良かったです。射における力のあり方と息合いの関連の大切さがおぼろげながら見えてきたように思います。
 スレの通り『力の運用』の字句に目が釘付けされてしまったということは、自身、枝葉そのものへの思惑に捉われていたかもしれません。
 木の幹、更には育ちの根幹を為す空気と水といったもの、射で言えば息合いの大切さを今更ながら悟されたような気がして、新たな弓道愛好者の産声にも似た自身の声を聞いた思いでいっぱいです。
 丹田呼吸による胴造りそして弦道を主に考えた無理ない体捌きといったものを再検討して精進してまいりたいと感じ入りました。
 今回思い切ってスレ立てしましたが、こうして皆さんからの貴重なご意見をいただけましたことはほんとに感謝に堪えません。 
 今後とも宜しくお願いします。・・・合掌

7:におちさん
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鷹司さん、自分のような若輩者が偉そうに申し上げました。僭越だと思いましたが、興味深いスレでしたので書き込みさせていただきました。

これは自分の身の回りだけに過ぎないのかも知れないのですが、常々指導において手先の事に終始している方が多く感じられ、受け手の方が困惑する場面が見受けられます。確かに手の内の働きや馬手の取り懸けなどは大変重要なことなのですが、やはり弓射にとって重要なことは安定した胴造りだと思います。
例えば肩が開いているのにそこは無視して弦道を教えているのは、土台の崩れている家の二階に更に増築をしようとしているようなもので、やがて家は傾き崩れてきてしまうと思います。
手先のこと力の働かせ方は、完成された胴造りの上に初めて有効であり、体の根幹と射の運行をつなげているのが息合いだと思います。

自分の地連にはかなり高齢の範士の先生がおられますが、射は見事という他無いもので、遠めに見ても迫力を感じ圧倒されます。他の射手とどう違うか考えてみると、やはり不動の胴造り、そして呼吸を感じさせない息合い、更に穏やかな中にも気迫のある目遣いだと感じます。

しかしながらこういったものは意識しているから出来ているのではなく、無意識のうちに作り出されているのだと感じます。ですので、細かいことを意識しているうちはまだまだ本物ではないのだと思います。
意識しながら稽古を続けていくうち、何年、何十年という時間の経過とともに次第に身につき本物になっていくのだと考えます。
そう考えると、弓道とは何と奥深いものだと感じさせられます。

こちらこそこれからも色々とご教示下さい。


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